2019年7月7日
マドリードに戻って来ました
駅のホームにも無料の充電コンセントから用意されてるって素晴らしいねマドリードは
トレドからマドリードに戻ってきて夜行バスに乗って牛追い祭りの行われるパンプローナに向かう
パンプローナ行きのバスは満席になると思ったので事前にネット予約しておいた
マドリードからパンプローナは直通のバスがなくSoriaという町で乗り換え
このSoriaという町からパンプローナへ行くバスは沢山出てるので牛追い祭りで人の多い時でもSoriaまで行けばなんとかパンプローナには行けそうだな
そうして夜行バスに乗ってたどり着いたパンプローナのバスターミナルはまぁ酷いもんだった
パンプローナの牛追い祭りは今日から始まるんだが昨日前夜祭が行われていたのだ
僕は後から同じ宿の欧米人に前夜祭の動画を見せてもらったんだけど、もうサングリアをパーティーの時のシャンパンのようにぶちまけてその辺にサングリアが飛び散り観光客たちが大騒ぎしててなかなかカオスな光景だった
ここでぶっ倒れるように寝てるのはその前夜祭組だ
バスターミナルの中でさえこんなになってるって事は町も結構酷かったんだろうな
バスターミナルのバスのチケット売り場では朝からものすごい行列ができていた
前夜祭だけ楽しんで帰る人達、そして今日一日牛追い祭りを走って明日帰る人たちなどがあらかじめチケットがなくならないうちに買いに殺到してるようだ
とにかくこの殺伐としたバスターミナルから出て行ったん今日の宿を目指さなければ
バスターミナルから外に出ると目の前のはらっぱもこれはこれでまためちゃくちゃな状態になっている
牛追い祭りの祭りの期間中ってその辺の広場で死んだように眠る人たちが多くて、それを狙ったスリや置き引きのグループがこの祭りの期間事ってパンプローナに集まって来ると聞いたことがある
牛追い祭りの期間中はこのパンプローナが間違いなくスリや置き引きの犯罪率ナンバーワンになるらしい
この様子を見てるだけで前夜祭がいかに酷い状態だったかがよくわかる
とりあえず一度Airbnbで予約した宿に向かう為にバスを探さないと
スペインの牛追い祭りはスペインで一番有名な祭りです
日本だとスペインの祭りと言うとまず8月のトマティーナをみんな思い浮かべると思うけど実質トマティーナに参加している観光客って半分以上が日本人です
僕は2014年の8月に既にトマティーナには参加してるので今回の旅ではパス
その代わりこの牛追い祭りに参加しにやって来た
そしてトマティーナと違ってこの牛追い祭りは世界的に有名な祭りなのでこっちの祭りは世界中から多くの観光客が参加する
そのため牛追い祭りの期間中はパンプローナの宿は直前だとまずもう取れない
僕もある程度早めに予約しようと思ったんだけどパンプローナの中心地の宿はもう全滅だった
そのためパンプローナ町からバスで20分ほど南の小さな町に Airbnb で部屋を貸してる人を見つけてそこをすぐに予約した
バスを探すために町の中心に歩いて行くと早朝にもかかわらず人がものすごく多かった
そしてこの牛追い祭りで有名なパンプローナらしい銅像もある
こんな銅像があるなんてさすが牛追い祭りの町だな
もう殺す気満々でっせって言われてる気がする(笑)
このあたりもゴミの散らかり具合から前夜祭が行われたとみられる
そして何やら人が密集している場所があったので行ってみると、どうもここ今日の朝の牛追い祭りのゴールになる闘技場につながる通路らしい
これがそのゴールの闘技場だ
この闘技場にも走る人のゴールの瞬間を見ようと人がいっぱい
この人だかりの向こう側が走るコースなんだけどギャラリーが多過ぎて近づけない
ここからだとまともには見れないなぁ
目の前には前夜祭でサングリアをぶちまけられた人(笑)
そして両側に建物が立ち並ぶ細いコースには牛追い祭りの名物と言ってもいいバルコニーから牛追い祭りを観戦する人達
テレビや YouTube で見たことあるけどほんとすごい人だな
ちなみにこのバルコニーは全て有料で観光客に貸し出されている
もちろんここに住んでいる人たちもバルコニーからこの様子を見てるけどほとんどがお金を払って観に来てる観光客
そして予約出来てるって事は少なくとも半年以上前から予約してる人達だ
そして多くの人たちに視界を阻まれたまま牛追い祭りのレースが始まった
僕は闘技場、つまりゴールの直前のところで見ていたんだけどレースを走っている人達と複数の闘牛が僕の目の前を走る時にものすごい音がして一人の欧米人が吹っ飛ばされた
レースを見てるギャラリー達と人と闘牛が走るコースには木の柵がしてあって闘牛がギャラリーの方に突っ込んでこないようにしてあるんだけど、欧米人は走ってる闘牛とその木の柵にすごい勢いで挟まれたようだ
観客から悲鳴が上がりすぐに救急班が出て来て木の柵の隙間から流血して意識を失ってる欧米人をこちら側に引きづり出して担架に乗せた
その救急車は欧米人を乗せてあっという間に病院に向かって走り去っていった
多分死んではないと思うけど、初日から目の前でこんな人が血を流して気を失う怪我を負うところを見ると本当に明日自分がこのレースを走るのかと改めて恐怖が襲ってくる
牛追い祭り初日のレースも終わったみたいなので改めてバスを探すためにパンプローナの町の中心のバスが出てる交差点に向かう最中、通りに面したカフェでさっき僕が見てたレースの映像が早速テレビで流れていた
見ていると所々で本当に人が牛に吹っ飛ばされている
そしてみんな走ってる人たちも恐怖のあまり必死なのでもう逃げ惑うように走る人と人がぶつかり合っておしくらまんじゅうの様になり、牛に吹っ飛ばされなくても人同士が将棋倒しのようになって倒れている
この映像を見る限り気をつけないといけないのは牛だけじゃないようだ
明日のレースでは同じ様に走ってる人にも気をつけなければ
ようやく僕の宿のある方面に向かうバスを見つけてバスに乗り込み事前に Airbnb のオーナーと連絡のやり取りをして教えてもらっていた家を見つけた
2階建ての立派な一軒家
ここが今日から僕がお世話になる宿だ
庭ありバルコニーありの立派な家
牛追い祭りの最中はパンプローナはもちろんその周辺の町にも観光客が殺到するので、祭りの期間中家の一室にベッドを並べてそこをドミトリーのようにして観光客に貸し出している
僕が今日泊まるのもそのドミトリーの中のベッドのひとつだ
これが今日僕が泊まる部屋このベッド一つでこの祭りの期間中確か一泊4000円
高いけど世界的に有名な祭りの期間だ この出費はもうしょうがない
この家のオーナーはまだかなり若くたぶん僕よりも年下
気さくな人で「自分の家みたいにゆっくりくつろいで好きに使ってね」とか「今から下のロビーでジョイント吸うけど君も一緒に吸う?」とか言ってくる
確かにこの家、オーナーをはじめ隣の部屋の人も吸ってるみたいでマリファナの匂いは家中でしてました(笑)
オーナーも気難しくない人だし家は広いし、パンプローナの町から少し離れてるけどいい宿を見つけたな
明日走る牛追い祭りのコースを下見するためにバスに乗ってもう一度パンプローナの町に戻って来ました
パンプローナの街の中にはいろんな多くの出店があり、牛追い祭りに関する商品が数多く売られている
こんな飴まで売ってました
食べるのが勿体無いよね
そしてこの期間だけの商品だしなんか面白い
あとは牛追い祭りのおなじみのコスチューム、白い服に赤いスカーフ
これはホント町中で売っている
ちなみにこの白いTシャツに書かれてる 「S F」というのは 牛追い祭りのスペイン語での名称San Fermín(サン・フェルミン)の略だ
当たり前だけど「牛追い祭り」というのは日本だけの呼び名で世界ではこの祭りのことをSan Fermín(サン・フェルミン)と呼んでいる
そもそも牛追い祭りって言うけど人が牛に追われてるんだから「牛追われ祭り」だよねこの祭りは(笑)
パンプローナの町はその辺で音楽が鳴っておりそれに合わせてサングリア片手に持った欧米人達が一緒になって歌って踊ってのお祭り騒ぎ
前夜祭が終わってもこのお祭りの雰囲気はまだまだ続いている
そして町のいたるところで気楽に昼間から酒飲んで人生楽しんでるところがスペインらしくもある
そしてこれだけ観光客が集まるということは世界中から大道芸人たち、つまりバスカー達も集まってくる
パンプローナのあちこちで今まで世界で見てきた様々な大道芸が繰り広げられている
彼らとしてもこの期間中はものすごい稼ぎどきのはずだ
観光地での定番、ヘナタトゥーやドレッドヘアを編んでくれる出店もある
本当にどこを歩いても町をあげての一大イベントなんだなあと感じる
また恐らくこの期間だけだと思われる観光客目当ての簡易マーケットも出ていた
ちょっと売ってるものが意味不明だったので僕は何も買わなかったけどまあまあ賑わっていた
牛追い祭りのコースを下見してる時にかなり細い路地に入ったんだけど、この辺ではまだギャラリーをに貸し出す部屋とバルコニーが空いてるようで所々に下の写真のような張り紙が貼ってあった
要は観光客用にバルコニーを貸してるからここに電話してくれって言う張り紙
これもここのバルコニーが空いてますよって知らせてるのぼり
キャンセルでも入ったのかところどころ空いてるところもあるみたいだ
ちょっとこの路地ダメだ 人が多すぎる
もうメチャクチャ(笑)
一旦広場か広めの道に出て明日この祭りに参加して走るための白い服と赤いスカーフを買いに行こう
広い通りに出て僕が買ったのはこのスカーフ
だいたい4ユーロとか5ユーロで売ってます
スカーフにはちゃんとSan Fermín(サン・フェルミン)の文字と刺繍が施されている
続いて白の上下の服を買いにきた
この牛追い祭りでは走る人も走らない人もみんな赤のスカート白の服を着ている
別に絶対ってわけではないんだけど一応これが後の祭りのユニフォームって感じだ
サンフェルミンのプリントがされているような T シャツから真っ白なものまでいろいろ売られている
もちろんズボンも短パンから長ズボンまで白い一色のズボンがたくさん売られている
僕も白のユニホームを上下でお買い上げ
確かに8割以上の人が上下白のユニフォームを着て走ってはいるけど、絶対上下白の服を着てないと走らせてもらえないというわけではないです
実際今日の朝走ってる中にも ACミランのユニフォーム着て走ってる人や私服で走ってる人が数人いました
そして僕が後日走った時にも私服の人たちはいました
だから必ず白の服を着てないと走らせてもらえないっていうことはないです
まあせっかくお祭りに参加して走るんだからユニフォームも揃えて格好も気分もお祭りに染まって楽しんで走ろうよってぐらいの感覚のものです
よし これでコースの下見も終わったし、ユニフォームの購入も終わったし明日に向けての準備は一応整ったぞ
あとは町をブラついて宿に戻って明日に備えよう
パンプローナではいたるところでスペインらしく生ハムのサンドイッチなどがビールやサングリアと一緒に売られている
こんなふうに客の目の前で直に生ハムを削ってくれてるお店も多い
もちろんお祭り価格なのでかなり高いのは言わずもがな
生ハムじゃないけど焼かれた肉を挟んだだけのサンドイッチを僕も買ってみた
これ一つで5ユーロ うーん割高だなぁ
でももうこの祭りの期間この町にいる限りこれはしょうがない事だし、これをケチろうと思ったらもう外では何も食えない
それにしても町のどこも人、人、人・・
一体世界中からどれぐらいの人が集まってきてるんだろうか
レース終盤のゴール、闘牛場の手前のコースではテレビ局のレポーターとカメラマンか観光客に取材と中継を行っていた
明日もテレビ中継はもちろん行われる
多分明日の牛追い祭りを走る限り僕も嫌でも写ってしまうだろうな
僕はこの祭りに参加する為に西アフリカも諦めて早めにヨーロッパに戻ってスケジュール調整して進んで来た
そうしてなんとか宿も確保して祭りに間に合う様にたどり着いたパンプローナ
明日はこのクレイジーな町でクレイジーな祭りを思いっきり楽しんでやる