2019年2月5日
スーダンへの移動日なんですが僕がこの日起きたの何時だと思います?
朝の2時です
朝3時にバスが出るから3時にバス会社の事務所の前に来るように言われてたのでその時間に起きました
30分で支度して朝2:30に宿のオーナーの船で2泊したエレファンティネ島を出る
いい島でいい宿だった
船の中ではオーナーが紅茶を用意してくれてた
アスワンの町側に船を停泊させてデカイ荷物を背負ったままオーナーと一緒に駅前のバス会社の前にちょうど3時に到着
因みに僕が前日にスーダンの首都ハルツーム行きのバスチケットを買ったのはこのバス会社です
地図でいうとこのあたり
だいたいの位置になってますがこの通りにパッ見だけで3件ほどスーダン行きのバスはありました
僕が選んだのは道に直接面してなくて道から建物の中に少し入ったバス会社
下の写真の真ん中の部分を建物の奥に進むとあります
これがバスチケットを買うバス会社の事務所
乗る当日も一旦指定された時間にここに来ます
値段ですがエジプトのアスワン〜スーダンのハルツームまでの直行でたしか・・・
スイマセン 忘れました たしか500か550エジプトポンドだったかと
で、朝3時に来いと言われてたので来たんですけどいくら待ってもバスなんて来ないんですよ
一緒に待ってくれてる宿のオーナーも「まだまだかかりそうだからその辺でお茶でもしよう」と言って完全に諦めからののんびりモード
宿のオーナーとバス会社の横に数件あるカフェでチャイを飲みながら話すこと1時間半
4時40分くらいに僕らを大きなバスまで送る為のミニバンが到着した
どうやらひとまずこれに乗って大型バスの停まっているバスターミナルに移動するらしい
宿のオーナーはこんな深夜に僕のためにずっと一緒にカフェで待ってくれていた
さらにミニバンに乗り込む僕にハルツームまでは長旅だからと言って袋にお菓子をいっぱい買って渡してくれた
オーナーの人柄が完璧なエジプトで一番良かった宿
またエレファンティネ島に来ることがあったらこのオーナーの宿に泊まりたいな
エレファンティネ島に到着してこのオーナーの宿にチェックインした記事はこちら
4:45ミニバンは走り出した
かなり南下したあたりで朝6時過ぎにバスターミナル到着
バスが数台停まってるのでチケットを係の人に見せて自分のバスを見つける
荷物を預けてバスに乗り込む
バスは6時30分に国境目指して出発
3時に出ると言われたバスは結局3時間半遅れ
でももうなんとなく3時なんかに出ないのは前の日からわかってました(笑)
朝9時、バスはエジプト側の国境に到着
数台ずつバスを中に入れて捌くシステムなのでバスの入場待ちとというシュールな光景に
中で出国審査を受けているバスが審査を終えてスーダン側に進むと次のバスがイミグレの中に入れます
待ってる間にその辺の砂漠というか荒野というかって場所で立ちションならぬ座りション
スーダンの人って立ちションしないって聞いてたけどアレは本当だったって訳か
宗教上の理由なんですかね?
まぁ僕は普通に立ちションしましたけどね
結局ここで40〜50分ほど待ってようやく僕らのバスも中に入れそうになりました
エジプトの出国カード
出国カード書いてパスポートと一緒に窓口に提出するだけなんだけど、ここの捌き方がちょっと変わってます
一人一人出国審査してパスポートを返すのではなく一定数パスポートを集めてそれをまとめて奥の部屋に持って行き、奥の部屋でお偉いさんがまとめてパスポートをチェックしてスタンプを押すって方式でした
まとめられたパスポートはその50〜100の塊でひとつのユニットのように見なされてるのでその処理が全て終わるまで自分のパスポートが手元に帰って来ることはありません
でも50〜100もパスポートがあれば1人か2人は何か問題ある人がいて、その人が奥に呼ばれてあーでもない、こーでもないってやってる間みんな待ちぼうけです
僕らの時も2人奥の部屋に呼ばれてました
出国の審査なのに一体何の問題があったのかは知りません
結局僕らのバスのグループはここで2時間自分のパスポートが返ってくるのを待ちました
途中からみんなもうイミグレの床に座り込んだり、寝転んだりしてたのがおかしかった
僕ももう子供と遊んでました
ようやく返って来た出国スタンプを押されたパスポート
エジプト側国境に着いてから3時間が経過していた
これで次に進めるぞ
12時にエジプト側の国境出発
13時、スーダン側の国境到着
で、次すぐにスーダン側の入国審査です
さっきと同じように入国カードを書いてパスポートを提出
渡す際にわかりやすいようにスーダンビザがどのページに貼られているかを伝えました
スーダンの入国ってメチャクチャ時間がかかるみたいな情報を読んでただけに、エジプトの出国審査よりも明らかにスピーディーに終わったのにはビックリしました
外国人は僕一人だったので僕のパスポート返却は一番最後だったんだけど、それでも入国スタンプをもらってスーダンのイミグレ通過したのが13時30分
スーダンビザのページに入国スタンプゲット
イスラエルに行った時の形跡もパスポートには一切残ってなかったので何のお咎めもなし
ようやくあの長期旅行者さえも避けて通るスーダンに入国したぞ
おっと、早速闇両替ですか
スーダン側ではエジプトポンドの価値が高く、エジプトポンドが闇両替では結構いいレートで両替できると聞いていた
さらにスーダンでは経済制裁の影響で外国資本の銀行ATMが使えないとの情報も入手してたのでエジプトでわざとエジプトポンドを多めに引き下ろして持ってきてました
スーダンポンドの通貨価値が低いのでそこそこの札束で返って来た
途上国あるあるですね
レートは100エジプシャンポンドが340スーダンポンドでした
多分このお金だけでスーダンはやりくり出来るはず
僕らのバスがまだイミグレを抜けて来てなかったので国境でトイレタイム
国境で借りたトイレ
もっとひどいのを想像してたので思ったより綺麗に感じました
もう僕の感性もおかしくなってるのかもしれませんね(笑)
スーダン入国30分後の14時に僕らのバスがスーダン側に入って来て14時過ぎからバスの積み荷の荷物検査が始まりました
この国境はこれが長いので有名
他の旅行者のブログで見た中で酷い人はこの荷物検査のせいで国境を越えるのに計24時間かかった人もいるらしい
なぜこんなに時間がかかるのかというと積み込んでる荷物が半端じゃないから
聞いた話によるとスーダンってエジプトほど物が潤ってないというか、買えるところも少ないらしいのでスーダン人は隣国エジプトのアスワンによく買い物をしに来るらしいです
買い物のために国境を渡ってるんですね
で、わざわざ国境越えてまで買いに来てるので買い物の量がハンパないんです
彼らは1回の国境越えの買い物で出来るだけ多く買ってスーダンに戻りたいのでバスに積みきれないくらいの買い物をします
一人一人がそんな事をするのでバスの下の荷物入れはすぐにいっぱいになりバスの中まで荷物だらけになる事はめずらしくないらしい
特に土日は買い物客が押し寄せて、また帰っていく人達でいっぱいになるので土日はバスの荷物検査が通常の数倍の時間がかかるという噂も聞いていた
そのため僕はカイロにいる時から計算して土日を避けてアスワンからスーダンに向かえるようにしていました
因みに僕はバスから降ろされた自分の荷物を持って荷物検査のブースに早めに入って並んだので14:15には荷物検査を通過していました
荷物チェックをクリアすると荷物にチェックを終えた証拠のサインが書かれた紙が貼られます
この紙を貼られている人だけが荷物を持って検査のブースから出る事が出来ます
まぁ早く通過しても他の人の検査が終わるのを待ってないといけないんですけどね
でも荷物検査ブースでずっと荷物を持って長い列を待つのが嫌だったので早めに検査を終えて外の木陰で過ごす事にしました
スーダン人から「リンゴ食べなよ」ってリンゴいただきました
乾いた空気の中、スーダン人の優しさとリンゴの旨味が身体に染み渡ります
大半の荷物検査が終わった時点でもうバスに乗り込んで待ってていいよと言われてみんなバスの中に移動
待ってる間についにはバスの中でカレーを食べ出すスーダン人(笑)
いやーお国柄ですね
僕は好きだけどね、スーダン人のこういうところ
僕らのバスの荷物は大した事なかったので17時には全ての荷物検査が終わり、スーダン側の国境を出発
とは言ってもスーダン側の国境に着いたのが13時だったからこっちの国境だけで4時間かかってた訳か
最初エジプトの国境に到着したのが朝9時だった
スーダン側の国境を出発出来たのが17時
僕のケースではこのエジプト〜スーダンの国境越えにかかった合計時間は8時間だった
正直、前情報から半日以上は軽く覚悟してたので予想してたよりは早く出れた
日が傾き始めたスーダンの町を見ながらバスは首都ハルツームに向けてひた走る
スーダンはイスラムの国なので走行中もお祈りの時間になったらバスを止めて砂漠でお祈り
こんな状況でこんなところでお祈りするんだもん イスラムの教えってすごいよね
21時30分ごろにバスはとある土壁のレストランの前に止まった
なんでもスーダンでは夜遅い時間のバスの走行は禁止されてるらしい
今夜はここで過ごすようだ
レストランといってもこんな感じです
皆んなここで晩御飯を食べるんだけどみんなが注文してるフールという食べ物が気になったので僕も頼んでみた
これがフール これスーダン人のソウルフードです
煮込んでドロっとなった豆に塩とタマネギと油をかけたもの
パンがついてきて40スーダンポンド(約95円)
見た目はあれだけど思った以上に美味しいのでもしスーダンで見かけたら一度は食べてみてください
食事が終わって外に出たらあるスーダン人同士は談笑、あるスーダン人は外に置いてあるベッドでそのまま寝ていた
ベッドといっても鉄の枠に丈夫なゴム性の網がはってあるだけの代物である
これは事前に聞いていた「青空ベッド」ってやつだ
こうして外に出して空の下で寝る
なんとも砂漠の民らしい寝方じゃないか
どうしようかなぁと考えてると、言葉はわからなかったけどスーダン人がこれ使えよって感じで青空ベッドをひとつ差し出してくれた
これが今日の僕のベッド
試しに寝転んでみた 僕もついに青空ベッドデビューだ
レストランの外の一部がうっすら明るくなってたので行ってみるとオバサンが火を焚いてチャイとコーヒーを作っていた
僕もチャイを一杯注文
エジプトでこの青空ベッドの話を日本人の旅人から聞いた時、この青空ベッドを嫌う人や怖がる人が数人いた
でも実際に寝てみるとなんら不便はない
むしろ僕にはこの開放感は快適だった
砂漠の真ん中で星空を見上げてチャイを飲みながら外で寝る
最高の贅沢じゃないか
コメント
砂漠の真ん中で星空を見上げてチャイを飲むっていいですね。スーダンの人は、立ちションせずに座りションするのですね。
ペンギン様、コメントありがとうございます!
そうです、皆立ちションではなく座りションです
向こうの礼儀やマナーみたいなものなのかな?
砂漠で星を見ながらのチャイは本当に贅沢な時間ですよ