2022年2月26日
おはようございます
朝7:30のピックアップバスに乗って僕は今パタゴニアの氷河に向かっている
氷河の名前はPerito Moreno(ピレト モレノ)
2年前、コロナパンデミックの影響で当日にキャンセルになってしまって行けなくなったあの氷河だ
エルカラファテの町を出るとすぐに景色が変わり始めた
パタゴニアは町を離れると本当にすぐ山か荒野だ
町を出発して1時間半ほど進んだところでこれから行く氷河の国立公園に入る入場券を買う
これはツアー料金には含まれていない
入場チケットは2520アルゼンチンペソ
入場チケットを買う際に国籍確認されると聞いていたので念のためパスポートも持って行ってました
チケットにも「Japon(ハポン)」って印刷されてるね
その後、バスが氷河の見える場所に止まった
ここから氷河を見て15分ほど写真撮影の時間がとられた
あれが氷河か
思ってたより平べったく見える
てっきりもっとゴツゴツしたものだと思ってたな
ガイドの説明によると、この後船に乗り換えてあの氷河に近づいていくらしい
そこから10〜15分で船着場に到着
船というか大きめのボートって感じだね
一旦船内に乗り込んで船が出港してからなら外のデッキに出る事が出来る
船が出たので僕も船のデッキに出てみた
氷河との距離が縮まってくると、さっきまでフラットに見えていた氷河の上部が思った以上にザクザクした切り立ったものだと分かる
なんじゃ このカッコ良さは・・
めちゃ写真映えするぞここ
氷河の色とデカさがヤバイ
氷河を見るのはもちろん初めてではない
この世界一周の中でも何度か見てきた
でもこの近さで氷河を見るのは初めて
氷河ってこんなにも迫力あるものだったんだなぁ
時折、大きな音をたてて氷河が崩れそれが水面に落ちて軽く波立つ
氷河が崩れてる時の様子はインスタグラムの方に動画でアップしてます
氷河の下部に小さな洞窟みたいなのまで見える
あそこにこの船で入っていけたらいいのになぁとか思ってしまう
船は氷河の近くでエンジンを止め、ここからはゆっくりと横の岸に向かう
そして船に乗ってた全員で陸に上陸
ここからはガイドの誘導で陸をトレッキングしながら氷河に近づいていくのだ
横にこれだけの氷河を見ながらトレッキング出来るって凄い場所だよな
よく見ると遠くに氷河の上を一列になって歩いてる人達がいる
あれが氷河の上を歩くトレッキングツアーか
因みに氷河の上を歩くトレッキングツアーは1時間氷の上を歩くショートトレッキング
3時間氷の上を歩くロングトレッキングがある
ショートトレッキングでいいから僕もあれに行きたかったなぁ
さぁここからはドンドン進んで氷河に近づいていくぞ
ガイドの話だとこの氷河は形こそ違えど、総面積はアルゼンチンの首都ブエノスアイレスがすっぽり入ってしまうほどの大きさらしい
首都の街が入ってしまうってとてつもない大きさ
それが全部氷だよ? 信じられんデカさだ
ところどころでガイドが色んな説明をしてくれる
ここから先、2箇所ほど触れるくらい氷河に近いポイントに行くらしい
これが楽しみだったんだよな
ガイドの説明を聞いていた場所から少し歩くともうそこに氷河の一部が見えていた
デカ・・そして近っ!
氷河の前にはナショナルパークの看板
ホント凄い場所まで来れるツアーだよ、これ
もちろん氷河の氷にも触れる
こうやって近くで見ると無数の氷と氷がくっついたような感じになってるんだな
でも氷河の氷にも場所によって質と種類があるから水晶のように透き通ってる巨大な氷もあるらしい
陸をトレッキングするって聞いてそこまで期待してなかったツアーだけど、思った以上に価値のあるツアーだわ
ホント来て良かった
氷の上を歩くトレッキングツアーをしてる人を見ながら次のポイントに移動
ガイドが「次の大きな氷は透明ではなく青色に見えるよ」っと言った
青色の氷??
よく分からないがそれは楽しみだ
それがこの場所
この大きな氷河の氷の塊の下の方の色に注目
!?
なんだこの色・・?
これ写真で伝わるかなぁ
肉眼ではもっと青く見えるんだよ
もうね、この色を見た時に思った
これって日本の漢字で表すと青というより「蒼」だよね
氷ひとつがこんな色に見えるなんて
氷の塊を見てこんなにも美しいと思えるなんて
世界にはまだまだ僕の知らない綺麗な世界があったんだな
その後はみんなでこの氷河を見渡せる展望台に移動開始
氷河はただの氷の塊
そんな僕の概念をいい意味でぶち壊してくれたパタゴニアの氷河
このPerito Moreno(ピレト モレノ)の景色は世界一周が終わっても忘れられなだろうなぁ
氷河の近くを歩くトレッキングもそろそろ終わり
ここから森の中を通ってボートの発着場に戻っていく
ここを歩いてる時、アルゼンチン人のカップルに「やあ、今日このツアーに日本人が参加してるってガイドが言ってたけど君のことだったんだね」っと話しかけられた
フェデリコと名乗るその男性は彼女とブエノスアイレスから短い休暇を利用してパタゴニアに来ていた
彼らはサッカーのボカジュニアーズの大ファン
僕が「以前ブエノスアイレスに行った時にボカのスタジアム、ラ・ボンボネーラを見に行ったよ」っと言うとすごく喜んでくれる
ラ・ボンボネーラというのはこっちでは「チョコレートの箱」って意味
ボガジュニアーズのスタジアムの名称にはそんな可愛らしい名前が付いている
ここで少しの間、迎えの船が来るのを待つ
フェデリコが一緒に写真を撮ろうと言ったのでフェデリコの彼女に撮ってもらった
さらに彼らが働いてるギターのカスタム工房のステッカーまでくれた
アルゼンチン人親切だな
さぁ船の中に戻ったら最後の締め
氷河の氷とアルゼンチンワインで乾杯だ
これが氷河の氷
空気の気泡がいくつも見える
この氷に封じ込められてる空気は何百年前のものなんだろうと想像するだけでワクワクする
ただ僕はお酒が飲めないからこいつを自分で用意して来た
コーラのミニ缶
実は2年前も前日にスーパーでコーラのミニ缶を買って用意してた
氷河ツアーは最後に氷河の氷で乾杯するのを知ってたからね
これも2年越しの乾杯だ
氷河の氷に注いだコーラを持って船の甲板に出た
そこで氷河を見ながらフェデリコ達と乾杯
ウン、間違いない
これこそが世界一美味いコーラだ
皆が夢のあとのような思いで氷河を眺めてる
この夢のような景色もあと少し
パヤゴニアで氷河を見る
僕もこれでようやくフィッツロイに続きパタゴニアで出来なかったイベントを取り戻した
パタゴニアでの出来事はすべて2年越しのもの
やり切った今、何とも感慨深い思いだ
船は多くの観光客の想いを乗せて対岸へと戻ってゆく
フィッツロイも氷河も見終わった今、パタゴニアでの僕のやりたい事は一応全て終わった
この残り少ないグラスのコーラのように僕のパタゴニア滞在もあと少しだ
もうすぐパタゴニアともお別れ
でも今回ここに戻って来れて本当に良かった
最後にもう一度グラスを掲げてパタゴニアの景色に乾杯した
俺はちゃんとリベンジしたぞ
やり切ったぞ
パタゴニア、もう最高だ