2018年10月7日
エレバンに移動です
移動の手段のミニバンの窓の左側に頂上に雪の残っている結構な高さの山が見えてきた
あれはアララト山だ つまりあそこはもうトルコだ
昔のノアの方舟がたどり着いたと言われるアララト山 それがすぐ目の前にあるなんて
贅沢な景色を見ながら僕とKサンはアルメニアの首都エレバンにたどり着いた
今日僕らは宿を予約していない
なぜなら僕らは今日旅人の中でアルメニア名物となっているリダの家に泊まるからだ
この「リダの家」というのはゲストハウスではない 当然ホテルでもない
では何かと言うとここはそのままだがリダという人の家だ
今から約10年ほど前、エレバンで宿が見つからずに困ってる日本人の旅行者をリダというおばあさんが自分の家に泊めて助けてくれたのだ
それ以来リダばあちゃんは日本人観光客がやってくると自分の家をゲストハウスのように提供してくれている
ゲストハウスとしてもホテルとしても登録などされてないが日本人旅行者の中で徐々に口コミで広がっていった形だ
そしていまやアルメニアのエレバンを訪れる日本人の長期旅行者のほとんどがこのリダの家に泊まるという状態になっている
予約も何もないのでとりあえず直接出向いて泊まれるかどうか確認してみることになる
リダの家はエレバン駅から徒歩5分圏内の場所にある
リダの家の場所はこちら
エレバン駅を出たら目の前にすぐ大きなモニュメント(銅像)が見えると思います
思わずそっちにすぐ向かってしまいがちですが銅像の方には行かず、駅を出たらすぐに左の路地に入ってください
これを見ながら路地に入った人は「え?この道で合ってるの?」って思いましたよね?
大丈夫です そう思うような道なのでそのまま進んでください(笑)
しばらく進むと右に曲がる道が出てきます その道を右に曲がってください
右に曲がると左手に下の写真のような鉄の扉が見えてきます
ここがリダの家になります
ちなみにこの道沿いにはこの鉄の扉と同じような扉の家がもう一軒あります
でも上の説明通りに進んだ場合、手前に見えてくる一つ目の鉄の扉がリダの家なのでそこに入ってみてください
中に入ると下の写真の風景が広がっていてどこかにリダばあちゃんがいるはずです
リダの家
- ロケーション:★★★★☆
- スタッフ :★★★★★(←今回はリダの家にお邪魔してるのでスタッフではない)
- 価格 :★★★★★
- 清潔感 :★★★★☆
- WIFI :★★★★★
※あくまでも個人的な評価です
ここはあくまでもリダの家であってホテルやゲストハウスではありません
だから今までのような評価とはちょっと採点も違います
なんども言いますがここはリダばあちゃんの家なんですから
因みに今までWifiが無かったのですが2018年からWifiが導入されました
しかも意外にサクサクなんです
ブログの写真をどんどんアップさせてもらいました(笑)
部屋はこんな感じ
リダの家は今流行りのAirbnbのような民泊的な場所です
料金は一泊1500ドラム(約350円)になります
破格ですね ただしシャワーはありません
シャワーを浴びたい場合はリダの家から徒歩10分から15分の場所にシャワー屋があるのでそこに入って有料で浴びることになります
場所はリダの家にある情報ノートにのってるし、キッチンにも張り紙があります
こちらがキッチンです
ここで入れるコーヒー、ちょっとトルキッシュコーヒーに似てて美味しかったな
駅前にはパン屋があったのでそこで パンを買ってここでコーヒーを入れて中庭のテーブルで食べてました
これがリダばあちゃん
写真左がキルギスで出会って今回アルメニアで合流してここまで一緒に旅してきたKサン 写真右がこの宿で知り合った長期旅行者のMさん
最近は少し日本人が減って、代わりにどこで知ったのか中国人が泊まりに来るようになったらしくリダばあちゃんは少し寂しがってました
この2人はリダばあちゃんのお孫さん
この宿で知り合った長期旅行者のMさんはこのリダの家に泊まるのは2回目だそうで前回来た時にはまだお孫さんはすごくちっちゃかったそうだ
子供の成長は早いので今ではすっかり2人とも大きくなったらしい
前に来た時はすごくやんちゃだったらしいけど今はちょっと落ち着いてきたみたい
またリダの家には猫がたくさんいます
この家で飼ってるというよりほぼノラに近いんだけどたまに家の人が料理のあまりものを餌としてあげたり 、ここに泊まっている日本人旅行者が自分のパンとかご飯のあまりものをあげてるので猫たちはもうここに住み着いてるような感じ
僕が滞在した時は5匹ぐらいたかな?
結構やんちゃで人懐っこい猫とすごく臆病な猫がはっきり分かれてたのを覚えている
リダばあちゃんはある日一冊の小さなアルバムを出してきて僕に見せてくれました
それは以前ここに泊まった日本人旅行者の Iサンという男性が滞在当時に撮影した写真を日本に帰ってからアルバムにして郵送でリダの家に送ってくれたものだった
リダばあちゃんはそれがすごく嬉しかったようで、そのアルバムを宝物のようにしてました
リダばあちゃんは自分と一緒に過ごした旅行者が日本に帰ってからお礼にそのようなアルバムを送ってくれたその気持ちが嬉しかったんだと思う
気持ちだけでもいいので何らかの形でリダばあちゃんに感謝を伝えてあげたらすごく喜ぶと思います
滞在中にリダばあちゃんに何かしてあげてもいいし、滞在中じゃなくても日本に帰ってからお礼の手紙や写真を送ってあげてもいいと思う
気持ちが伝わればきっと喜んでくれます
僕ももっとリダばあちゃんといっぱい写真撮っておけばよかったな
ゴリスの宿のマリエッタといい、このエレバンのリダばあちゃんといいアルメニアの宿のおかみさんはみんなすごく優しかった気がする
世界一周旅行が終わってもまたアルメニアに来ることがあれば同じ宿に泊まっていつかあの愛くるしい宿の女将さん達と再会したいな
リダばあちゃん、心温まる時間をありがとうございました
これからもずっと長生きしてね