プカルパからサンフランシスコ村に移動してシャーマンを探そう

2021年9月14日

おはようございます

今日はいよいよプカルパからボートに乗って川を北に向かって北上していく

僕の目的地、ジャングルの中の一番手前の村「サンフランシスコ村」を目指して移動開始だ

まずは宿の前からトゥクトゥクに乗ってヤリナコチャというエリアのボート乗り場に向かう

プカルパからサンフランシスコ村

僕の宿、ホテル センテナリオからヤリナコチャのボート乗り場まではトゥクトゥクで8ソル(約210円)

ヤリナコチャって場所はピンポイントで特定出来る場所ではなくてかなり広いエリア

日本でいう県の中の「〇〇区」くらいの広さがある

そこには川に沿っていくつも船着場がある

なので、どこの船着場に連れていかれるかはトゥクトゥクのオッチャン次第みたいなところもある

まぁ彼らもワザワザ遠くの船着場まで行きたいとは思わないだろうから、基本的にはトゥクトゥクを拾った場所から一番近場の船着場に連れていかれると思っておいたらいい

プカルパからサンフランシスコ村

プカルパからサンフランシスコ村

プカルパの町からトゥクトゥクで走る事10〜15分

周りの景色が舗装されてない道に変わり始める

どうもこの辺りがもうボート乗り場の近くみたいだ

プカルパからサンフランシスコ村

プカルパからサンフランシスコ村

僕はこの小屋の前で降ろされた

目の前は大きな川になっており、長細いボートがいくつも並べられている

プカルパからサンフランシスコ村

基本的にここからサンフランシスコ村にボートでいく料金はペルー人の友達から10ソル(約260円)と聞いている

でもそれは現地人の値段

ヤリナコチャの船着場の連中はタカリ屋で有名だ

観光客と見たら必ず吹っかけてくるのがもう常識化してる

最初に僕が提示されたのは50ソル

「アホか」と言って断ると一瞬で40ソルに下がる

多分現地人と同じ値段で行くのは無理だろうと思ってたので僕は20ソルまでは値切ろうと考えていた

でもこれが40ソルからなかなか下がらない

値段交渉がまとまらないので時間だけが過ぎて行く

サンフランシスコ村に着いてからは自力でシャーマンも見つけないといけない

ここでこれ以上時間と精神を消耗したくなかったのでしょうがなく40ソルというボッタクリ値段でボートに乗る事にした

※実はサンフランシスコ村までは川沿いの道をタクシーで走って行くことも出来ます

プカルパ北部からサンフランシスコ村まではタクシーで30ソル(約800円)で行けます

自分は今回久々の旅再開で旅情を感じたくてボートで行く事を選びましたが、観光客をカモりに来るゴミ連中は嫌いという方はタクシーで行った方が早いし安いです

40ソル払う代わりにバックパックはボートまで運んで、降りるときも船の船頭が荷物を降ろすように言ってボートに向かう

プカルパからサンフランシスコ村

稼げたぜ!って顔で嬉しそうに僕のバックパックをボートに運ぶボッタクリ

プカルパからサンフランシスコ村

乗るボートはこれのようだ

この細長いボート

ラオスでデッド島にボートで渡るときにバックパックごとメコン川に振り落とされた時の記憶が蘇る

だ、大丈夫だろうなこれ・・?

その時の記事はこちら

2018年4月20日 今日はラオスへの移動日だ 6:45のバスに乗り込む為に長らく泊まったホテルを朝6時過ぎに出...

とにかくボートに乗り込んで出発だ

プカルパからサンフランシスコ村

プカルパからサンフランシスコ村

ボートは両側がジャングルに挟まれた川をゆっくりと北上して行く

プカルパからサンフランシスコ村

船頭の話ではサンフランシスコ村までは40〜50分で着くらしい

途中、川のど真ん中に大量の水鳥たちが浮かんで羽を休めていた

ちょっと気持ち悪いぐらいの量だ

プカルパからサンフランシスコ村

ボートがここを突っ切ると水鳥たちは一斉に水面から飛び立つ

その光景も凄かった

プカルパからサンフランシスコ村

そしてヤリナコチャを出発してから45分くらいでボートはサンフランシスコ村の船着場に到着

船着場と言ってもこんな場所だけどね

プカルパからサンフランシスコ村

今では外国人観光客が珍しいからか船着場にいる子供達が寄ってくる

プカルパからサンフランシスコ村

プカルパからサンフランシスコ村

お菓子もらった サンキュな

プカルパからサンフランシスコ村

本当に何もなさそうな場所だ

でもとにかく僕は目指してたサンフランシスコ村に到着した

プカルパからサンフランシスコ村

ここからはシャーマンを探さないと

サンフランシスコ村の場所はこちら

プカルパからサンフランシスコ村

船着場から村へと伸びる橋を渡って行く

この道が村の中心部まで続いている

プカルパからサンフランシスコ村

そうそう

まだ僕がこのサンフランシスコ村に来た目的を書いてなかったね

実はこのサンフランシスコ村はシャーマンの儀式を受けれる村として南米を長く旅する旅人からは割と有名な場所だ

シャーマンの儀式とは「アヤワスカ」という植物から抽出した液体を飲んで、ドラッグをキメた時のような酩酊状態に入ってからシャーマンのセレモニーを受けるというもの

ただし、誤解してる人も多いがアヤワスカはドラッグではない

このジャングルに住む先住民の人達に代々伝わっているメデシン、つまり薬だ

そこは間違えないようにして欲しい

一応これよりもっとジャングルの奥地に入って行ってもっとレアな場所でシャーマンを見つけて儀式を受けることも出来るらしい

でもその場合はコネやツテが無いとなかなか奥地のシャーマンに巡り合うのは難しい

だからアヤワスカの儀式を受けるバックパッカーはだいたいまずこのサンフランシスコ村にやって来る

プカルパからサンフランシスコ村

因みに僕が事前に幾人かの旅人やペルー人と日本人のハーフの友人から入手してた情報ではこの村にはロヘルさんという村のボス的な存在の有名なシャーマンがいたらしい

なので多くのバックパッカーはロヘルさんを探して儀式を受けていたようだ

「いたらしい」と過去形で表現したのは実はもうそのロヘルさんは亡くなってしまったから

プカルパからサンフランシスコ村

今まで数々の世界中のバックパッカー達に儀式をしてきた一番有名なシャーマンはもういなくなってたのだ

そしてさらに世界中を巻き込んだコロナパンデミック騒動

ペルーは南米でも結構早めに厳しめの処置を取った国

観光客は一気に途絶え、もうこんな奥地の村に外国人はいなくなった

その為、「すでに料金やシステムも変わってしまってるのではないか?」との助言をもらっていた

プカルパからサンフランシスコ村

なのでここからは自力でセレモニーをしてくれるシャーマンを探さないといけない

そこでペルー人と日本人のハーフの友達が僕に「このシャーマンを探してみたらどう?」と2人のシャーマンの名前を教えてくれた

そのシャーマンとは「オスカル」という名前

そしてもう一人、「ドン・マテオ」というシャーマンだ

僕のその情報を元にこのどちらかのシャーマンを探す事にした

因みにその友達は以前ドン・マテオというシャーマンからセレモニーを受けた経験があるらしいので、僕も探す優先順位はまずドン・マテオだ

プカルパからサンフランシスコ村

電線が通ってるので村の中心には一応電気が通っている

でもここには電気の無い家が多いと聞かされている

もちろんWifiなんて飛んでない

プカルパからサンフランシスコ村

水道管も通ってないので基本ここの人の暮らしは井戸水をくんでそれを使ってる

下水道なんてある訳ないのでトイレはいわゆるボットン便所

これがここでの普通の暮らしだ

プカルパからサンフランシスコ村

プカルパからサンフランシスコ村

この村の中心にある広場というかただの公園のような場所に辿り着き、そこで一度バックパックを降ろし休憩する

プカルパからサンフランシスコ村

そこで休んでるとすぐ近くに村の人が座っていたのでその人達に「ドン・マテオというシャーマンを探してるんだけど知りませんか?」と聞いてみた

その村人はたまたま近くを通ったトゥクトゥクの運転手を止めてその人に代わりに聞いてくれた

するとラッキーな事にその運転手ドン・マテオを知っているという

間違いがないようにちゃんとシャーマンの儀式をやってくれるドン・マテオかも確認したところ間違いないと言う

「なら連れて行ってくれ」とトゥクトゥクに乗り込んだ

プカルパからサンフランシスコ村

ドン・マテオというシャーマンの家はサンフランシスコ村の中心よりはもっと奥の方みたいだ

ドン・マテオの家までトゥクトゥクで4ソル(約100円)

プカルパからサンフランシスコ村

そして何もない道を走って辿り着いたのが・・・

プカルパからサンフランシスコ村

シャーマンのドン・マテオの家

隣に座ってる奥さんもシャーマン 夫婦揃ってシャーマンだ

ついにアヤワスカの儀式をしてくれるシャーマンを探し当てたぞ

プカルパからサンフランシスコ村

家の周りにはニワトリやカモが何匹も放し飼いにされている

彼らはこの動物が産む卵やその辺に生えてるバナナなどで食を取っている

あとは川で取れる川魚くらいだ

プカルパからサンフランシスコ村

プカルパからサンフランシスコ村

改めて彼がシャーマンのドン・マテオ

スマホ持ってるのがちょっとショックだったけど、シャーマンだからと言って原始人みたいな生活を送ってるわけではない

因みにこの村にはさっき書いたようにWifiは飛んでないけど近年3Gが飛ぶようになったみたい

だからSIMカードを買っていればこの村でもネットは拾える

僕は基本SIMカードをほぼ買わずにWifiのみで旅してるので当分ネットの無い生活です

プカルパからサンフランシスコ村

マテオさんの家の敷地は広い

上の写真のずっと奥まで彼の家の敷地が続いてる

特に何があるわけでも無いが

プカルパからサンフランシスコ村

プカルパからサンフランシスコ村

さて、そんなドン・マテオさんの家の場所だが僕はもちろん地図にもピンを立ててるので正確な場所を把握している

ただ個人の御宅でもあるので今回ここの場所を載せるのはやめておく

サンフランシスコ村はそこまで大きな村ではない

だから村人同士はほとんどが知り合いと言ってもいいぐらい

これを読んでる人が今後サンフランシスコ村に行ってドン・マテオを探すなら、その辺の村人かトゥクトゥクの運転手に「ドン・マテオ!」っと言って回れば見つけるのは難しくないはず

プカルパからサンフランシスコ村

マテオの敷地内に井戸のあるスペースを見つけた

この井戸がここの生活水だ

飲む場合はこの井戸水を一度沸かして飲む

プカルパからサンフランシスコ村

だからめちゃくちゃ暑い場所なのにこの家で出される水分は常に沸かしてポットに入れられた白湯だ

それ以外は村の中心部にいくつかある商店でペットボトルの水を買うしかない

プカルパからサンフランシスコ村

因みにこの井戸、滑車がひとつしかないので自分の力のみで水を汲み上げる事になる

プカルパからサンフランシスコ村

あ、そうだ

ペットボトルを買う話をしたので、ついでにここでのお金の話もしておこう

もうここまでで何となくお気づきだろうがこの村にATMなんて気の効いた物はない

もっと言うと銀行自体ない

つまりお金はプカルパの町で予め降ろして来ないといけない

サンフランシスコ村に着いてからでは遅いのでその点はご注意を

プカルパからサンフランシスコ村

ここがお風呂

シャワーなんてないから汲み上げた井戸水を大きな桶に溜めて、それを頭からかぶるだけ

これがここのお風呂だ

井戸水をある程度溜めてあるんだけどそれも結構濁っている

プカルパからサンフランシスコ村

でもここに来たからにはこの水で体を流し、この水で歯磨きをし、これを沸かした水を飲む事になる

もうちょっとしたサバイバルしてるような気分

プカルパからサンフランシスコ村

そしてこれがここのトイレだ

プカルパからサンフランシスコ村

さっきも言った通りボットン便所

皆さんの排泄物は全て自然に還ります

ほんとナチュラルライフ(笑)

プカルパからサンフランシスコ村

ある程度敷地内を見てるところでドン・マテオさんがアヤワスカの木を見せてくれると言って来た

まずはこちら

これは「チャクルナ」という別の木なんだけど、儀式で使われるアヤワスカの液体には実はこれも入ってる

プカルパからサンフランシスコ村

あのアヤワスカの液体に入れる木の一種だ

そしてこちらがアヤワスカの木

プカルパからサンフランシスコ村

プカルパからサンフランシスコ村

これがアヤワスカか

画像では何度も見てたけど生で見たのは初めてだ

プカルパからサンフランシスコ村

これから抽出した液体を数日後に飲む事になるのか

あ、因みに次の日にセレモニーをお願いしようとしたら次の日がたまたまマテオさんの誕生日で「その日は家族とゆっくりするから無理」って普通に言われました(笑)

で、次にマテオさんが見せてくれたのがこちら

プカルパからサンフランシスコ村

プカルパからサンフランシスコ村

ここはアヤワスカの儀式を行う場所

基本、アヤワスカの儀式を行う場所をこのサンフランシスコ村では「スイピーノ」と呼ぶ

しかしコロナパンデミックが起きてからこの村にもともとあったスイピーノは閉鎖されていた

ドン・マテオは自分の敷地内にオリジナルのスイピーノを持っていたので、村のスイピーノが閉鎖中でもここを使って儀式を行える

これも現状でシャーマンを探すならドン・マテオが適任な理由のひとつだった

プカルパからサンフランシスコ村

扉に描かれた怪しげな絵

その下方に蛇と共に描かれたグネグネした植物はもちろんアヤワスカだ

プカルパからサンフランシスコ村

儀式をする会場の中はこんな感じ

ここで夜から朝にかけて儀式が行われる

プカルパからサンフランシスコ村

プカルパからサンフランシスコ村

儀式の夜は緊張するだろうなぁ

でもなんか楽しみでもある

プカルパからサンフランシスコ村

そしてここが僕の泊まる部屋だ

マットレスと蚊帳があるだけ

基本この村でシャーマンの儀式を受ける場合はそのシャーマンの家に泊まるのが普通だ

シャーマンの家に泊まる宿泊料は1泊10〜20ソル

それもシャーマンによって違うし、食事付きかどうかでも変わる

僕は朝飯と夜飯付きで1泊20ソル(約540円)だった

プカルパからサンフランシスコ村

プカルパからサンフランシスコ村

この日初めての食事をマテオの奥さんが作ってくれていた

チキン料理みたいだ

プカルパからサンフランシスコ村

人懐っこい犬がじゃれ付いて来るので少しの間遊んでやる

この犬の名前はタイサ しばらくの間よろしくな

プカルパからサンフランシスコ村

そしてこれがこの日初めての食事

色んな人に聞いたけど基本シャーマンの家で出される食事は質素なものが多い

アヤワスカの儀式前には甘いの物は避けたり、ある程度の食事制限をするからだ

プカルパからサンフランシスコ村

兎にも角にも電気もwifiもないサンフランシスコ村での僕の生活が始まった

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