ついに旅の最終地点に到着!世界の中心で愛を・・

2023年2月15日

おはようございます

昨日の続きです

エアーズロック空港

ジェットスターからロストバゲッジを食らって、世界一周の荷物がこれだけになってしまったところから

もう最悪だ

今日はキャンプ場に泊まるのに何も無くなってしまった

このエアーズロックにはエアーズロックリゾートという場所があって、宿泊施設はそこにしかない

周りは荒野だから泊まるところは絶対にそこしかない

ただそれなりの値段がする

エアーズロックリゾート内には5軒ほどのホテルがある

安いところで1泊350ドルくらい

高いところだといくらなんだろ

多分700〜800ドルとかかな

そういう高い部屋にはベッドがいくつかあるらしいので、数人で泊まって料金を分割する事が出来るけど、僕みたいに一人旅してるバックパッカーがそんなところ泊まれる訳もない

「もっと価格を抑えた宿があれば絶対に人気出るのに」っと思うだろうけど、そうはならない

なぜなら唯一の宿泊施設が固まるエアーズロックリゾート内のホテルは全て親会社が一緒

同じ会社が全てのホテルを経営してるのだ

だから価格競争が起きないようになっている

その為、ホテルのランクによって値段は変わるものの基本どこも高いのだ

ただ例外があって、エアーズロックリゾート内には1箇所だけキャンプ場がある

そこなら1泊55ドルほどで泊まる事が出来る

僕は今回そこのキャンプ場を予約してる

だからゴールドコーストにいるうちにテントも用意してたのだ

ロストバゲッジした荷物にはキャンプ用のテントとマットも括り付けてあった

その荷物が丸ごと無くなって、今日どうしたらいいんだよ・・?

キャンプ場予約してるのにテント無しってもう野ざらしの芝生の上でそのまま寝るって事じゃないか

しかもあのバックパックは貴重品以外の全ての荷物と、この5年間の思い出が詰まったバッグ

そう 物というより思い出そのものなのだ

それがいきなり消えて僕も動揺してしまった

なにしろこれが人生で初めてのロストバゲッジだ

メキシコの彼女に荷物を失った事をWhatsAPPで伝えた

すると彼女から「何で英語でメッセージを送って来たの?あなた他の女と今メッセージしてたでしょ!?」っと返信が来た

は・・?

こんな時に何を言ってるんだろう?

たしかに僕は普段彼女に気を使ってスペイン語でメッセージのやり取りをしていた

でもさっきジェットスターのカウンターで今後の荷物のやり取りをした際に手違いや聞き違いがあると大変だから念のためにグーグル翻訳で英語のやり取をしていた

僕はその設定のまま彼女に自分の言いたい事を英語で送ってしまっただけ

それだけでこんな大変な時になんで浮気を疑われて怒られないといけないのか

もう意味が分からない

俺がこんな大変な思いをして動揺してる時に、よくこんなくだらない疑いを持ってこんな酷い事を言えるもんだ

しかも、僕がフェイスブックで投稿にコメントしてくれた女友達に返信したり、いいねを押したりするだけで今までも何度もキレられた

なんでたかがそれしきの事で大人が毎回喧嘩しなきゃダメなんだ?

もうそんなの今までも10回どころじゃない

数えられないくらいある

いい加減にしてほしい

僕はもう我慢の限界が来て「頼むから別れてくれ」っとメッセージを送った

せっかくこんな僻地まで世界一周最後の思い出を作りに来たのになんでこんな思いしなきゃならんの??

本当にメキシコの彼女はその時の相手の気持ちを考えられない人なんです

それが原因で今まで旅中も何度揉めたか

なんで旅が終わるまで静かに見守ってくれないんだろ?

彼女として自分の男が夢を叶えるまで応援してあげようとか、見守ってあげようとか一切思えないのか?

何でこんな時にまで勝手に勘ぐってケンカ売ってくるわけ?

それが原因で今までも含めトータル何回喧嘩してきたよ?

何回喧嘩したら気がすむんだよ?

いい加減、学べよもう

思い出の荷物は無くなるわ、彼女と別れるわでもう散々だ

そうこうしてるうちに、さっき僕らと同じ飛行機に乗ってた乗客をエアーズロックリゾートにおろしたバスが空港に戻って来た

因みにホテルだろうがキャンプ場だろうが、エアーズロックリゾート内に泊まる予約をしてたら空港からエアーズロックリゾート行きのバスには無料で乗れる

ロストバゲッジした人同士でバスに乗り込もうとしたら運転手の女性が「あ、次にバスが出発するのは14時ね」っと言った

はぁ・・・

何それ

もう他の客もブーイング

めちゃくちゃ文句言ってました

その様子に堪りかねた運転手の女性が「分かったわ。今回は特別に送ってあげる。でも通常バスは飛行機の時間に合わせてしか運行しないルールだからこれは内緒ね。私が上司に怒られてしまうから」っと言って僕らをエアーズロックリゾートに送ってくれる事になった

エアーズロック ウルル

運転手の女性は「さぁシークレットミッションの始まりよ!」と言ってバスを走らせる

その3分後

反対車線からたまたま運転手の上司が車で走って来て速攻でバレてました(笑)

エアーズロック ウルル

何もない荒野に伸びる1本道

そこをエアーズロックリゾートに向かって走っていると・・

!?

エアーズロック ウルル

エアーズロックだ

もうフライングで見えてるじゃないか

エアーズロックとは僕ら観光客の呼び方

ここの原住民アボリジニの言葉ではエアーズロックの事を「ウルル」と呼ぶ

日本にいた時、僕の世界一周の最終目的地はここにしようと決めていた

日本を出てから5年

僕はようやく当初思い描いていた場所にこれた

長かったな

エアーズロック ウルル

そんなエアーズロックを目の前にしてるのに、さっきの荷物のロストバゲッジとメキシコの彼女とのやり取りで心の中はまだ乱れてる

なんだか素直に喜べない気分だ

エアーズロック ウルル

無料バスは乗客をそれぞれのホテル前に降ろしていく

僕はキャンプ場なので一番後回しだ

エアーズロック ウルル

ここがエアーズロックリゾート内で唯一のキャンプ場

Ayers Rock Campground(エアーズ・ロック・ キャンプグランド)

荷物ごとテントも無くなってしまったけど、とにかくキャンプ場で事情を話してチェックインしてみよう

僕がキャンプ場の受付で事情を説明すると「今余ってるテントがあるからそれを貸してあげるよ」っと言って3人用のテントを無料で貸してくれた

ありがたく使わせてもらおう

エアーズロック ウルル

もともと荒野だからキャンプ場も広い

なのにあまり客はいない

それもそのはず

今はオーストラリアが一番暑い真夏の時期

この暑さの中でキャンプを選ぶ人って本当に予算が少ない人だけ

この時期はみんな冷房の効いたホテルの個室に泊まるのが普通だ

今回、僕が選んだキャンプ場は電源付きのエリア

電気があるかないかでも1泊の金額が変わってくる

これがキャンプ場の電源

エアーズロック ウルル

エアーズロック ウルル

蓋を開けたら中にコンセントがある

ここで電話やモバイルバッテリーを充電出来るって訳だ

エアーズロック ウルル

さぁ日向でクソ暑いけどテントを設置してしまおう

15分ほどで完成

エアーズロック ウルル

もうこの時、汗だく

恐ろしい気温だ

エアーズロック ウルル

「テントを設置したらテントにこのシールを貼ってね」っと言われた宿泊の証明のシールも貼る

勝手に予約してない人が泊まったりしないようにキャンプ場の人が見回りに来るので、このシールが宿泊客の証明だ

エアーズロック ウルル

それにしてもホント何もない場所だなぁ

まぁあまり落ち込んでても仕方ないから周辺を少し歩いてみるか

エアーズロック ウルル

とりあえずエアーズロックリゾートの中心に向かって歩いてみよう

中心にはスーパーマーケットなどがあるって聞いてる

暑すぎるから水分を確保しないと

エアーズロック ウルル

少し歩いてると展望台っぽいところを見つけた

ちょっと寄り道してみるか

エアーズロック ウルル

おぉ・・・

めちゃくちゃ良くエアーズロックが見えている

エアーズロック ウルル

世界で2番目に大きな一枚岩のエアーズロック

ここはだいぶ昔に読んだ「世界の中心で愛を叫ぶ」の物語の最後の舞台だ

エアーズロック ウルル

「世界の中心で愛を叫ぶ」の主人公はあそこで彼女の遺灰を風に乗せて撒いたんだよな

あの頃はまだエアーズロックは普通に上まで登る事が出来ていた

でも僕が世界一周に出発して1年半くらい経った2019年10月にエアーズロックは登るのが禁止になってしまったのだ

それでも僕はこの原住民から聖地と崇められるウルルを一目見たかった

うん、やっぱり来て良かったよ

エアーズロック ウルル

さぁエアーズロックリゾートのスーパーに来ました

ここはIGAというオーストラリア内に何店舗もあるチェーンのスーパーマーケットだ

エアーズロック ウルル

お買い物完了

水が3本、オレンジジュースが1本、バナナを2本

エアーズロック ウルル

これだけで20ドル

やっぱりエアーズロックリゾート内は何でも高い

スーパーマーケットを出てすぐ前の道で買った水をガブ飲みした

マジで暑すぎる

気温は40度に達していた

エアーズロック ウルル

この場所は2月には50度近くになる事もあるらしい

40度ならまだマシだと思わなきゃ

そして噂通りハエの量が半端無い

もう耳の中とか鼻の中にハエが入って来る

外で人と話してると口の中にも飛び込んで来る

日本で見るハエより一回り小さい小蝿の量が凄いのだ

エアーズロック ウルル

暑すぎてキャンプ場の受付でアイスクリーム買った

2分で溶けるので速攻で食べました

僕がテントを張ったあたりは鳥が多い

エアーズロック ウルル

エアーズロック ウルル

モモイロインコも大量にいる

荒野で水分が無いからキャンプ場の蛇口に集まって来て、蛇口を開けてくれーーって感じでこっち見て鳴くんだよね

エアーズロック ウルル

蛇口の水を出してやると器用に水を飲んでいた

この暑さじゃ動物も大変だ

エアーズロック ウルル

で、エアーズロックなんだけど、ウルルは夕方のサンセットタイムに夕日に照らされた状態を見にいくのが有名

夕方の時間に合わせてエアーズロック方面に行くバスが出てるから、それを予約しておけば夕日に照らされたエアーズロックを見に行く事が出来る(往復してくれます)

僕はゴールドコーストにいる間にこのバスを予約していた

エアーズロック ウルル

このバスも確か40〜50ドルくらいしたはず

HOP ON HOP OFFっていうバスね

エアーズロック ウルル

バスに乗り込んだらまずはエアーズロックに向かい、エアーズロックの周りを1周してくれる

その後にサンセットポイントに連れて行ってくれるのだ

エアーズロック ウルル

エアーズロック ウルル

近づいてくるとやっぱり凄いな

エアーズロック ウルル

エアーズロック ウルル

エアーズロック ウルル

バスでも結構近くまで寄れるようになってる

エアーズロック ウルル

エアーズロック ウルル

エアーズロック ウルル

いや、マジで岩なのにカッコ良すぎ

岩の周りを1周したらサンセットポイントで全員降りて、あとは日が落ちるまで好きに過ごす

エアーズロック ウルル

この日の日没は17:30前

運転手が「バスには17:45に戻って来てね」っと言ってみんなそれぞれ好きなポイントに行って夕焼けを待つ

エアーズロック ウルル

もうここ自体がサンセットポイントだけど僕も綺麗にエアーズロックが見える場所を探して歩き出そう

エアーズロック ウルル

エアーズロック ウルル

緩やかな坂道を登って行く

するとエアーズロックが真正面に見える場所に到着した

エアーズロック ウルル

エアーズロック ウルル

改めて凄い岩だなぁ

これが「岩」って言葉で表現されてる事自体凄いんだが

もう岩とかいうレベルじゃなくて普通に山だよ、これは

エアーズロック ウルル

僕が到着した場所はこんなところ

説明の書いてある小さな看板がひとつだけあった

エアーズロック ウルル

ん? この看板に記されてる小さなマークは・・

エアーズロック ウルル

世界遺産のマークだ

エアーズロックって世界遺産だったのか

後から調べて見たら1987年に自然遺産として世界遺産に登録されたようだ

そしてエアーズロックの反対側にはこの光景

エアーズロック ウルル

あの山みたいなのは「Kata Tjuta(カタ・ジュタ)」

別名マウント・オルガ

約22平方kmに広がるいくつもの礫岩だ

一説ではエアーズロックとKata Tjuta(カタ・ジュタ)は地中で繋がっているらしい

でもKata Tjuta(カタ・ジュタ)側から夕日は差し込むので、そっちに雲があるとエアーズロックに夕日が当たらないんだよな

今日は少しKata Tjuta(カタ・ジュタ)の方に雲が多い

ここで同じバスに乗ってたインド人男性に「あっちが晴れなきゃ意味ないよね」っと話しかけられた

僕も同じ事を考えてたよっと言う

そこから2人で少し話した

そのインド人の名前はロン

メルボルンで学生をしてて、今は仕事を4連休してここにエアーズロックを見に来たらしい

僕が「僕は明日メルボルンに行くんだよ」っと言うとロンが「メルボルンには何日滞在するの?」っと聞いて来た

メルボルンには5日ほど滞在する

それを伝えるとロンが「メルボルンで何か困った事があれば僕に連絡して」と言ってくれた

その場でインスタグラムを交換してると、Kata Tjuta(カタ・ジュタ)側の雲の隙間から少しだけ夕日が顔を出した

エアーズロック ウルル

ロンが「写真を撮るなら今しかないよ!」っと急いで写真を撮り始めた

エアーズロック ウルル

夕日が少しだけエアーズロックを照らし始める

赤茶けた岩肌に夕日があたりエアーズロックがより赤みを帯びていく

エアーズロック ウルル

こいつがインド人のロン

多分、インドのいい家の子

それなりに洗練されてた

エアーズロック ウルル

雲が多かったから真っ赤になるエアーズロックは見れなかった

でもほんのり赤いエアーズロックが見れただけでも十分だ

本当はここからメキシコの彼女にビデオ電話して「愛してる」って言いたかった

でももう僕と彼女の絆は壊れた

世界の中心で愛は叫べなかったけど、それでも僕はこの景色を見れただけでも満足だ

エアーズロック ウルル

コロナパンデミックが起きて一時期世界の動きは止まった

それからここまで本当に長かった

人々が世界一周を諦めて日本に帰国して行く中、世界一周を諦めずにずっと旅の続きが出来ていた事自体幸せだった

そして一度はもう無理かと考えてたオーストラリアへの入国

でも僕はなんとかこの国に辿り着いた

そして今僕は日本を出る前に最終目標地点に決めていたこの場所にいる

ここで目の前でウルルを見てる

色々あったけどやっぱり僕は幸せ者だ

これ以上望んじゃバチが当たるよ

エアーズロック ウルル

そんな事を考えてるうちに夕日はもう沈みかかっていた

エアーズロック ウルル

ありがとうウルル

こんなどうしようもないオッサンの夢を叶えてくれて

そしてウルルを見たという事はもうすぐオーストラリアとのお別れのサインだ

この国にいるのもあと数日

そして僕の世界一周の旅もあと少しだ

エアーズロック ウルル

太陽も沈んだしそろそろ僕らもバスに戻らないと

エアーズロック ウルル

僕らがバスの場所に戻ると多くのバスが停まっていた

僕らが到着した時は2台くらいしかなかったのにあれからこんなにも人が来てたんだな

バスの中でロンと記念に1枚

メルボルンでも会えるといいねっと言って別れた

エアーズロック ウルル

日が暮れ始めたエアーズロックリゾートの中は本当に静か

何もない場所だからみんなが部屋で静かに過ごし、眠りにつくのも早そうだ

誰もいない道を歩きながらメキシコ人の彼女の事を考えていた

エアーズロック ウルル

僕だって本当はまだ彼女が好きだ

でも彼女から謝ってくるまではもう連絡はしないと決めた

せっかくの良い日なのに

思い出がいっぱい詰まった荷物と彼女を同じ日に失って僕の足取りは重かった

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コメント

  1. ジュウシマツ より:

    元気出して。
    きっと大丈夫だよ。
    うまくいくよ。
    人生塞翁が馬って言うじゃない。
    元気出してね。

    いつも、わたしはあなたに元気付けられてきました。
    だからわたしも今回あなたを元気づけたい。
    遠い異国にいるあなたに良いことがあるようにとても願ってます。

    • メリ より:

      ジュウシマツ様、コメントありがとうございます!

      ありがとうございます
      そんな風に言ってもらえてありがたい限りです

      僕なんかのブログが世界のどこかで誰かを元気付ける事が出来てるなら書き手としても救われます
      今はもう次に向けて前を向いてます ご心配おかけしました

      このまま最後まで僕の旅ブログにお付き合い頂けたら幸いです
      心温まるコメントありがとうございました

  2. Jesu より:

    私もメキシコの彼女と初中ケンカ別れ、数日後の仲直りを繰り返してます。
    きっとまた良い関係に戻れますよ。
    辛い経験こそいつまでも心に残る神様からの最高のプレゼントじゃないでしょうか。
    貴方が旅の終わりに笑顔であることを祈ってます。

    • メリ より:

      Jesu様、コメントありがとうございます!

      Jesu様も同じくメキシコ人の彼女ですか!
      お互い大変ですね(笑)

      メキシコに住んでた時も周りの長くメキシコに滞在してる日本人男性はだいたいメキシコ人の彼女がいたのですが、ほぼみんな別れてました
      日本人とは気質が違い過ぎますよね

      ちゃんと彼女がその辺のところ分かってくれるといいのですが
      この体験も後に良かったと思えるように旅の終わりまで突っ走ります!

      コメントありがとうございました!

  3. Shelly より:

    今中米を旅してて、ブログ参考にさせてもらってました。

    文章や記事の内容がとても面白いです。
    ウルル素敵なところですよね。

    • メリ より:

      Shelly様、コメントありがとうございます!

      中米ですか!
      濃いところ攻めてますね!

      僕のブログが参考になったなら幸いです
      中米旅是非楽しんでくださいね^^

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