2018年6月12日
今日はカトマンズからインドの首都ニューデリーへバスで移動する日だ
移動時間は30〜36時間だそうだ
気が遠くなりそうな移動だがとりあえず腹をくくってアジアのラスボスと呼ばれるインドへ向かわなければ
宿泊していたサクラゲストハウスをチェックアウトしてタクシーでバス乗り場に向かった
これが今回利用したバス会社のチケット
今回僕はあまり旅行者が利用しない辺鄙な国境へ行く
よく旅行者がネパールとインドを行き来するのに通るスノウリの国境ではなく、僕はニューデリーを目指すため西の辺鄙なマヘンドラ ナガールという国境に向かう
バスはタメルストリートから少し離れた場所から出発する
ニューデリー(マヘンドラ ナガールの国境)行きのバスが出る場所はこちら
※バスが停まってる場所は実際にはこのピンよりもう少しだけ南側です
僕のバスは出るまでもう少しかかるようだ
時間つぶしにネパール最後のチャイを飲む
バスは満員
みんな好きにシートを倒して体伸ばしてるんだけど僕は一番後ろの席でシート倒せなかった
2列シートだけど俺の最後尾だけ6人座ってギュウギュウ詰め
エアコン壊れてて暑くてしょうがなかったです
途中のトイレ休憩は山の中
女性はどうするかというともっと奥の方に入っていってそこで用を足します
エアコンが壊れているため窓を閉め切ってるとバスの中はサウナ状態
暑いから窓を開けると今度は砂埃の洗礼 顔メチャ汚れます
夕方過ぎから隣の若いネパール人が山道で酔ってバスの中のバケツに吐き始める
サウナのような暑さの中にゲロの酸っぱい匂いが立ち込めて周りの人ももらいゲロしてました
ただキツイことが多かったけど長いバス移動の中ではネパールで流行ってる歌謡曲のPVが流れたり周りのネパール人がランブータンをくれたり色々気を使ってくれたので楽しいものでもあった
同じ最後尾のネパール人がすごく硬い乳白色のサイコロのような物を食べろと言ってくれたんだけどメチャクチャ硬くて噛み砕けるような代物じゃない 味もあまりしない
なんだろこれ? ネパール人も口の中で転がして舐めてるようだ
これ後から調べたら「チュルピ」というヤクのミルクから作られた乾燥チーズでチベット系山岳民族の保存食でした
日本では犬のチューインガム(カミカミ用のおやつ)として売られているやつみたいです
いや、まさかここでこんなレアな物を口にするとは思ってなかった
夜になり隣のネパール人の吐き気も収まったものの暑さとゲロに匂いから逃れるために皆窓を開ける
風が入って来て幾分かは涼しくなるけど、山の中を走ってるので今度はバスのライトで寄って来た色んな虫が窓から入って来てバスの中は昆虫地獄に
砂埃と昆虫地獄を選ぶか、ゲロの匂いのサウナ状態を選ぶかの地獄絵図でした
このバス移動はこの世界一周に出てから一番過酷だった
そしてついに次の日の朝バスはネパールとインドの西の国境、マヘンドラナガールに着いた
まわりは民家も少なく、牛とサルばかり たまにこの辺の農家の人がいるくらい
外国人は僕一人だったのでネパール側のイミグレに一人で行かされた
どうもネパール人とインド人はお互いに審査なく行き来出来てるみたい
ネパール側のイミグレの小さなボロイ建物の前にいかにも起き立ててございますって感じのボサボサの頭にランニング一枚で歯磨きしてるオッサンがいた
「イミグレの人いますか?」って聞くとそのオッサンは「俺がそうだ」っと歯磨きしながら答えた
このランニング一枚着ただけの近所のオッサンみたいな人がここの入国審査官か・・・
もう色んな意味ですごい国境だなここ
ネパールの出国審査が終わると今度はインド側の入国審査
ここも僕が一人で向かう
白い建物の一階がイミグレ
そこでパスポートを提示すると「おまえ日本人か 日本は確かワールドカップ出るよな?開幕明日だっけ?」って以外にフランクな感じで聞かれた
ビザもちゃんと取って来てるし問題はないのはわかってたんだけどやっぱりこんな田舎の辺鄙な国境で入国断られたらどうしようって正直ちょっと心配だった
まぁ無事に入国出来てホッとした
バスもインドの国境になる橋を渡りきった場所までやってきて再び乗り込んだ
さぁこれであとはニューデリーまで一気に走り抜けるだけだ
インド側で昼前に休憩みんな食事して歯磨きタイム
インドに来てから定食がダルバートからターリーに変わった
ターリーも同じくインド定番の定食のこと
芝生の上で食後の休憩中 最初は元気だったネパール人もこの頃にはもうグッタリしてた笑
そうしてまたバスが走り出してしばらくした頃、窓の外に大きな川が見えてきた
隣のネパール人が「ガンジス川だよ」って教えてくれた
ここがあのインドのバラナシなどでよく耳にするガンジス川か
どうやらこのバスはガンジス川のかなり上流部分を通過してるようだ
遠くにガンジスで沐浴してる人達が見えた
そしてこの景色で一気にインドに来たんだという実感が湧いて来た
ここはアジアのラスボスと呼ばれるインド 今から約一ヶ月僕はこの国を旅するんだ
約30時間ちょっと乗ったバスを降りて、オートリキシャをネパール人とシェアしてメインバザールに向かってたんだけど途中ひどい渋滞でリキシャが進まなくなってしまった
15分ほど同じ場所に停まってたしまだまだ動きそうになかった
グーグルマップで位置を確認すると予約してる宿まで20分ほどで行けそうな距離だったので僕は降りて歩くことにした
交差点を進むと牛がいるいる
交差点で渋滞を作ってたのはこの牛達とお互いに進路を譲らないリキシャー達だ
こりゃまだまだ動かないぞ 降りて歩いて正解だ
予想してた通りきっかり20分歩いてメインバザールにやってきた
ここがニューデリーのメインバザールか
タイのカオサンロードのように道の両側に安宿や両替屋、土産物屋や飯屋や服屋、旅行代理店など旅行者に必要な商売がひしめいている
この辺りはスリや詐欺師が多いのでも有名な場所だ
そしてそのメインバザールから細い路地を進んだところに今日の宿がある
夕方の6時前にようやく辿り着いた
この旅初めての日本人宿
サンタナデリー
- ロケーション:★★★★☆
- スタッフ :★★★☆☆
- 価格 :★★☆☆☆
- 清潔感 :★★★☆☆
- WIFI :★★★☆☆
※あくまでも個人的な評価です
うーん、なんかスタッフも「俺インドのプロっすけど?」みたいな雰囲気が漂ってて苦手でした Wifiが早いなんて情報もネットに乗ってたけど今時Youtubeがみれる程度のwifiとか普通だしそこまでって感じではなかったです
シャワーも断水とかで使えない時がありました 価格は間違いなく割高です
荷物を降ろし約2日ぶりのシャワーを浴びてサッパリしてから外に出てみた
人の活気は夜になってもとどまらずゴチャっとしたインドを象徴するかのようなストリートになっていた
疲れていたのでレストランもあまり探し廻らずに夜も同じターリー
食事よりも早くベッドで眠りたかった
日本の10倍も広く、日本の10倍の人が暮らすインド
これからこんな混沌とした世界で長い旅が始まるというワクワクと不安が入り混じった不思議な気持ちになりながらデリーの街を眺めてた
コメント
砂埃と昆虫地獄を選ぶか、ゲロの匂いのサウナ状態を選ぶかの地獄絵図でした
↑強烈でしたね・・・汗
さすがに30時間はキツイので、飛行機にしようという選択肢はなかったのでしょうか??
日本人宿によくいる、「オレがボスだ」的な人、キライです!
harumame様、コメントありがとうございます!
基本陸路で行ける限りは飛行機使わずに陸路で行きたい派です(笑)
日本人宿は今でも苦手ですね