2020年1月4日
2020年も三ヶ日が終わり今日から少しずついつもの日常に戻り始めたアンティグア
今日は1ヶ月ちょっと過ごしたグアテマラを出てひとつ南隣の国エルサルバドルに向かう
朝9:00 快適宿キャピタントムをチェックアウトしてメルカド裏のチキンバス乗り場にやって来た
エルサルバドル行きのチキンバスが出るバスターミナルはこちら
宿のタニアママには本当にお世話になった
またいつかアンティグアに戻って来たらキャピタントムに泊まりたいな
タニアママいつまでもお元気で!
あ〜何だかアンティグア離れるのが寂しいな
久々に好きな街だったからなぁ
街から毎日見えた火山もインディアンのオバサンもその子供達も、あのゴチャっとしたメルカドもまりぶりのカツ丼も毎日通ったフェルナンドコーヒーも全てが名残惜しい
でもそろそろ切り替えて先に進まないとな
僕はこのグアテマラのアンティグアから中米を陸路でローカルの乗り物だけで進んで行くつもりだ
一応グアテマラも含めメキシコからパナマまでは国際バスというものが走っている
僕はもうアンティグアまで来てしまっているが、本来メキシコとグアテマラの国境の町タパチュラというメキシコ側の町から中米の南端パナマのパナマシティまで行ってくれる国際バスがあるのだ
国際バスのルートとしては
1日目
メキシコのタパチュラ→グアテマラシティ→サンサルバドル(ここで一泊)
2日目
サンサルバドル→サンペドロスーラ→テグシガルパ→マナグア(ここで一泊)
3日目
マナグア→サンホセ(そのまま走り続けて車中泊)
4日目
サンホセ→パナマシティに夕方16時前後に到着
これならたった4日で中米で一番南の国パナマまで着くことが出来る
中米が危険という噂を聞いて中米をスキップしたいけどその国に行ったと言う形だけ残したいスタンプラリー希望の人などはこの国際バスに乗るのがいいかもしれない
でも僕はこんな味気なくどんどん進んでいくバスではなく一国一国に立ち止まってその国を見ながら進んで行きたい
国と国を単発でつないでいる観光バスもあるけども、やはりそれよりも全てを地元民の足チキンバスに乗って進んでいきたいという気持ちが強い
もちろん中南米を旅する上でチキンバスがどれだけバス強盗に狙われやすいかは知っている
そんなもんは今まで先人の世界一周ブログで嫌というほど見てきた
でもだから中米を飛ばしたり国際バスで一気に進むのではなく、世界一周中の旅人が飛ばすような場所だからこそ僕は見てみたい
僕の気持ちは決まっていた
まずここアンティグアからチキンバスに乗ってエルサルバドルとの国境まで行くには乗り換えが必要だ
国境までの直通のチキンバスはない
なのでまずアンティグアと国境の間にあるエクスイントラという小さな町までいく必要がある
チキンバス乗り場でその辺の呼び込みをしている連中にエクスイントラ行きのチキンバスはどれ?と聞くとすぐに教えてくれた
朝9:15 エスクイントラ行きのチキンバス乗車
エクスイントラまで10ケツァル(約140円)
チキンバスに乗ってるとすぐに売り子が飲み物やお菓子、スマートフォンの充電コードなどを売りに来る
約1時間10分走り続けてチキンバスは国境との中継地点エクスイントラ到着
この時点で10:25だった
僕は上の写真の位置でチキンバスを降ろされた
次にここからエルサルバドル国境までのチキンバスはすぐ近くのガソリンスタンドの前から出ている
さっき降ろされた地点からそのガソリンスタンドまでは徒歩1分
このガソリンスタンドからエルサルバドルとの国境行きのチキンバスが出るので5分待機
ガソリンスタンドのトイレが2ケツッアルで使用可能
エルサルバドルとの国境行きのチキンバスが出るガソリンスタンドの場所はここ
ガソリンスタンドの前で待ってたらチキンバスがやって来てた
一緒にチキンバスを待ってた人が「君の乗るチキンバスはこれだよ」と教えてくれたので乗車
10:35 国境行きのチキンバスに乗車して出発待ち
そして10時50分にチキンバスは国境に向けて出発
国境まで50ケツァル(約700円)
12:15 途中バスはChiquimulilla(チキムリジャ)という小さな町で30分休憩
ここで皆トイレを済ましたり飲み物を買ったり軽い食事を済ましたりする
僕もトイレをして水を購入
ホントこれと言って何もない場所
チキンバスの中に売り子が入ってくるのでチキンとトルティーヤのセットを10ケツァルで購入
12:45 再び国境に向けて走りだす
そして約1時間後の13:50 グアテマラとエルサルバドルの国境到着
目の前に見えている青い建物がグアテマラ側のイミグレーション
まずここで出国手続きだ
グアテマラの出国手続き1分かからず終了!
次にエルサルバドル側の国境まで1km歩く
ここはリキシャーもたくさん走ってるので荷物が多い人はリキシャーに乗って移動するのもいいかもしれない
僕は歩きたかった
このグアテマラ側のイミグレーションとエルサルバドル側のイミグレーションの間の道はトラックがこれでもかということ行列をなしている
行列が長すぎて中にはエンジンを切って中で昼寝しながら待っているドライバーもいた
延々と並ぶトラックの横を通り過ぎながら国境に架かる橋を渡りエルサルバドル側へ
14:10 エルサルバドル側のイミグレ到着
これがエルサルバドル側のイミグレ
建物の右側がエルサルバドルに入国する人が通る入り口
でも実はエルサルバドルは入国スタンプが無い国だ
一応本来入国スタンプ自体はあるのかもしれないけど今現在は入国するものに対してパスポートにエルサルバドルの入国スタンプ押さないのが通例だ
イミグレの前に通行人を止める係員がいて僕もその係員に呼び止められる
係員にパスポートを渡してグアテマラの入国と出国のスタンプを確認される
エルサルバドルではどこに何日ぐらい行くのかを聞かれてすぐに入国完了
事前情報通りスタンプは無し
という訳でエルサルバドル入国!
ようやく国を跨いだぞ
でも今日はまだここから首都のサンサルバドルまで行くミッションが残っている
イミグレを通り過ぎたところに闇両替の両替商人がいたのでグアテマラのお札をエルサルバドルのお金に交換
とは言ってもただのUSドルなんだけどね
以前エルサルバドルにはコロンという通貨が流通していた
しかし2001年からアメリカドルの導入が決まり国はコロンの流通を止めた
よってエルサルバドルではアメリカドルが使用されている
エルサルバドルに入国して少し歩くとすぐに右手にチキンバスのバスターミナルあり
地元の人に聞いたところ首都のサンサルバドルまで直通がないので一度Sonsonate(ソンソナテ)という町まで行ってバスを乗り換える必要がある
14:25 ソンソナテ行きのチキンバス出発 料金は0.9ドル
僕の荷物が大きいので一番後部座席に座って後部座席と前の座席の間にある少し広いスペースに荷物を置かしてもらった
僕の横には大声で話す気の強そうなエルサルバドル人のオバサン2人
そのおばさん達の荷物も僕の足元
結構声がうるさいオバサン(笑)
チキンバスはソンソナテを目指し南東へ南東へと走っていく
途中いくつもの小さな町で人を降ろしては人を乗せる
それを繰り返しながら長い道のりを進んでいく
気がつけばいつのまにかチキンバスの中もだいぶ混み出していた
そして夕方16:10 ソンソナテのバスターミナルに到着
ここがソンソナテのバスターミナル
バスを降りたのはいいけど首都のサンサルバドル行きのバスはどれかなと迷っていた
するとさっきの隣のうるさいオバサン2人が僕の代わりにドライバーに聞いてくれて「サンサルバドルに行くバスはそれよ」と教えてくれた
16:15 サンサルバドル行きのチキンバス乗車
そして乗車と同時に出発 料金は1ドル
最後の最後に助けられてしまったな
エルサルバドル人結構優しいじゃないか
ふと以前旅仲間から聞いた言葉を思い出した
僕より先にエルサルバドルに行った女性バックパッカーから聞いてた言葉
「エルサルバドルの人は本当に笑顔が素敵だったよ。タイは微笑みの国なんて言われてるけど私から言わせればエルサルバドルの方がよっぽど微笑みの国だったよ」
僕は今までアフリカなどでも人から危ない危ないと聞かされていて、行ってみたら実は噂ばかりが先行していて今はそこまで危ない町でもなくすごくいい場所だったということ経験が何度もある
案外このエルサルバドルもそうなのかもしれないな
そして夕方18:15 ようやく今日の目的地サンサルバドルに到着
ウエストバスターミナルでしたけど(笑)
どういうことかと言うとこの首都サンサルバドルの中には主だった大きなバスターミナルが3つある
特に国際バスなど大きな観光バスが停まるTICA Bus San BenitoやTransportes del Sol
この二つはどちらも近い場所にあってサンベニートという比較的治安の良い地区にある
僕はてっきりチキンバスもこのサンベニート地区に停まると思っていたのでサンベニート地区内に宿を取ったんだけど、僕が到着したのはもっと町の中心寄りの地元民がウエストバスターミナルと呼ぶ場所
正確にはTerminal de Buses de Occidenteって言うのかな?
チキンバスを乗り継いで来た場合到着するサンサルバドルのバスターミナルの場所はここ
さて、そんなわけなのでまずはこのバスターミナルから僕が予約している宿があるサンベニートというエリアに移動しなければならない
地図で見るとここから4 km ほどはありそうだ
どうしようかと迷ってると一人のおじさんが何か助けが必要かい?と声をかけてきた
片言の英語を話すおじさんが言うにはここからサンベニートは歩けないこともないけどその荷物を持って歩くのは結構大変だよとの事
そして途中あまり観光客が一人で歩かない方がいい道もあるからタクシーを使った方がいいよと言われた
そしてそこで急遽そのおじさんの車でサンベニート地区に連れて行ってもらうことに
もちろんタダだと申し訳ないので僕も少額だけどお金を払った
いわば即席のウーバーのようなものだ
到着したのは予約していたホステル La Zona Hostel
有名な国際バスTICA Bus(ティカバス)などを使った場合はこのホステルの目の前のバス会社の事務所に泊まるので便利なホステルだ
La Zona Hostelの場所はこちら
広さと設備もそこそこ良い
La Zona Hostel
- ロケーション:★★★★☆
- スタッフ :★★★★☆
- 価格 :★★★☆☆
- 清潔感 :★★★★☆
- WIFI :★★★☆☆
※あくまでも個人的な評価です
先述したようにティカバスの事務所の目の前にあるホステル
サンサルバドルの中でも治安がいいとされているサンベニート地区に位置する
スタッフは英語がほぼ話せないけど翻訳機を使ってやり取りして説明してくれるなど結構親切
どこに行きたい場合はどのバスに乗ればいいかなども全部教えてくれた
場所の説明が難しいけどこのホステルの近くにオバサンがやっている美味しい屋台のププサ屋さんがある
宿にチェックインしてようやく一息ついたところだけど今日はあまり何も食べてないので結構腹が減っている
一度外に出て何か食べに行くことにした
ちなみにエルサルバドル人のソウルフードは「ププサ」という食べ物だ
ププサとはトウモロコシ粉の生地で豆のペーストや肉、チーズなどを包んでから平たく伸ばして鉄板で焼いた料理
せっかくだからそのププサを食べたくて宿のスタッフに「美味しいププサを食べたいんだけどどこで食べれる?」と聞いたところなんとこの宿から5分も歩かない場所に美味しいププサが食べれる場所があると教えてくれた
「お店の名前は?」と聞いたんだけど宿のスタッフが言うにはおばさんが2〜3人でやっている名前もない路上に出してある屋台だそうだ
宿からも近いのでせっかくだからその屋台のププサを食べに行ってみよう
エルサルバドルは早い時期からアメリカ寄りの政策だったために街にはアメリカのファーストフードが溢れている
マクドナルドにケンタッキー、 ウェンディーズにミスタードーナツ、ピザハットなどなど
ちょっとこの辺は意外だった
アメリカ資本の店は高価な為ファーストフードなのに食べられるのは一部の富裕層のみ
多くのエルサルバドル人は昔ながらの食文化を崩していない
ウェンディーズやピザハットの裏側に回ると確かにそこにおばさんが経営しているププサの屋台があった
これがエルサルバドル人のソウルフードのププサか
ププサ3枚に少量のおかずが付いてこれで1.6ドル 安過ぎ
中には話に聞いていた通りすりつぶした豆や平べったくされた肉が挟まれていてチーズの味がほんのりした
美味くて安い使える飯だ
これなら明日も食べに来たいぐらい
夕食を食べ終わった後もついでに少しだけこのエリアを歩いてみた
首都だから当たり前かもしれないけど思ってたより案外しっかりした「街」っていう感じがする
正直もう少し荒れているのかなと思ったけどやはりこのサンベニート地区はだいぶ整備されてるようだ
途中でマクドナルドを見つけてマックカフェで休憩
マクドナルドの価格はあまり他国と変わらない
エルサルバドルは物価が高いのか安いのかまだよくわからない
とりあえずなんとか1日でグアテマラのアンティグアからチキンバス4本を乗り継いでエルサルバドルの首都サンサルバドルに着くことができた
明日はエルサルバドルに2つしかない世界遺産のひとつ、ホヤデセレンという遺跡を見に行こう