地上からナスカの地上絵を見て来た

2021年11月29日

おはようございます

今日は午前中からバスに乗ってナスカの地上絵を見に行く

もう一度書くが乗るのはセスナ機ではなくバスだ

僕は上空からではなく地上からナスカの地上絵を見る

上空から見るほど多くはないものの、地上からでもいくつかの地上絵を見る事ができる

昨日の記事でも書いたけど、地上から見える地上絵はナスカとPalpa(パルパ)という町の間に点在してる

これをバスに乗って途中で降りて見て周るという感じ

因みにPalpa(パルパ)という町はナスカと砂漠の町 ICA(イカ)の間にあるので、Palpa(パルパ)に行くにはICA(イカ)行きのバスに乗る事になる

そしてそのバスは複数の会社から出てるが有名で分かりやすいのがPeruBus(ペルーバス)だ

昨日事前にペルーバスに聞きに来たところナスカからPalpa(パルパ)までは7ソル

そしてPalpa(パルパ)行きのバスは朝6時から30分おきに出てる

という訳で朝10時にPeruBus(ペルーバス)に来ました

ナスカ

中の受付で「Palpa(パルパ)に行くのでナスカの地上絵が見れる所で降りたい」と伝える

するとここからPalpa(パルパ)までは7ソルだけど、途中のナスカの地上絵が見れる展望台で降りるなら5ソルで行けるよと教えてくれた

更にバスは少し離れた道路で乗客を集めててもうすぐ出発するらしい

「バスはここじゃない場所から出るからそこまで連れて行ってあげるよ」と受付の人がわざわざ僕を車に乗せて別のバスが出発を待ってる場所に連れて行ってくれた

で、ひとまずここで降ろされました

ナスカ

この目の前のバスもPalpa(パルパ)に行くみたいだけどこれは別の会社のバス

ペルーバスはここからもうちょい歩いた先で乗客を集めている

教えられた方向に行くとペルーバスの係員が ICA(イカ)の町の名前を連呼してるので、その人からチケットを買う

何度も言うが、Palpa(パルパ)に行くイコール ICA(イカ)行きのバスに乗る 

料金は聞いていた通り5ソル(約130円)

バスの乗るときに運転手に「ナスカの地上絵が見える展望台で降ります」と伝えておきましょう

言わずに誰もそこで降りない場合は普通に通り過ぎられます

ナスカ

乗り込んだら1分後くらいにバスは出発した

危なかった もう少し遅かったらバス1本分を待つところだった

ナスカ

バスは荒野に延々と伸びる一本道を北へと進んで行く

地上から地上絵が見れる場所をもう少し補足すると、ナスカからPalpa(パルパ)の町に着くまでに展望台が2箇所ある

基本地上から地上絵を見る人はほとんどがそこでバスを降りる

2箇所の展望台の場所はここです

ナスカの町に近い方から紹介しますね

まず1箇所目 ナスカの地上絵を見れる展望台「Mirador De Las Líneas De Nazca 」

ナスカの町からバスに乗ってPalpa(パルパ)に向かった場合、まずはここで降りて展望台から地上絵を見る事になる

この周辺には木の地上絵、手の地上絵、トカゲの地上絵、渦巻きの地上絵などがあります

そして2箇所目がここ

Palpa(パルパ)の地上絵が見れる「Geoglifos de Palpa」の展望台

ここからは「パルパの地上絵」という結構有名な地上絵が見れます

基本、上記の2箇所でバスを降りて地上絵を楽しんで、また帰りのバスを拾ってナスカの町に帰るといったルートです

バスで走り始めて15分〜20分くらいだったかな?

最初の目的地、ナスカの地上絵が見える展望台に到着

ナスカ

僕を下ろしたバスはそのままPalpa(パルパ)方面に向かって走り去る

目の前にはもう展望台がある

ナスカ

これは割と最近作られた新しい展望台みたいだ

以前はこれより古くて低い展望台だったらしい

古い展望台は道路を挟んで向かい側にありました

ナスカ

今はもうロープで囲われていて、古い展望台は使われていないようだ

ナスカの地上絵

ナスカの地上絵

上空にはセスナ機が飛び交っている

今日も多くの人がああやって上空から地上絵を見てるんだな

そしてゲロを吐きそうになってるんだろうな

さて、まずはここで展望台に登るチケットを買わないといけない

ナスカの地上絵

チケット代は4ソル(約100円)

買ったらそのまま勝手に展望台に登って行く

展望台の一番上まで行くと目の前に地上絵が現れた

ナスカの地上絵

これは木の地上絵と呼ばれるもの

ちょうど木の絵を反対から見てる状態だ

思ったより線が鮮明だな もっと古くて掠れてるのかと思ってたけど

そして次に目に飛び込んで来たのはこれ

ナスカの地上絵

これは手の地上絵 指はなんで4本なんだろ?

人間の手ではなく動物か何かの手を描いたものなのかな?

そしてお次がこちら

ナスカの地上絵

これデカ過ぎて全体が写りにくいんだけどトカゲの地上絵

・・だったはず(笑)

写真に写ってるのはトカゲの頭と両手の部分

細長い体でしっぽの部分は道路を横切って道路の向かい側にある

いや、道路がトカゲの地上絵を分断して横切ってるといった方が正確か

これ分かるかな? 道路がトカゲの尻尾の部分を分断して横切ってるの

ナスカの地上絵

すごいところに道路作るよね

「尻尾だからいいか♫」ってノリだったのかな(笑)

ナスカの地上絵

他にも地上絵の線なのか車の轍なのかよく分からない線が沢山見える

鮮明に残ってる地上絵以外はもう線が交差しすぎて何がなにか分からない状態

そう言えばNazca spiral(ナスカスパイラル)と呼ばれる有名な渦巻きの地上絵はどこなんだろ?

この近くのはずなんだけど見えない

ナスカの地上絵

まぁ見えないものをこれ以上探してもどうしようもないので、ナスカの地上絵はこれで見納めにして次の場所に向かうことにした

ナスカの地上絵

少しだけどナスカの地上絵を近くから見る事が出来ただけでも来た甲斐はあったかな

さぁ次はPalpa(パルパ)の地上絵を見に行くぞ

当然ながらまたこの展望台の前でバスを待って拾わなければならない

バスは乗り降りする乗客が見当たらないとこの場所を素通りしてしまう

だからバスが見えたら手を上げて自分でバスを停めないといけない

バスを1台見逃すとヘタしたら炎天下で次のバスを30分くらい待つ羽目になりかねない

実際にはペルーバス以外の会社のバスもここを通るので30分も待つことにはならないと思うけど、なんせ暑いからしっかり1台目をキャッチしたい

ここは暑くてもしっかり道路を見てバスを見逃さないようにしないと

待つこと15分

ペルーバスではない別の会社のバスが通りがかったので手を伸ばしてバスを停めた

ナスカの地上絵

Flores(フローレス)というちょっと古めのバス

乗る際に「Palpa(パルパ)の展望台で降りたい」と伝えて乗り込む

ナスカの地上絵の展望台から次のPalpa(パルパ)の展望台まで3ソル

ナスカの地上絵

ここから次の展望台まではそう遠くない

10分くらいのはずなのでグーグルマップをしっかり確認しておこう

そして運転手が「Palpa(パルパ)の地上絵はここだよ」と教えてくれたのでそこで降りた

ナスカの地上絵

このバスも僕を降ろしてまたPalpa(パルパ)の町に向かって走り去る

ここはさっきのナスカの展望台以上に何もない場所だ

ナスカの地上絵

ホントただの荒野って感じ

ナスカの地上絵

道路の向かい側に未舗装の道が伸びていて、よく見ると向こうに小さな小屋と展望台というには頼りない櫓が見える

ナスカの地上絵

ナスカの地上絵

近くまで来て見たらこんなしょぼさ

小屋で展望台に登る料金を払うのかな?っと思ったけど小屋は無人でした

ナスカの地上絵

小屋は鍵がかかってて封鎖されてる もう放置されてる櫓みたいだ

なのでそのまま櫓に登ることになる

この櫓、けっこう古くてグラついてるというか階段とかも水平ではなく傾いている

僕と同じようにここに登る人は本当に気をつけてくださいね

慎重に櫓を登り、一番上にたどり着いた時に目の前の山の斜面に地上絵が見えた

ナスカの地上絵

これがパルパの地上絵か

なんか・・・なんだろ?

こう言っちゃなんだけど子供の下手な落書きみたい

昔のインベーダーゲームの敵みたいなのが横並びになっている

うーむ、誰が何を思ってこれを描いたのか

ナスカの地上絵

その隣の斜面には子供とそのすぐ左に小さな鳥が描かれているのが分かる

きっと何かしらの意味があるんだろうけど、一人で見に来た僕には説明がある訳でもな全く意味不明だ

ナスカの地上絵

見ようによっては可愛らしいキャラかもね

そして逆側の斜面の真ん中あたりにサッカーのクラブチームのエンブレムみたいな模様も見える

ナスカの地上絵

なんだろ、あれ?

とにかくよく分からないけど、自力でここまで来て有名なパルパの地上絵を見る事は出来た

ナスカの地上絵

また微妙に傾いてる階段を使って櫓を降りる

これで地上から見る地上絵は終わり

ナスカの地上絵

ナスカに来たから一応最低限の地上絵は見たという事で

ナスカの地上絵

あとはこの何にもない場所でナスカの町に帰るためのバスを拾わないと

バスを拾うために道路に出ようと歩いていると向こうの景色が軽く揺らいでいた

ナスカの地上絵

これは蜃気楼だ 写真じゃわからないけど向こうの景色がゆらゆらと揺れている

蜃気楼ってもっと暑い温度じゃないと見れないイメージがあるけど、こんな30度をちょっと超えたぐらいの気温でも場所によっては見れるもんなんだな

蜃気楼を見るのはいつ以来だろう アフリカ以来かな?

ナスカの地上絵

何もない荒野の一本道のアスファルトでバスを待つ

もうこの頃には持ってきていたペットボトルの水がほぼなくなっていた

地上からナスカの地上絵を見に来るときはサングラスや水のペットボトルは必須です

ナスカの地上絵

あと例え暑くても日焼けしたくなかったらロング Tシャツとか長袖で来た方がいいかもしれない

僕は Tシャツ1枚だったので結構日焼けしました

待つ事10分ちょっと

ナスカの地上絵

ペルーバスがやって来た

これ逃したら熱中症になる!っと思い必死で手を振ってバスを止めた

ナスカの地上絵

乗り込んだらすぐに席につかされて、バスのスタッフが後から料金を徴収しに回ってくる

帰りはなぜかこのパルパの展望台からナスカの町まで4ソル

どうして行きと帰りで値段が違うのかよくわからないシステム

バス料金も払い終わってナスカに戻る帰り道

バスの窓の外にナチュラルミラドールと呼ばれる自然にできた起伏から周りの景色を見れる小高い丘が見えてきた

ナスカの地上絵

実はここにもふざけた(?)地上絵がある

この小高い丘自体にめちゃくちゃ下手くそなネコが描かれてるのだ

それがこれ バスで通り過ぎる瞬間に撮りました

ナスカの地上絵

分かるかな? 下手な猫が斜面に描かれてるの

これ本当に昔の人が描いたの??

絶対違うと思うけど

ここで夢が壊れるかもしれないけど、事実かもしれない話をひとつしておこう

実はナスカにはちょっとした闇というか、裏話がある

ナスカの地上絵の写真を昔の物と今の物と比べてみると、なぜか不思議なことに最近の写真の地上絵の方が線がハッキリしているらしい

ナスカの地上絵が書かれた年代は今から推定2000年前と言われている

さらに僕がさっき見てきたパルパの地上絵は3000年前とも言われている

これだけの年月が経っているのに、この風と砂が多いナスカの地で本当に地上絵の線はここまで風化せずに残っているものなのだろうか?

僕は正直疑問に感じています

まことしやかに囁かれる噂ですが、ナスカはこの地上絵があるからこそ観光地として成り立っています

だからこの地上絵の線が風化して見えなくなってしまうと、誰もここに地上絵を見に来なくなる

つまりナスカに観光しに来なくなってしまう

なので噂ではこの町の地元の人が上から線を書き直してるという話がある

これが単なる噂話なのか真実なのかはわからない

ただその話が本当だとしたら、昔の写真と現在の写真を見比べて現在の写真の方が線がハッキリ見えるというのは合点がいく

僕はもう以前からこの噂を知っていた

だからわざわざセスナに乗って上空から見るのはおろか、ナスカに立ち寄るかどうかすらずっと迷っていたのだ

リマに戻る道中にナスカが位置してたから僕はここにやって来た

しかし、もしこれが全然離れたルートで遠い場所だったら僕はきっとナスカに立ち寄ってなかったと思う

リマに戻るルート上にナスカの町があった事と、あの闇深い噂が本当であったにせよ昔からテレビや教科書で見ていた地上絵を自分の目で見たいという気持ちからここに来たのだ

こうして僕のナスカの地上絵の観光は終わった

ナスカ

ナスカの町に戻って来たら喉が渇いてしょうがなかった

まともなカフェに入ってバナナスムージーを頼んだ

ナスカ

地上絵のある荒野が暑かったせいで何でもない普通のスムージーが喉に染み渡る

スムージーをすごい勢いで飲み干して、宿に帰ってシャワーを浴びて汗と砂を洗い落とした

夜、日が暮れてからまたローカル食堂に行った

ナスカ

食堂の中にはクリスマスツリーが飾られていた

そっか もうそんな時期なんだな

この暑さで季節感がなくてもう12月間近という事を忘れていた

こんな暑い場所でもクリスマスはしっかり祝うみたいだ

考えてみればコロナ騒動に振り回された2021年も残すところあと一か月ちょっと

この年末年始は各国の状況はどうなるんだろう

そして来年世界はどうなっているんだろうか?

来年は間違いなく日本に帰国する

それはもう決めていること

店内のクリスマスツリーを見ながら僕の世界一周も残りあとわずかだということを実感していた

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