僕が風俗店で店長をしてた頃の話 その2

2020年8月16日

おはようございます

昨日の続きからです

京都のファッションヘルスで社員として働き始めて数ヶ月

僕は徐々にお店の中の受付業務や女の子の出勤のシフト管理も任されるようになっていた

その頃1年後ぐらいに大阪に新しい店を出そうという話が会社内に出ていた

とはいえ僕はまだこのとき平社員だったので会社の役員会議などに出るわけでもなく、 上司からの話でそう聞いていただけ

次に大阪に出す予定の新店はある程度大きな店にするためにスタッフもそれなりの人数が勤務することになりそうだった

そして僕はその新規店のスタッフに入る可能性が高いという

そのため僕は既にあった大阪の店舗に転勤になった

僕はこの頃まだピンときてなかったんだけど、社長曰く京都の客と大阪の客は金の使い方が全然違うらしい

大阪の新店舗でスタッフになる前に既にある大阪の支店で大阪の客の質を勉強しておけということだった

そして僕は大阪の梅田の風俗街にある系列店に転勤になった

そこで店長をしていたのは昔京都の店で一緒にアルバイトをしていた同僚だった

彼は僕が1年間風俗の世界から抜けている間に出世して店長になっていたのだ

再会を懐かしむのも早々に梅田店での業務が始まった

風俗店の男子スタッフの勤務というのはまずお店の女の子の顔と名前を全員覚えてないと始まらない

最初、新しい店に勤務した男子スタッフというのは掃除や雑用をしながらお店の女の子の名前と顔をいち早く覚えることから始まる

そしてそれを行いながら少しずつお客さんの案内をしたり、受付で女の子の写真が貼ってあるアルバムをお客さんに見せて女の子を勧めるような業務を任されるようになっていく

まずはそれの取っ掛かりとしてこの梅田店に在籍している女の子を全員覚えなければ

もちろん京都店は自分がずっと働いていたよお店だったので女の子の入れ替え終わりはあるにせよ女の子の顔と名前は全て一致している

でも梅田店は僕が今日から初めて働くお店なのでまずは女の子が出勤して来る度に自己紹介をして女の子の名前を聞く 

そして女の子の名前を聞いて挨拶が終わればすぐに物陰に入って自分のポケットに入っているメモ帳にその女の子の名前と顔と容姿の特徴を書き込む

こうしておかないと在籍人数が多いお店だと女の子の名前を忘れてしまってもう一度聞くという失礼な事をする事になるからだ

ちなみにお店の女の子というのはもちろん本名で働いてないのでいわゆる「源氏名」で働いている

このお店の中だけの名前だ

中の受付業務や女の子の給料計算も任されると源氏名だけではなく本名をも覚えなければならない

とりあえず新しい店に来たからにはやることは山積みだ

お店の前の掃き掃除からトイレ掃除、雑用、それらをこなしながら女の子名前と顔が一致するまで何度もメモを見返しながら頭の中でリピートする

こちらの自己紹介に付き合ってもらって一度名前を教えてもらったからには次会った時には確実にその子を源氏名で呼べるようになっていないといけない

僕は3日後か4日後には全員の名前を覚えて早く掃除と雑用から抜け出し、少しでも次の仕事を任せられるようにしようと気合を入れていた

けど梅田店の出勤2日目

元同僚の梅田店の店長は思った以上にスパルタだった

なんと梅田店に勤務して2日目の僕にあえて受付を任したのだ

「おい、俺と一緒に受付に入れ」と言われて一瞬戸惑いながらも勤務2日目でこの抜擢の意味は何だ?と即座に頭の中で考える

確実に値踏みされてる 試されてる

そしてこの位置付けには「お前はアルバイトで雑用をしにここに来たのではなく、社員として即戦力としてここに来たんだろ?」と言う梅田店の店長のメッセージがこもってるような気がした

梅田店の店長はなかなか気の強いやつだけど、だからといっておかしなジャッジを下すやつではなかった

これには必ず意味がある

僕にいち早く仕事を覚えさそうと思っているのがわかった

これは期待されてる表れ

そしてそれと同時に今の僕がどのぐらい受付を出来るかのテストでもある

正直この梅田店はかなり客が来るお店だ

要するにめちゃくちゃ忙しい

その中でパニックにならないように部屋と女の子と客をさばいていかないといけない

暇な業務っていうのは時間が何倍にも感じる

でも死ぬほど忙しいっていう時は時間があっという間に立ってしまう

僕の出勤2日目にして梅田店での初受付の勤務は10時間ちょっとの時間が3時間ぐらいの時間に感じた

精神的にどっと疲れた

なかなか手荒い歓迎だった

でも僕は忙しいお店の受付をすぐに任されたことに満足して2日目の勤務を終え

明日からまた忙しい毎日になるぞと思い京都に帰る阪急電車に乗り込み椅子に座って2分で眠りに落ちた

ただ翌日からちょっとおかしいな雰囲気が店内に漂っていた

ここにはすでに長くアルバイトで働いているフリーターの人たちもたくさんいる

僕と同じ社員の立場だけどまだ受付を任されてない人もいる

その人達が僕を見る目が変わっていた

良い意味ではなく悪い意味で

どうも僕は店長に贔屓されてると思われているらしい

彼らかすれば僕が来る半年前とか1年前からここで働いていて受付を任せてもらっていない

そして受付を任されてる人でも「なんでこいつは2日目からなんだ?」と確実に思っていた

これからは受付で必死に客や女の子をさばくだけでなく、こういった人間関係の摩擦や軋轢とも戦っていかないといけない

しかも風俗で働いてる人達なのでややこしい連中もいる

そういう連中と渡り合うだけでなく示していかないといけない

そして梅田店の店長は多少こうなることも多分計算済み

僕がその状況下でどのぐらい早く仕事を覚え、この状況をどう打破していくか見られてるはず

京都店で一緒に働いていたから分かるが彼はそれぐらいの頭が十分回る奴だ

馬鹿ではこういう店の店長にはなれない

周りに認めさせるには僕がそれなりの仕事ぶりを見せるしかない

それから僕は相当な無茶ぶりにも思える仕事を一つも断らずにすべて引き受け、勤務時間も自分で伸ばして常に自分自ら残業するようにした

ちなみに風俗店の勤務っていうのは基本的に朝番と夜番に分かれる

例えば朝番はお店がオープンする朝9時の1時間前の8時に出勤して夕方の6時まで

そして夜番は忙しくなる前の夕方5時から閉店する夜中1時のあと後、女の子の給料計算や片付けを経て夜中3時まで

僕が働いていたのはデリヘルではなくて店舗型の風俗店だったので24時間営業が出来ないのでそんな感じの勤務体制

当然のことながら風俗店というのは夜の勤務の方が圧倒的に忙しい

僕はしばらく勤務した後、店長に直訴してあえて忙しい夜の勤務に回してもらった

勤務地は大阪の梅田なので夜中の3時に業務が終わっても電車がないので京都には帰れない

だから僕は3時に業務が終わっても始発まで自分で仕事を見つけてやれることをやった

そのような生活を続け半年もたたないうちに店長だけではなくお店のスタッフや女の子からの信頼も勝ち取っていた

もちろんいちいち細かいことを書いてると長くなりすぎてしまうため細々したことをはしょって書いているがそれなりに紆余曲折もあった

夜のスタッフとぶつかることもあった

でも全部自分の仕事ぶりで変えて来たつもり

梅田店に勤務して9ヶ月が経った頃、 社長に可愛がられてる梅田店の店長が社長にラスベガスに10日間連れて行ってもらえることになった

その間お店に責任者が不在になる

当然その間は僕が全てを見せを見なければならなかった

なのでその10日間は1日も家に帰らず毎日朝8時から夜中の3時まで働いた

でもこれぐらいの激務は風俗の世界じゃ珍しい訳じゃない

夜の業界で働くことによってそれなりの給料もらってるんだ

激務とか社風が厳しいとかパワハラとかそんなもん当たり前

正直身体的にしんどかったけど、不思議と辛いとは思わなかった

僕が望んでた刺激、金、やりがいがこの業界にはあったから

そして梅田店に勤務して1年ちょっとが立った時、 次に予定されていた新店舗の着手に会社が本格的に取りかかった

そして、それと同時に人事が発表された

新店舗の店長は僕でもなく他の社員でもなく、社長の昔の知り合い

別グループから引っ張ってきた人間

僕は新店のスタッフに選ばれたが立場は変わらず

社長が急によそから人を連れてきたので社内に「なんだそりゃ?」って雰囲気が漂ったけどこれも風俗の業界じゃ無い話ではない

よくある話でもないけど、ない話でもないという感じ

グループは店舗を広げている チャンスはまだあるはず

その時までまた人より頑張るだけ

よる

そして僕は新店舗のオープニングメンバーとして大阪の新店に移ることになる 

だけどみんなで苦労してオープンさせたその店は半年後にあっけなく終わる

次は僕が風俗店で勤務してる最中に警察に入られた話

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