牛追い祭り(サン・フェルミン)のコースを徹底解説

2019年7月7日

スペインのパンプローナで2019年の7月に開催された牛追い祭り(サン・フェルミン)を2度走った僕が牛追い祭りの走るルートと注意点を解説していきたいと思います

まずはザックリ把握する為に僕が作った下の地図を見てください

これが牛追い祭りの走行ルートです

マップの上部にある赤ピンが牛の放たれるスタートポイントで下の赤ピンがゴールになる闘牛場です

途中にある赤い星マークはカーブ(コーナー)を示してます

牛追い祭りではコーナーは危険度が高いので注意が必要です

スタートポイントからゴールの闘牛場まではだいたい850メートルくらいです

なのでスタートポイントからゴールまで牛と一緒に、または牛に追われながら全力疾走するのはまず無理です

牛と同じ速度か牛より早く850メートルもダッシュ出来ますか?

出来るとしたら相当な人です

牛に追われっぱなしで牛よりちょっと早く(牛の前を走る為)850メートルダッシュを続けるのは常人には無理です

しかもスタートしてから最初はゆるやかですが坂道になってます

スタートポイントから牛に追われながらこの坂道をダッシュしたら運動不足の人ならもうそこだけでバテると思います

なので基本牛追い祭りはコース上のどこから自分が走り出して、どの辺で後ろから迫って来る牛の大群と合流して一緒に走るのかをしっかり計画立てて走るのが重要になってきます

その為にも走る前の日などに一度コースを下見しながら歩いてルートを頭に入れ、道の狭さなども考慮しながら自分の体力とも相談して自分の走りたいポイントを決めるのがいいでしょう

牛追い祭りは朝8時から始まります

レース参加者は朝の7時過ぎにはコースの中に入って置いた方がいいです

ある程度の時間になると警察が柵でコースを覆うので直前だともうコース内に入れなくなります

どんなに遅くとも7:30までにはコース内に入ってるようにしましょう

また持ち物検査もあるので普通のカメラなどを持ち込んでいたらコース外に出されて走らせてもらえません

Goproやスマホは持ってても大丈夫です

また他のサイトでよく上下とも白の服を着てないと走らせてもらえないという情報を見たことがありますがそれは嘘

たしかに8〜9割の人が上下とも白の服を着て参加してますが、サッカーのユニホームや私服で走ってる人もいました

それでは実際に僕が走る前日にコースを下見したところから振り返ってみましょう

パンプローナ

パンプローナに到着した日、僕は次の日走る牛追い祭りのコースの下見に行きました

街の中心から歩いてスタートポイントに向かって緩やかな下り坂を降りて行く

ここはちょうどスタートしてから走り始める最初の坂道だ

今はスタートポイントに向かってるから下り坂になっているけど走り始めたらこれが上り坂になるので、スタートして早々に牛に追われながら坂道をダッシュすることになるのでここからスタートすると相当な体力を最初に消耗することになります

パンプローナ

そして見えてきたのは最初のスタートポイント

この門の奥にレース当日の朝、牛が入れらます

そしてレースがスタートするとこの門が開かれ牛が一斉に先ほどの坂道向かって飛び出します

牛追い祭りコース下見

牛追い祭りコース下見

門の中はこんな感じ

ここ普段は駐車場のようなのですが牛追い祭りの期間中は下に砂を敷いて牛が早朝に放り込まれます

牛追い祭りコース下見

これはここから牛が放たれますよーって看板かな?

スペイン語読めないからわからないけど

牛追い祭りコース下見

花火のような大きな爆音を合図に牛追い祭りがスタートしたら走る人達と牛はまずこの緩やかな坂道を駆け上がります

パンプローナ

パンプローナ

坂道は軽く左に道なりにカーブしていき少し道幅が狭くなっていきます

牛追い祭りコース下見

さらにそのまま走ると道の両側にお店なのが立ち並ぶ直線に差し掛かります

牛追い祭りコース下見

この直線の先に町の市庁舎が建ってる広場があるんですが、その広場に差し掛かる直前は道幅がさらに狭くなっているのでここも注意が必要ですね

牛追い祭りコース下見

狭い道で大量の人と牛にもみくちゃにされると正直もうどうなるか、どんな怪我を負うか分かったもんじゃないです

道幅が狭いところは早めに抜けた方がいいでしょう

そしてここが広場であり第1コーナーでもある市庁舎のある広場

牛追い祭りコース下見

Plaza consistorial(コンシストリアル広場)という名前の広場です

牛追い祭りコース下見

下見したのは牛追い祭り初日のレースが終わった後だったのでもうここは観光客だらけで物凄い人になってます

もうちょっとコーナーと広場の様子を見せたかったんですが、ちょっと人が多過ぎて広場の形やコーナーの様子が伝わりづらいですよね

牛追い祭りコース下見

牛追い祭りコース下見

これがパンプローナの市庁舎 前日に開会式が行われるのもこの広場です

この広場からスタートするのはなかなかいいと思います

というのもスタートからダッシュで坂を走るのはただただ疲れるし、牛達もあっという間に自分を抜かして行きます

当然牛の方が早いので坂道の途中でほぼ牛の大群には抜かされるでしょう

これだとせっかく参加した牛追い祭りなのにスタートしてものの1分ちょっとで終わってしまいます

仮に牛に抜かされずに坂道を上り切ったとしても広場に出る前のあの狭い通路もあるし、広場に出たら第1コーナーが待ってます

先述しましたが牛追い祭りではコーナーには危険が付きまといます

あの坂道をダッシュで登って疲れた状態で第1コーナー、そして続く第2コーナーに差し掛かるのはちょっと危険かなと思います

なのでスタートから走るのではなく坂道も広場の第1コーナーも終わった状態の位置から走り始めるのがいいかもしれません

これだとちょっと危険だけど次の第2コーナーも味わえるし、第2コーナーを曲がったら牛追い祭りのメインの直線も走れます

ここの広場の第1コーナーをコース通りに曲がってメルカデレス通りという短い通りを走って次の一番危ないと思われる第2コーナーに差し掛かります

メルカデレス通りは道にバーガーキングが面してる通りですね

問題の第2コーナーですがここは道も狭くなってる上に直角に近いようなカーブになってるので非常に危険です

スピードに乗って走ってる牛も人もここでコケることが多いです

特に牛は人よりもスピードに乗った状態でこのカーブに入るのでカーブのインサイドではなく外側に膨らむ傾向にあります

僕らが運動会でリレーなどでトラックを一周走る時も曲がる時って遠心力で外側に膨らんじゃいそうになりますよね? あれと同じことです

人も牛もこのカーブで必ず外側に膨らむのでコーナーを曲がる時に外側にいるのは危険です

なので余裕をもって(牛と距離をあけて)牛の前を走りながら第2コーナーが近づいたらスピードを落として、コーナーの内側にポジションを取るのがベストです

そうしないとヘタしたら本当に怪我します

ひどい時はコーナーの壁と走って来て外側に膨らんだ牛にすごい勢いで挟まれてる人もいました

運が悪いと内臓破裂、軽くてもアバラ骨などの骨折を負うかもしれません

第2コーナーはこのコースの中でもかなり危ないポイントだと念頭に置いてくださいね

そして恐怖の第2コーナーを曲がるとエスタフェタ通りという牛追い祭りのメインの直線に出ます

牛追い祭りコース下見

テレビなどで一番中継されるのもこの狭い直線です

実際にこの直線が一番人が混みあいます

人々が恐怖のあまり他人を気遣う余裕がなくて押し合いをしたり、こけて倒れた人につまずいて更に人がこけて将棋倒しの様になるのもこの直線

この直線での敵は牛だけではなく人も敵になります

他の人に押されて牛の目の前に押し出されて、後ろから牛のツノの餌食になることも珍らしくありません

実際僕が走ってる時にもケンカになってる欧米人達がいました

でも一番スリリングで走ってて楽しいのもこの道だと思います

牛追い祭りコース下見

牛追い祭りコース下見

レース当日の朝にはこんな風にテレビのカメラマンも通りの建物の窓から撮影している

牛追い祭りコース下見

もうレース後は人が多過ぎてここも通りの様子や見た感じが伝わりませんね

まぁとにかくここが祭りのメイン通りという事です

レース中に一番観客が多いのもこの道とゴールの闘牛場直前です

牛追い祭りコース下見

体力に自信のない人は第2コーナーが終わってこの直線が始まったあたりで牛の大群を待って走り出してもいいかもしれませんね

やっぱりせっかく参加して走るならこのエスタフェタ通りの直線は走るべきだと思います

ただこのメインのエスタフェタ通りは走ってると意外に長く感じるのでバテないように頑張ってゴールまで無事に走ってくださいね

牛追い祭りコース下見

さてメイン通りを走り抜けると道が軽くカーブして闘牛場の入り口に向かって行きます 

闘牛場はゴールですが最後にこの闘牛場に入る入り口が狭くなっておりここが最後の危険ポイントになります

牛追い祭りコース下見

牛よりもだいぶ早く闘牛場の入り口に差し掛かったなら大丈夫なんですが、大勢の人と牛の大群と一緒にこの入り口に突っ込むのはまあまあ危険です

ここでも人同士がぶつかり合ったり、牛に吹っ飛ばされたり、コケてその上を牛が通過するので牛の下敷きになったり色々と事故が起こりやすい場所です

牛追い祭りコース下見

牛追い祭りコース下見

僕がパンプローナに着いた朝に初日のレースを見た時もここで欧米人が牛に吹っ飛ばされて血ダルマになって救急車で運ばれて行きました

このゴールの闘牛場に通じる最後の通路と闘牛場の入り口に差し掛かる時は牛よりもある程度早めか、もしくはメイン通りで走りながら牛の大群に抜かされて牛の後をついていくように闘牛場の入り口に入るのが無難だと思います

ここであの欧米人のようにスピードに乗った牛と木の柵の間に挟まれたら病院行きです

ゴールはもう目の前なので最後まで気を抜かないように走り切りましょう

牛追い祭りコース下見

因みに僕が参加した2019年の牛追い祭りのレースで怪我をした人は500人越え

そのうち救急車で病院に搬送されたのが27人です

パンプローナ

これがゴールの闘牛場

闘牛場の入り口は走ってる牛が全部中に入るとその後ある程度したらに閉められます

なのでゴールの闘牛場の中に入りたい時はあまり大幅に遅れる事なく牛の大群について走って行ったほうがいいですね

下見に行った時は知らなかったのですがこの後闘牛場でもちょっとした楽しみがあります

それについてはまた後日の記事でアップしますね

それではまとめです

  • 牛追い祭りは2つのカーブを含む全長850メートルにおよぶレース
  • 牛追い祭りは朝8時からスタートするので7時過ぎにはコース内にいる事
  • コース上で危険なポイントは第2コーナー、メインの直線、闘牛場の入り口の3箇所
  • 個人的にはスタートは市庁舎前のコンシストリアル広場がベスト
  • コーナーではスピードを落として内側を使って曲がる事
  • 牛だけではなく人にも気をつけなければならない
  • 持ち物検査があるのでカメラはNG(スマホとGoproはOK)
  • 必ずしも白の服を着ないと走らせてもらえない訳じゃない
  • 闘牛場が閉められる前にゴールした方が楽しみが増える

牛追い祭りコース下見

さてこんな感じでルートと危険なポイントや注意点を解説してきましたがいかがだったでしょうか?

もし今後パンプローナで牛追い祭りに参加する人がいればこの記事が参考になってくれれば幸いです

それでは牛追い祭りを楽しんでくださいね(死なない様に)笑

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