2021年9月30日
おはようございます
今日はクスコから車で約3時間ちょっとの場所にあるレインボーマウンテンと呼ばれる山に行くアクティビティに参加する
このレインボーマウンテンというのは通称で本当の名前はMontaña Vinicunca(ヴィニクンカ山)という
鉱物が酸化してカラフルになった地層の連なりを観ることのできる観光場所だ
以前は有名でもなんでもなかったらしいが、ナショナルジオグラフィックで取り上げられてから急に有名になって観光客が押し寄せるようになったらしい
このレインボーマウンテン、山頂の標高は5000メートルを越える
その為、高山病になりやすく過酷な登山になるらしい
実際に行った人の話を聞いても「かなりキツかった」「綺麗だったけどもう2度と行きたくない」などこの登山がどれほど厳しいものかがよく伝わってくる返答が多かった
それに今日僕は参加するのだ
レインボーマウンテンへのツアーはクスコの至る所にあるツアー会社でだいたい50〜70ソルくらいで申し込める
僕は60ソル(約1700円)で申し込んでいた
ツアー会社の迎えの車が来るのは早朝4:30
前日は23時前にはベッドに入って寝た
そして今日、朝方4時過ぎに起きてトイレを済ませて持ち物を確認してるとWhatsAppにツアー会社から「もうすぐ君の宿の近くに着くから通りに出て待っていて」とメッセージが来ていた
今から向かうのは5000メートルの山
念のために高山病の薬一粒を割って半錠だけ飲んで宿を出た
言われた通り宿を出て通りに向かうと、向こうから歩いて来た男性に「〇〇かい?」と名前を確認された
ツアー会社のピックアップの人だったのでそのまま車に乗り込む
僕以外にはコロンビア人が一人しか乗ってない
人数が少なかったらそれはそれで気楽だと思ってたんだけど、この後クスコ内の色んなホステルを周り参加者を拾って行く
結局30分後にはバンは満員になっていた
朝5時過ぎに僕らを乗せたバンはクスコを出発
この後、体力を使う山登りが待ってるせいか皆ほとんどが寝ていた
そして朝7時半ごろに何もない山間の小さな町で朝食
これはツアー内容に含まれる
ツアーには往復の送迎と山のガイドと朝食、昼食が含まれている
ホント何も無い場所だなぁ
朝食はビックリするほど質素
まぁ、このあと標高の高い登山を控えてるからガッツリしたものとかはいらないんだけどね
登山に必要な最低限のエネルギー補給だけが目的の朝食だ
あと紅茶が自由に飲めるのだけど、ほとんどの人がこのコカの葉を使ってコカ茶を飲んでいた
あとみんな登山中にコカの葉を噛んで登る用にコカの葉を何枚かポケットに入れて行ってた
僕もコカ茶を飲んで、コカの葉を5枚ほどダウンジャケットのポケットに入れて行った
朝食後、さらに車で1時間ほど延々と山を登って行く
ここから一気に標高を上げてる感じがする
ある程度進んだところに山を管理してる小屋とゲートを兼ね備えた建物の前に着く
そこでレインボーマウンテンの入山料を払う
これはツアーを申し込む時に事前に聞いていた通りだ
現地人のペルー人と外国人では入山料も違う
外国人の入山料は25ソルだ(約720円)
車に乗った全員が入山料を払い終わると遮断機のようなゲートが開き、さらにその先の登山口に向かって走り出す
因みにこのレインボーマウンテンの登山、標高5000メートル越えと聞いてキツそうだから無理と思ってしまう人が多いかもしれない
でも実は車で到着する登山口はすでに4000メートルの地点
あとはそこから坂道を10キロほど登山しながら標高を1000メートルちょっと上げて登頂するというもの
だから実はペースを守りながら歩けばほぼ誰でも登頂出来る
高山病にさえならなければ
そう、このレインボーマウンテン登頂の鍵はいかに高山病にならないように対策するかなのだ
本当にほぼこの1点に尽きると言っても過言ではない
そのためにクスコで高山病の薬を買っておいて出発するときに飲んでおいた方が良いだろう
あと高山病を避けるためには水を意識してこまめに飲んだ方がいい
だからペットボトルの水も必須だ
あと前日に早めに寝てちゃんと体力を温存しておく事も大事
前日にお酒は控えましょうね
もちろんだが、軽めのダウンジャケットに雨が降った場合のレインコートも必須
5000メートルと聞けば晴れていても山頂が寒いのは誰でも分かると思う
だからニット帽や手袋もあったほうがいい
あと標高が高いので紫外線も強い サングラスも必要
例え曇り空でもめちゃくちゃ日焼けします インナーも絶対に長袖で行きましょう
そして周りの山の景色がこんな雪だらけに変わったあたりでようやく登山口、つまりスタート地点に到着
この時点ですでに標高4000メートル
高山病の薬を飲んで来なかった人はこのスタート地点ですでに目眩起こしてる人もいた
この登山口にいくつか売店みたいな小屋があるからそこで飲み物を買ったり、軽いスナックを買ったりも出来る
あとコカ茶やマテ茶を入れてくれる店もある
必要な人は買っていきましょう
さぁここから登山開始だ
最初は割とゆるやかな道が続く
でも平坦な道だからと言ってここで飛ばしてはいけない
ここはすでに標高4000メートル
油断して早いペースで進むとすぐに息が切れて頭痛を起こしたりする
なのでまずは焦らずゆっくり目のペースから歩き出そう
それでしばらく歩いて大丈夫そうなら少しだけペースを上げればいい
まずはゆっくりしたペースからスタートだ
スタート地点から5分ほど歩くと馬に乗れる地点がある
体力に自信が無い人や、スタート地点ですでに軽い高山病にかかってる人はここで有料の馬に乗って頂上の手前まで行く
因みに山頂前の最後の傾斜は馬でも登れないので、馬に乗った人でもそこからは自力で登らなければならない
ここで結構な人が馬に乗っていた
案外馬で行く人も多いんだなと
僕はもちろん自力で登りたいから歩き
朝食のレストランから持って来たコカの葉を噛みながら黙々と歩いて行く
登山中も周りの景色は絶景だ
歩き始めてどのくらいだったか 最初の休憩所みたいな場所に出た
ここにも売店があるので簡単なものなら買えます
上の写真に見えてる緑の小さい小屋はトイレ
トイレは1ソルで利用出来るので小銭もあった方がいいね
登山はまだ先が長い ここで出すものは出しておきましょう
登山道の横の斜面にはアルパカがいっぱい
むしゃむしゃと草を食べてる姿を横目に進んでいく
本当に今すごい場所にいるよなぁ
少しだけ息が苦しいけど、気持ちのいい登山だ
ある程度進んだところで前方の山の斜面をゴマ粒くらいに見える人が登っていくのが見えた
多分あの山の山頂がゴールだろう
もう見える範囲にあるんだ
そこに向けてひたすらペースを守って歩くしかない
そしてここがこの登山の最後の休憩所
売店とトイレもここが最後
ここから先にはもう何も無い
ふと周辺の山を見るとすでになんとなく色が分かれて見える
山頂から見るレインボーマウンテンはもっとハッキリとした色の違いが見れるはずだ
そしてこの辺りから登山道の傾斜が急になってくる
ここからは今まで歩いて来たペースよりもう少しゆっくり歩いた方がいいだろう
少し傾斜を登ったところから振り向いてもこんな感じで高低差が出てる
無理して急いだ人はこんななってます(笑)
多分、頭痛と吐き気が襲ってきたんだろな
軽度の高山病ですね
最後の休憩地点を過ぎても傾斜がキツイので皆それぞれ道の途中に積まれてる石などに座って休んでいる
僕は休まなかったけどこれでいいと思う
無理は禁物だ
そしてここが乗馬して来た人達が馬を降りる地点
先ほども書いたようにここから先の傾斜は馬で登れない
皆ここで馬を降りて最後の傾斜は自分の力で登るしかない
つまりここからは山頂までずっと傾斜が続くのだ
特に傾斜がキツイのはこの辺からかなぁ
もうこの辺は5000メートル近くになってるので酸素は地上の半分
ここが一番息が上がる、この登山で一番キツイ箇所だ
山頂前のラストスパートだね
ここを登り切る頃にはさっきまで笑ってた欧米人の顔からも笑顔が消えます(笑)
自分のペースを守って歩き、高山病にさえならなかったらこの傾斜の前までは誰でも来れる
レインボーマウンテンで本当にしんどい所はこのラストの傾斜だけだ
おお、ちょっとフライングでもう色とりどりの山が見え始めてるぞ
でも登頂してからしっかり見たいから今はなるべく見ないように進もう
さっきの傾斜を登りきったところがここ
ここから更に目の前の最後の傾斜を登りきったら山頂だ
あともうちょい、行くぞ
そして・・・
ついに登りきったぞ、レインボーマウンテン!
目の前には何層にも重なる地層が見事な色合いを見せている
標高5036メートルの山頂に今僕はいる
周りの山はこれもん
すげー景色だ
あっちの山は標高6000メートル越えてるらしい
しばらく写真を撮ったりして山頂を楽しんでると、僕らのガイドも登って来て「Congratulations!」と言って拳を合わせて来た
まだ数人遅れてるみたいだけど僕らのグループも何とか全員登頂出来そうだ
パノラマで撮った1枚
iPhoneが古いから今の機種を持ってる人みたいな綺麗な写真は撮れないけど、それでも綺麗だよねこの景色は
僕も1枚ガイドに撮ってもらった
朝の9時過ぎくらいから登り始めて、ここに着いたのが11時くらいだったかな?
標高の分しんどかったけど、そこまで長い登山じゃなかったな
山頂でプロポーズしてる人もいた お幸せに
ほぼ全員が登頂して一通り写真などを撮ったところで各自自分のペースで下山開始
早く降りてもどうせ一緒に行ったメンバー全員が揃うまで下の車で待たないといけないので、
景色を見ながらゆっくり下山すればいい
僕らが下山開始する頃には写真を撮るポイントに列が出来ていた
これを考えるとやっぱり登山を開始する時間は早い方がいいね
さぁ下山開始だ
早く降りて足を挫いたりしないよう、ゆっくり景色を堪能しながら下山した
そして下山開始から1時間ちょっと
車が停めてある登山のスタート地点に戻って来た
メンバー全員が揃うと山を降りて、朝食で立ち寄ったレストランで昼飯を食べてからクスコに戻って解散
クスコに戻って来たのは夕方5時くらい
宿ですぐにシャワーを浴びて、今日使った服を全て街の洗濯屋に持って行った
そしてまだギリギリ市場が開いてたのでメルカドで食事
野菜たっぷりのこれを食べた
ESCABECHE(エスカベーチェ)っていう食べ物みたい
野菜が山盛りで見えないけど一番底には鶏肉の塊が入ってる
これは通常のメルカドの食事より少し高くて13ソル(約370円)
それでもこれだけ野菜が摂れて、運動した日に鶏肉もたっぷり食べれるから最高の飯だ
食事後はクスコの街を歩いて、以前見つけていたカフェに入る
CAFE D’WASIってカフェ
クスコの街中に何件かあるカフェだ
この日は混んでいた 結構人気だな
たまたまだけど写真正面のテーブルに座ってる4人組も今日レインボーマウンテンで見かけた人達だ
頼んだのはラテとパッションフルーツのチーズケーキ
最近なるべく甘いものは避けてたけど今日は疲れてるのか食べたくなってしまった
ま、5000メートル級の山を登った自分へのご褒美という訳で
クスコに来たら行きたいと思っていた場所のひとつに行けた
でもこのクスコ周辺にはまだまだ行きたい場所がある
あの有名なマチュピチュもそうだ
少し休んだら天気予報を見てマチュピチュに行く日を決めよう