2019年8月19日
どうも
一瞬パリかどこかかと思うような美しい街リトアニアのビルニュスからです
今日はこのビルニュスの街を歩きながらこのビルニュスの中にある未承認国家ウジュピス共和国に行ってみたいと思う
バルト三国の中で一番治安が悪いと聞いていたのになんだろうこの長閑さと平和さは
人の話なんて本当にあてにならないもんだね
世界には危ないなんて言われてる場所がたくさんあるけど実際行ってみないとわからないっていうのが正直なところだ
噂や外務省の危険度レベルだけで判断して興味ある国に行かないっていうのはあまりにも勿体なさすぎる
とりあえずビルニュス大聖堂のある広場にやって来た
この広場にビルニュス大聖堂と一緒に佇むのはベルタワー
石の階段と木のハシゴを使って上まで登るとビルニュスの街を一望出来る
ただそこまでの高さでもないような気がしたので僕は入らなかった
そしてこれがビルニュス大聖堂だ
地下室などに入るのは料金がかかるが普通に中に入るのは無料
碑文が刻まれた石が近くにあるのでそのタイルの上で時計回りに3回回ると願い事が叶うと言われている
大聖堂というよりもう神殿のような造りだ
真っ白な美しい彫刻があちこちにあしらわれている
向こうに見えるのはゲディミナス城
15世紀に立てられたお城の一部が今も残ってる
本当にこの街は歩いてるだけで色んな観光場所が目に飛び込んで来る
飽きさせない街だねビルニュスは
これはSt. Anne’s Church(聖アンナ教会)
500年以上前に赤いレンガで建てられたゴシック様式の教会だ
建て直しとかあったのかもしれないけど500年以上前に建てられたままだとしたらこのデザインのセンス凄くないか?
なんでもここあのナポレオンがフランスに持って帰りたいと言った教会らしい
観光客が写真を撮りまくっている外とは違い、教会の中は静けさが満ちていた
お香の香りがうっすらと漂いなんとも言えない雰囲気が漂っている
久々に凄い教会を見た気がしたなぁ
聖アンナ教会を後にして今日の観光の目的地の未承認国家「ウジュピス共和国」を目指す事にする
あの橋を渡ればウジュピス共和国のはずだ
因みにウジュピスというのは「川の向こう」という意味らしい
ウジュピス共和国の場所はこちら
未承認国家とは国際政治的な諸事情で国家として承認されていない地域の事だ
一応、国家としての機能は満たして完全に独立した状態だが他国に認められていない為に未承認国家同士で国家承認し合うというおもしろい図になっていたりする
これは・・?
このウジュピス共和国に入るためのルールか何かだろうか?
何にせよ「ここから先はウジュピス共和国ですよ!」って示されている
ロシア語が分からないので完全に理解は出来ないけどとにかく中に進んでみよう
ちなみにこの橋を渡る時に振り返ると川の側壁に人魚の像がある
この像を見つけると幸せになれるという話がある
橋を渡るときは必ず一度後ろを振り返ってみてね
のどかで自由な雰囲気のウジュピス共和国の入り口がここ
そしてウジュピス共和国といえばこの国家のトレードマークが面白い
手のひらを広げたマークで手のひらの中央に丸い穴が描かれたもの
なんだか20世紀少年に出てくる「トモダチ」のマークみたいだよね(笑)
ウジュピス共和国の中に入ると一瞬ネパールかと錯覚するようなタルチョが掲げられていたり
川沿いの道にはそこかしこに古いピアノやレコードを使ったオブジェが並べられている
なんだか思った以上にアーティスティックな場所で個人の個展を見に来てる感覚になる
それもそのはず
実はここはユニークなアイデアを持ったアーティストが作った未承認国家らしいのだ
なので先ほど説明したような深刻な諸事情のある未承認国家とはまたちょっと違った物になっている
独立記念日が4月1日のエイプリルフールだなんてシャレの効いてるなんちゃって未承認国家だ
なので公園にでも来るような気軽さで訪れてみて欲しい
緑に囲まれた落ち着ける未承認国家だよここは
ウジュピス共和国の中心に近い交差点にはブロンズの天使像
街並みも綺麗なもんだ
ここは本当にちょっとした芸術地区だね
またアーティストのスタジオが並ぶ通りには地元ブランドの服屋にカフェ、ギャラリー、色んな国の料理が楽しめるレストランが軒を連ねる
僕もその通りのカフェで小一時間ほど休憩した
そしてウジュピス共和国で面白いのがここだ
壁のプレートに掲げられた自称「ウジュピス共和国」のジョーク交じりの憲法が書き込まれたプレートが飾られている通り
書かれてる憲法の一部を載せておきますね
- 「誰もがユニークである権利がある」
- 「誰もが間違いを犯す権利がある」
- 「誰もが死ぬ権利がある、でもこれは義務ではない」
- 「犬は犬たる権利がある」
- 「誰もが不幸せになる権利がある」
・・・などなど
ね?
すごくユニークでしょ
世界には面白い場所があるもんだ
日本にもひとつくらいこんな場所あってもいいのにね
街全体を使ったアーティストの表現の場である未承認国家、ウジュピス共和国
デンマークのコペンハーゲンで訪れたヒッピーの町クリスチャニアを少し思い出してしまったよ
皆さんもリトアニアに来たら是非このボヘミアン自由放任主義の雰囲気漂う緑に囲まれたユニークな国家をゆっくり歩いてみてください!