さようならウルル、そして僕の荷物はいずこへ??

2023年2月16日

おはようございます

エアーズロック ウルル

朝7時

テントの中の異常な暑さで目が覚めた

テント内がサウナ状態になっている

気がついたら汗だくで寝ていた

この辺は荒野だから砂漠に気候が似ている

昼間は異常なほど暑く、夜になると逆に冷え込む

昨晩もそうだった

夜、急に寒くなってきたから僕はパーカーを着込んで寝た

それが朝の7時でこの暑さ

もうパーカーの中は汗だらけだ

エアーズロック ウルル

テントの外は相変わらず鳥だらけ

めっちゃ集まって来てる

そう言えば昨日、テントの中で寝る時にやたらと背中や腕がチクチクして痛かった

原因はこれだ

エアーズロック ウルル

乾燥地帯に多いトゲトゲの植物

これがテントの下にも沢山あって、テントの床のシート越しに僕の体に刺さっていたみたいだ

荷物さえロストバゲッジしてなければマットがあったからこんなの平気だったのに・・

エアーズロック ウルル

今日もここは暑くなりそうだ

キャンプ場のチェックアウトは10時だから早めに撤収しないと

エアーズロック ウルル

でもその前に昨日見つけた展望台に最後にウルルの姿を見に行こう

こんな所、そう何度も来れるもんじゃないからね

エアーズロック ウルル

エアーズロック ウルル

朝、誰もいない展望台でエアーズロックを独り占め

エアーズロック ウルル

どこから見ても自然の雄大さを感じずにはいられない

本当の意味での世界の中心ではないけど、僕ら日本人はあの本や映画を知っている

あの物語を知っている

だからここは僕の中でも世界の中心と言っていい場所だ

エアーズロック ウルル

最後のエアーズロックを目に焼き付けてから僕はテントに戻った

キャンプ場のシャワーで水を浴びて、テントを撤収

受付にテントを返す際に空港行きの無料バスの時間を確かめた

エアーズロック ウルル

11:50にバスはキャンプ場の前に来るようだ

フライトのきっちり2時間前にバスは来るっと聞いてはいたけど本当にちゃんと2時間前だ

バスが来るまで時間があるのでリゾート内の飲食店でジュースを買って、昨日スーパーで買ったバナナを食べる

エアーズロック ウルル

パソコンを充電しながら時間を潰してたらあっという間にバスの時間

大急ぎでバス停に向かった

無料バスで10分、無事空港に到着

エアーズロック ウルル

今から僕が行くのはメルボルン

オーストラリアで2番目に大きな街

そして世界有数のカフェ文化が根付いてる街だ

エアーズロック ウルル

このエアーズロック空港から国際線は飛んでない

だからここから必ずどこかの大きな都市に行ってそこからオーストラリアを出る事になる

メルボルンのカフェのレベルの高さはよくオーストラリアに住んでた人から聞いていた

だから僕はオーストラリアを出る前に一度そのメルボルンのカフェ文化を見ておきたかった

それが僕がメルボルンの街を選んだ理由だ

エアーズロック ウルル

僕はメインバッグを無くされたので、今回ジェットスターに預けた荷物は食料が少し入ったスーパーマーケットの袋のみ

正直、預けなくてもいいレベルの代物だ

おい、ジェットスター

またその荷物無くしたかったら別に無くしてもいいぞ

そのナイロン袋いらんから 勝手にしろ

エアーズロック ウルル

搭乗開始

エアーズロック ウルル

エアーズロック ウルル

荒野を眼下にテイクオフ

なんとなく窓の外を眺めていると目の前にエアーズロックが見えて来た

エアーズロック ウルル

多分これが正真正銘の最後のエアーズロックだ

いや、最後くらいはちゃんと “ウルル” と呼ぼう

エアーズロック ウルル

最後にこんなにも綺麗に上空から見せてくれるなんて

エアーズロック ウルル

これを見に来る為だけに航空券に9万円以上も払い、荷物まで無くした

でもこれを見ずして僕のオーストラリア旅は終われなかった

僕の世界一周の大事なピースだ

これを見てると本当に来て良かったと思える

エアーズロック ウルル

ありがとう

そしてさようならウルル

数時間後、機体の下にはメルボルンの街並みが見えてきた

メルボルン

ここがオーストラリア最後の街だ

メルボルン

メルボルン国際空港に到着

預け荷物がベルトコンベアで運ばれて来る

僕の預けたスーパーマーケットの袋もこんな時だけしっかり出て来る

しかもスーパーマーケットの袋なんか預けてたもんだからベルトコンベアでこれが流れてるのを見て数人に失笑されている

みんな「誰のだよ」って感じで、誰がピックアップするのか注目してる

メルボルン

その失笑されてる荷物を引き上げる時の俺の気持ちと言ったらもう・・

恨むぞジェットスター

メルボルン

で、このままって訳にいかないのでとりあえずジェットスターのバゲッジサービスに向かう

そこで自分の名前を伝えて「僕の荷物届いてる?」っと聞くと「何が?」とキョトンとした顔をされる

荷物届いてるかどうかのレベルじゃなくて、何も伝わっていない

もうイチから説明し直し

昨日の経緯を全て説明し、メルボルンには5日しかいないからそれまでに絶対バッグを見つけてこの空港に送ってもらってくれと言う

バゲッジサービスのスタッフは僕の電話番号を聞いて、「バッグが見つかったらあなたに電話するわ」と言った

この時点でもう夜の21時くらい

宿も取ってないから今日はもうこの空港で寝よう

そう思い空港内の1階と2階を見て回り、どこで寝るのが最適かを考えてる時だった

僕のiPhoneが鳴った

電話に出るとさっきのバゲッジサービスのオバサンが「あなたのバッグあったよ。今から取りに来れる?」っと言った

えぇ? めちゃくちゃ早いじゃないか

って事はやっぱりちゃんと伝達されててメルボルンに送ってくれてたのか

「まだ空港にいるからすぐに行きます」と言って電話を切って急いでジェットスターのバゲッジサービスに向かった

バゲッジサービスに行くとオバサンが「バッグあって良かったねー」っと言って僕にバッグを渡してくれた

見覚えのない全然違う人のバッグを

「・・・オバサン、これ違うよ。僕の荷物じゃない」

するとオバサンが「ええ?でもこの荷物あなたのバゲッジタグが付いてるわよ」と言った

よく見ると確かになぜか僕のバゲッジタグが付いている

と言うか、もっと言うとこの他人のバッグには当人のバゲッジタグと僕のバゲッジタグの2つのバゲッジタグが付いていた

ひとつの荷物に2人分のバゲッジタグが付いてるなんて超常現象かよ

どうやったらこうなるんだよマジで

確かにシドニーの空港で僕はギリギリのタイミングで荷物を預けた

それで向こうの職員も焦っていたのかおそらく次の客の荷物に僕のバゲッジタグを巻いてしまったのだろう

それでこのバゲッジタグを見たバッゲジサービスが僕の要望通りにシドニーからこの荷物をメルボルンに送ってしまったんだろう

今頃このバッグの持ち主も困ってるだろうな

とにかくもう一度バッグを探して至急この空港に送って欲しいと伝えた

空港の1階の端っこに寝転べるスペースを見つけた

メルボルン

今日は貴重品が入ったサブバックを抱えてここで寝よう

枕は折りたたんだジーパンだ

明日の朝起きた時に僕の荷物が届いていたらいいな

そう思い眠りについた

そうである

この時僕はまだジェットスターのバゲッジサービスの怠惰さに気がついていなかったのだ

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