2020年12月31日
おはようございます
メキシコも大晦日です
日本では大晦日といえば年越しそばですが、メキシコでは大晦日にはブドウを食べるそうです
どうりでここ最近ウォルマートでこれでもかってくらいブドウが積まれてたわけだ
メキシコではこのブドウを大晦日に歳の数だけ食べる
20歳なら20粒、30歳なら30粒って感じ
国によって大晦日の催しって色々あって面白いもんだな
今日は宿の日本人とバーベキューをしようということになり昼から買い出しに来た
宿には以前からバーベキューのコンロがあったんだけど全然みんな使ってなかった
なんだかんだで宿でバーベキューをするのはここに来てから初めてだ
豚バラ肉に牛ロース、チキン、アルゼンチンチョリソー、ゲソ、焼き野菜
これに日本米と日本食材店で買ってきたエバラ焼肉のタレを使って日本の家で作る焼肉を再現する
まずは炭を真っ赤にして肉を焼く準備から
広げた炭に着火剤を付けて点火
着火剤が日本で売られている物に比べると威力が弱くてちょっと苦戦したけど炭が熱を持って放っておいても肉を十分焼けるくらい真っ赤にした
頂き物のサーモンの中落ちも用意して肉から野菜から海鮮まで揃った
早速焼いていくか
最初は焦がさないように少しずつ焼いて食べてたんだけど途中から面倒くさくなってどんどん焼いちゃえモードに
これ友達同士で焼肉やってるとよくあるパターンですよね
宿の屋上で真っ昼間からビールを飲みながらバーベキュー
僕はお酒が飲めないので水だけどお昼から屋上でバーベキューというのはなかなか贅沢なもんだ
そして食材を買いすぎて食べきれなくなるのもいつものパターン
炭も着火剤も少し残ってるのでまた近々バーベキューするとしよう
そして夜は宿の人達と年越しパーティー
宿の中庭にテーブルと椅子を出して宿の家族が作ってくれた料理を千と千尋の神隠しを観ながら食べる
このお肉の料理は名前は知らないけどローストポークの肉の中にオリーブやナッツ類が詰め込まれたクリスマスから年末にかけて肉屋や大型スーパーで売られてる料理だ
この日はみんなで夜中の3時ぐらいまでワイワイしてたんだけど 、僕は一旦夜の23時半ぐらいに抜けてメキシコシティの街に出てみた
今年はもうカウントダウンイベントも何もないと聞いてはいたが、一応この目でメキシコシティの中心の広場ソカロがどうなってるかを見ておきたかったのだ
今まで通常だとどの国ももうすぐ年明けってことで大晦日のこの時間は外にたくさん人が出ており賑わってるもんだ
だけどこの日のメキシコシティは見事に人が街から消えていた
街を歩いている人なんて本当にまばら
後は所々に警察官が立っているぐらい
今年はメキシコでは完全に皆自分たちの家で家族と過ごしながら新年を迎えるようだ
時刻は23:41
今年もあと20分 2021年を迎えるまであとわずかだ
宿から一人で中央広場のソカロに向かってたんだけど、途中で何箇所か警察がバリケートで道を塞いでいた
どうも今日は車はソカロの近くに近寄れないみたい
仕方ないので少し回り道をして別ルートからソカロに向かう
そうやって久しぶりに訪れたソカロの光景は以前とは全く別物になっていた
ソカロの広場は封鎖はされてないんだけど、このコロナ渦で仕事や家を失ってホームレスになった人の仮住まいのテントで埋め尽くされていた
マジかよ・・この光景
以前メキシコに来た時はあのソカロがこんな事になるなんて想像も出来なかった
テント住まいの周りは大きな建物が多くクリスマスの飾りつけがまだ残っている
メトロポリタン大聖堂や国立宮殿に囲まれたこのテント暮らしの光景はどこか異様だった
でもどこかコロナウィルスめちゃくちゃにされた2020年を象徴してるかのような風景でもあった
世界中の人がコロナウイルスに振り回されて事実上消えた一年となった2020年
そのとんでもない年がもうすぐ終わる
だけど次のまた始まる新しい年もまたその渦中だ
夜の12時を過ぎた瞬間にソカロの周辺から爆竹の音が聞こえた
テント暮らしのホームレスがテントから出て来て爆音で音楽をかけ始めた
新しい年2021年
この年がコロナに決着をつける年になるか、さらなる混沌に飲み込まれる年になるのか
僕の世界一周もこの年にかかっている