ピンチを乗り越えて

2022年2月12日

おはようございます

メンドーサ

メンドーサ到着3日目

今日は午前中から用事で街に出ている

メンドーサ

メンドーサの街にヤマハの楽器屋さんなんてあったんだな

この街に来てからギターなどの楽器を持ってる人が一気に増えた気がする

ボリビアではあまりバスキングしてる人などを見かけなかった

でもアルゼンチンに入ってから楽器を抱えて歩いている旅行者やヒッピーをたくさん見る

全体的に賑やかで陽気になった感じだ

あ、そうそう

今日何の用事で外に出てるとかまだ書いてなかったね

昨日の記事でも書いたとおり、アルゼンチンについてから何故か ATMで僕のカードを受け付けてくれないので現金をおろせずにいた

手持ちのアルゼンチンペソはあと数1000円ぶんしかなかったこともあり、昨日のうちにすぐ判断して日本にいる旅仲間に連絡をした

昨日、僕は街を歩いてる時にウエスタンユニオンの取り扱い店舗を2軒ぐらい見ていた

以前僕はメキシコでカードを不正利用されてカードを止めた

その時にも現金を日本の知り合いに送って、そのお金をウエスタンユニオンでメキシコに送ってもらった事がある 

昨日ウエスタンユニオンを見かけて「もうこれしかない」と思い、日本の友達にすぐお金を送ってもらうことにした

僕はチリに行くためにアルゼンチンに立ち寄っただけなので、そんなに大金は必要としていない

とりあえず日本の友達に5万円を送金しておいた

これをウエスタンユニオンでアルゼンチンに送ってもらう

日本の旅仲間がすぐに動いてくれて翌日にはお金をウエスタンユニオンから送金してくれた

今日はそれを受け取りにウエスタンユニオンの店舗に向かってるのだ

メンドーサ

今日は一段と人が多いなあ

昼間なのにすごい人が歩行者天国にいる

宿から歩いて15分ほどで暇を見つけていたウエスタンユニオンの店舗に到着した

僕の前に3人ほどが並んでいる

1人、1人それなりに時間がかかっているので気長にゆっくり待つしかない

ウエスタンユニオンで送ってもらったお金を受け取るに必要なのは、送ってくれた人から教えてもらった送金管理番号と僕のパスポートだけ

下の写真の右上に書かれてるのが送金管理番号だ

メンドーサ

この番号を受付の人に伝えて、パスポートを見せて本人確認が取れればお金を受け取れる

ただこの時、日本の旅仲間から送ってもらったこの画像を見ててあることに気がついた

僕が日本の友達に送ったのは5万円

それをそのままウエスタンユニオンでこちらに送ってもらうのだが、窓口での送金のために1500円の手数料が取られている

だから実際に送金してもらったのはその手数料を差し引いた48500円だ

この金額をアルゼンチンペソで僕が受け取ることになっている

だけど受け取り金額が88555アルゼンチンペソになっている

どういう事だこれ?

昨日の記事でも書いたとおり1アルゼンチンペソは日本のほぼ1円だ

通貨コンバーターでもこの通り

メンドーサ

日本の1円は0.9アルゼンチンペソ

1円がほぼ1アルゼンチンペソだ

これが送金してもらった48500円だと公式レートではこうなるはず

メンドーサ

48500円は44611アルゼンチンペソになるはず

なのにこれが受け取り金額88555アルゼンチンペソ

メンドーサ

約2倍近くになっている

本当にこの通りにもらえるんだろうか?

そして列に並んで15分ちょっと経ったところで僕の番になった

送金管理番号を伝えパスポートを出す

その結果、ウエスタンユニオンの人が財布に入らないぐらいの札束を輪ゴムで止めて僕にくれた

88555アルゼンチンペソ

僕は書かれた通りの金額を受け取ることができた

これは思うに、今から20年ほど前にアルゼンチンペソが大暴落した事があった

それからアルゼンチンの国民は自国の通貨を信用せずに、自国通貨を多めに吐き出しててもドルなどの他国の通貨を集めだした

自国通貨よりも他国の強い通貨を手元に置いておくことを選んだのだ

おそらくはその時の名残りでアルゼンチンペソは公式レートで動いてないんだろう

ウエスタンユニオンを通してこの金額を受け取っているので、公表されてる公式レートではなくてこれが今のアルゼンチンペソの実際に動いているレートなんだと思う

元々手に入ると想定していたアルゼンチンペソの値段1.8倍ぐらいのお金を手にしたので、何かの錬金術でお金が一気に増えた気がしてすごく得した気分になる

でも日本円がアルゼンチンペソに変わったから一気に増えた気がするだけで、もしこのアルゼンチンペソをとなりのチリなどに持って行って両替すると逆の現象が起こるということになる

つまり公式レートよりも少ないお金しかもらえなくなり、他国に持って行った瞬間この得した分が帳消しになる

なのでこのアルゼンチンペソはアルゼンチン国内で使い切った方が実質お金をたくさん使える事になるわけだ

予定よりも多くのお金を手にした僕がそのまま向かった場所は・・・

メンドーサ

他の観光客と同じく歩行者天国の通りのカフェのテラス席

多めの現金手にした途端、早速調子乗りまくりです

メンドーサ

メンドーサ

急に思ってた以上の現金が手元に来たので、心に余裕が出来てしまいカフェテラスでちょっとした昼食を食べる

周りからは心地よい音楽が聞こえてくる

あぁ優雅だなあ

メンドーサ

そんな昼下がり、ちょっと高めのカフェで短期旅行者たちと同じようにゆっくりブランチを進める

ハムとチーズを挟んだだけの小さなクロワッサンが2つに小さなオレンジジュースとカフェラテがついて480ペソ

あれアルゼンチンってチップ必要な国だっけ?

どうだったかな?

すぐネットで調べてみる

メンドーサ

だいたいレストランやカフェでは10%置いていくのが普通みたいだ

480ペソだからチップも含めて520ペソぐらい置いていけば十分だろう

次にそのまま向かったのは昨日見つけていたカフェ

ここは店内でPC作業がしやすそうだなと思っていた

メンドーサ

歩行者天国のサルミエント通りにある「Mokka Coffee Store」というカフェ

スタッフが親切でPC作業しやすいカフェ「Mokka Coffee Store」の場所はこちら

ここはWifiも速いし食事系もおいしいので結構おすすめ

僕はこの後毎日通いました

3回ぐらい通ったらもうスタッフも顔と名前を覚えていつも名前を呼んで挨拶してくれる

メンドーサ

店内も広々

足元にコンセントついてる席も多いのでPC作業にはもってこい

メンドーサ

メンドーサ

この日僕はスムージーとアボカドのトーストを注文

メンドーサ

ボリビアではこういうカフェが少なかったので、店内で食事しながら PC作業するとか久しぶりな気がする

メンドーサ

ほんと過ごしやすい街だなあメンドーサは

宿に一度戻ってからもパソコン作業を少ししていると、僕の目の前に座ったフリーアコモデーションで働いているスタッフのトミが「いつもパソコンで何してるの?」と聞いてきた

メンドーサ

「旅のブログを書いてるんだよ」

そう言うとブログを教えて欲しいと言われた

メンドーサ

ホステルの中では今ウォールペインティングをしているみたいで、すでに書かれた下書きに上から色が塗り重ねられていく

メンドーサ

このフレンドリーで過ごしやすいホステルもどんどん中身を良くしていってる最中だ

メンドーサ

トミがペイントを見て「ピオラだよね」と言う

ピオラ? 何だろうピオラって

トミに「ピオラって何?」って聞く

すると「ピオラはクールとかカッコいいとかそういう意味で、手でこうやるんだよ」とポーズを教えてくれた

メンドーサ

これがピオラ カッコいいという意味のポーズ

メンドーサ

メキシコで言うスラングのチド(クール)みたいなもんか

ちなみにトミは若いけど自分のブランドを持っている

デザインの絵も全て自分で書いている

彼のユニークな作品はこちらからチェック出来るので是非一度見て欲しい

https://www.instagram.com/productos_tacolife

メンドーサ

夕方少し時間が空いたので宿のすぐそばにある店でスーパーパンチョ、つまりホットドッグを買う

メンドーサ

やっぱりホットドッグは1本ぐらいでちょうどいい

細切りのポテトがたっぷりかかったホットドッグを頂いた

メンドーサ

それにしてもアルゼンチンは本当に暑いな

もう夕方ってのに昼間みたいな日差しだし、気温も夕方なのには昼間みたいな気温だ

こうも暑いとまともに外を歩いてられない

メンドーサ

というわけで街のジェラート屋さんに来ました

メンドーサの街にはジェラート屋さんも多い

メンドーサ

どれもが本当に美味しそう

どれにしようか迷っちゃうな

メンドーサ

とりあえずピスタチオと何かを注文しました

もう何頼んだか忘れた

メンドーサ

お店の前の大きめのマットレスの上でジェラートを食べる

メンドーサ

この街ではカフェもエスプレッソを出しているお店がすごく多い

テラス席のあるカフェの前を通っていると、小さなエスプレッソ用のカップでエスプレッソ飲みながらクロワッサンを食べているおじさん達をよく見かける

これはイタリアなどのカフェでよく見た光景

ペルーやボリビアではカフェラテを頼むと半分以上ミルクのカフェラテが大きなカップでドーンと出てきたけど、ここアルゼンチンでは小さなカップで濃い目のコーヒーやカフェラテを飲むのが主流だ

アルゼンチンのカフェはどちらかと言うとイタリアとかのヨーロッパを追随してる感じ

国が変わるとカフェ文化まで変わってしまうから面白いよな

メンドーサ

夜、もう少しパソコン作業したくてもう一度「Mokka Coffee Store」へ

カフェラテも僕好みのコーヒー濃い目だ

メンドーサ

ついでだからここで晩飯

ハムの乗ったサラダを注文

現金手にした途端、金使いすぎ

メンドーサ

でもこのカフェ過ごしやすくて本当好き

夜の9時に閉まってしまうのが難点だけどね

メンドーサ

カフェの閉店まで作業して外に出ると歩行者天国の通りは一段と賑わいを見せていた

そっか 今日は土曜日か

メンドーサ

みんな家族や友人同士でレストランで食事しながらワインを飲んで酔っ払っている

こんな光景を見てると改めて「コロナとは?」って思ってしまうよな

メンドーサ

メンドーサ

メンドーサ

メンドーサ

アルゼンチンはそこまでみんなコロナ規制も気にしてないし、 みんなそれぞれ今を楽しんでるという感じだ

街を歩いてても6〜7割ぐらいの人がマスクなしで歩いてる

もうコロナ前のような状態に戻ってると言っていい状態だ

メンドーサ

宿に戻ると何やらカーテンの向こうで独特の機械音がしていた

宿のスタッフが「見てみる?」と言ってカーテンをめくってくれた

メンドーサ

ホステルの中でタトゥーを彫っていた

彫ってるのはデザイン力のあるトミだ

ホステルの女性スタッフの足にマジックマッシュルームの絵柄を彫っている

ここでタトゥーを彫ってるって本当に面白いホステルだ

メンドーサ

コモンルームでは宿泊客の女性がギターを取り出し歌い始める

本当に面白さもありほのぼのした所もありいいホステルに巡り合ったなぁ

メンドーサ

夜になっても暑いので少し夜風にあたりに宿の近くに公園に出てみた

ここでは色んなヒッピー達が布を敷いて自分が作った商品を売っている

その中に混じって目立たない場所でボリビア人のオバサンらしき人がお菓子を小分けにして売っていた

もう夜の10時過ぎ

オバサンは誰も見向きもしないお菓子が売れるのをただただ待っている

最初はチラっと見ただけで通り過ぎたんだけど、全然売れてなさそうなお菓子とそのオバサンが気になり引き返してオバサンに話しかけてみた

メンドーサ

やっぱりおばさんはボリビア出身

ボリビアより稼ぎのいいこのアルゼンチンで商売してるみたいだ

僕ももうお腹いっぱいで全然必要なかったけど、なんとなく可哀想で100アルゼンチンペソもお菓子をひとつだけ買った

可哀想なんて思いで買ってあげるのは上から目線なのは分かっている

でも、それでも時折放っておけないような気分になることがある

基本、路上で手だけ出してきてお金を要求する人にはお金を絶対に渡さないというのは僕が旅中のルールで決めていること

普段からたとえ路上でも金を要求するなら何か働けと思っている

それが路上パフォーマンスや歌声で人を魅了するバスキングでもいい

なんでもいいから金を要求するなら恵んでもらうのではなく、プロとしてお金を受け取れと思ってる

だから何もせずに手だけ出してくるような人には僕は絶対にお金をあげない

そういうルールを自分の中で決めているのに、ボリビアではラパスとスクレで2回お金をあげてしまったことがある

ラパスは夕方以降になると凄く冷え込む

僕がラパスに対する時はいつだったのでほぼ毎日雨が降っていた

ただでさえ寒い中、雨が降ると白い息が出るぐらい冷える

その日も夜小雨が降り始め、 雨の中お婆さんが手を伸ばしながら道行く人にお金を求めていた

お婆さんが吐く息は寒さで白くなり、弱々しい身体が雨に濡れて震えながら手を伸ばしてる姿を見るとなんだか見てられなくなった

僕は自分の中のルールを破って、手だけ伸ばしているお婆さんに10ボリビアーノ札を手渡した

大した金額ではない

10ボリビアーノといえば160円ほどだ

でもボリビアでは10ボリビアーノあればメルカドで安い定食が食べれるし、メルカドの中のカフェで小さなサンドイッチとコーヒーを一杯飲める

本当にたまにそうやって自分の中のルールを破ってでもお金を手渡してしまう事がある

僕のあの10ボリビアーノは人を助けてるんだろうか?

それとも人をただ甘やかしてるんだろうか?

それは人それぞれ捉え方があるので正解は分からない

メンドーサ

旅に出る前から自分の中で決めていたルール

そのルールは旅中に完全に守れるものではないのかもしれない

僕の今日の行為は偽善で自己満足かもしれない

それでもきっと僕はまた見てられないような人を見たらお金を渡してしまうんだろうな

そんな考えてもどうしようもないことを考えながら宿への帰路についた

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