2019年7月19日
昨日のうちにフリックスバスでジェノバからトリノに移動してきた
トリノのVittorio emanueleという所でバスを降りてそこからすぐ横のバス停で55番の市バスに乗って予約してた宿に向かった
バスに乗ってから運転手さんにお金を払おうとすると運転手さんがちょっと困った顔をして首を横に振った
ちょっと意味が分からず「いくらですか?」と尋ねるとその運転手さんは英語がほぼ出来ないようでジェスチャーで何かこちらに伝えてきている
そこで初めて意味がわかったんだけどイタリアのトラムとかバスって今すべて IC カードのようなもので決済するようになっていて現金払いじゃないようだ
本来乗る前にカードを買ってそのカードをバスの中の下の写真の機械に当てて決済しないといけない
僕はそれを知らなかったのでフリックスバスを降りた後にそのまま何もカードを買わずにバスに乗ってしまった
運転手さんは表情とジェスチャーで「旅行者で知らなかったんだろ?いいよそのまま乗っとけ」みたいな感じで僕にウィンクした
知らなかったとはいえイタリアについた瞬間バスをタダ乗りしてしまったな
昨日は泊まった宿はブッキングドットコムで見つけたなかなかいいところでした
7 Rooms Guest House in Turinという宿
これが僕の個室
ヨーロッパで個室なんて贅沢ですよね
この宿よかったので次の日も延泊をお願いしたら満室で延泊は無理でした 残念
7 Rooms Guest House in Turinの場所はこちら
そうそうこの日飛び込んできたニュースをスマホで見てびっくりしました
これです
僕の地元京都で起こった凄惨な事件
俗に言う「京都アニメーション放火殺人事件」だ
このニュースの時点では33人が死亡したことになってるがこの後さらに死亡者が増え合計で36人もの人が亡くなった恐ろしい事件
京都アニメーションはあの有名な「涼宮ハルヒの憂鬱」や「らきすた」などを製作していた会社
今までの大量のデータや資料が燃え尽き、そしてなにより放火で36人もの罪のない人たちの命を一瞬で奪った
これはもう償っても償いきれない事態
こんな事件が2度と起こらない事を祈るばかりだ
昨日はこんな風にトリノへの移動とこの恐ろしい事件のニュースに愕然としながら過ぎていった
そしてここからが今日のブログ
僕は今日トリノに来た最大の目的、ユベントススタジアムのスタジアムツアーに向かった
Google マップのルート検索で調べたところユベントススタジアムまではトラムとバスを乗り継がないといけないらしい
ということは昨日市バスにタダで乗ってしまったことを踏まえて事前にトラムやバスに乗るためのカードを買っておかなければならないという事
ただトラムの駅といっても道端にちょっと段差があってそこに立ってトラムを待つような駅なので自動券売機などもちろん無い
同じトラムの駅にいたお兄さんにトラムやバスに乗りたいんだけどカードはどこで買うのかを聞くとお兄さんは「地下鉄の駅とかで売ってるよ」と言ってきた
え?地下鉄?
地下鉄がどこを走ってるか知らないし、ここから一度地下鉄の駅まで行ってカードを買ってまたこのトラムに戻ってくるのは大変な作業だ
「地下鉄にしか売ってないのですか?」と聞くとお兄さんは「メトロに行かずにカードを買いたいならタバッキに行けばいいよ」と教えてくれた
僕がタバッキて何?って聞くと遠くを指差して「ああいうお店さ」と兄さんは言った
よく見るとお兄さんの指差す先に小さな商店のようなものが見える
タバッキというのはどうもタバコ屋さんのことのようだ
僕は早速タバッキに走ってトラムとバスのカードを買いに行った
なんとか無事にトラムに乗れてバスを乗り継いでユベントススタジアムの最寄り駅で降りた
目の前にはもうそれがあった
これが2011年から使われ出した新しい41000人を収容できるユベントスのスタジアム
今はネーミングライツの関係で「アリアンツスタジアム」と呼ばれている
元々ユベントスはスタディオ・デッレ・アルピ というスタジアムをトリノというチームと一緒に共有していた
当時スタディオ・デッレ・アルピは十分な人数を収容出来る客席を持っておらず、更に陸上で使うトラックなどもあった
そのユヴェントスとトリノのホームスタジアムであるスタディオ・デッレ・アルピを取り壊し新しく作られたのがこのユベントススタジアムだ
スタジアム周辺にはスーパーマーケットからショッピングモールなどが併設されており結構生活に密着したスタジアムを狙っているのがよく分かる
予約も何もしてきてないのでひとまずはここでスタジアムツアーのチケットを購入しなければ
これがスタジアムツアーの開始時間
ご覧のように朝11時、12時半、14時45分、16時15分、17時という具合に1日に5回開催される
僕は12時半のスタジアムツアーに間に合うように到着してた
だけどチケットブースの男性から「いらっしゃい え?12時半のスタジアムツアー?もう売り切れてるよ」と衝撃の知らせが
ちょっとさすがにギリギリすぎたようだ
次のスタジアムツアーは14時45分からだよと言われ、せっかく来たのに帰るわけにもいかないのでそのチケットを買ってそれまで時間をつぶすことにした
これが購入したチケット
スタジアムツアーとユベントスミュージアムのチケットを一枚ずつ購入
まずこちらがユベントスミュージアムのチケット 15ユーロ
そしてこれがスタジアムツアーのチケット 10ユーロ
ミュージアムの方が高いとかちょっと意外だね
ミュージアムの方はいつでも入場できるのでまずはユベントスミュージアムに入ってツアーまでの時間をここで潰すことにします
ミュージアムに入ってまず出てきたのはヨーロッパを中心とした世界地図
よく見ると地図の至る所に都市の名前が書いてある
完全に理解したわけじゃないけどこれはユベントスが何らかの試合で行った都市が記されているようだ
日本もあった 東京は昔トヨタカップで来た時かな?
そしてその向かい側の部屋は宝の宝庫
今までユベントスが勝ち取った優勝のカップや記念トロフィーが所狭しと飾られている
もうこの時点でサッカー好きなら、そしてユベントスファンならヨダレもんでしょ
そしてここがメインのミュージアムの展示室だ
すごい年代物のお宝が展示されている
これは扇子かな?
明らかに日本を感じるものもいくつか展示されていた
無敵(笑)
ここはユニフォームコーナー
ペルッツィとかトレセゲのユニフォームも置いてある
俺も昔ユベントスのユニフォーム持ってたなぁ
背中の名前はチェコの大砲「ネドベド」でした
コンテ!
今はチェルシーの監督だっけ?
あ、この人がさっき言ってた「ネドベド」ね
バロンドールを取ったこともある天才
今は確かユベントスの副会長をやってるはず
イタリアといえば忘れちゃいけない重要なポジションキーパー
ブッフォンはもう生きる伝説ですね
この3枚のユニフォームはユベントスで現役時代にバロンドールを取った3人のユニフォーム
上から順番にジダン、ネドベド、カンナバーロ
カンナバーロがバロンドールを取った年が2006年ということはあのドイツワールドカップでイタリアが優勝した功績が認められたってことだろうな
そしてこれがそれぞれバロンドールを取った時のフランスのサッカー誌の表紙
フランスワールドカップで優勝した年のバロンドールはジダン
ネドベドはワールドカップで優勝してないけどそれでもバロンドールに選ばれたってことはシーズン通して素晴らしいパフォーマンスを見せたって事
そして2006年に行われたドイツワールドカップの優勝チーム、イタリアのキャプテンだったカンナバーロ
そうそうたるメンバーですね
僕は今まで海外でサッカースタジアムのスタジアムツアーにはこれを含めて3回行っている
初めて海外で行ったスタジアムツアーはバルセロナのカンプノウ
2度目はこの世界一周の中でも訪れたバイエルンミュンヘンのアリアンツアレーナ
そして3度目がこのユベントススタジアム
今まで行ったカンプノウやアリアンツアレーナのスタジアムツアーも良かったが、ミュージアムの中だけで言うと多分このユベントスタジアムが一番豪華だと思う
ミュージアムも堪能したので一度外に出てグッズが売ってあるユベントスストアに行ってみることにした
ショップの中めちゃくちゃ綺麗
もう商品が多すぎて欲しいものは多々あるんですがここは我慢
こういうの買い出すと止まらなくなるので(笑)
なぜか和柄のパーカー
女性の下着も売られてました
もう本当に何でもかんでもユベントスのグッズにしてしまうんだね
ここはユニフォームを購入した時に背中に背番号と選手の名前をシールで貼り付ける作業をする場所だ
日本のKAMOスポーツとかも今こんな機械使ってるのかな
さていろいろ時間を潰してるうちにようやく14時45分のスタジアムツアーの時間になったので待ち合わせ場所に行きます
ここが待ち合わせ場所 この人たちと一緒にユベントススタジアムの中を周る
まずはガイドがイタリア語でいろいろ説明してとりあえずみんなでゾロゾロ出発
ここが入り口
ちなみにこの入り口の「37」という数字は今までユベントスが勝ち取ったスクデッドの回数です(スクデットっていうのは一年を通したリーグ戦の優勝のこと)
中に入るとまずユベントスのチームカラー白と黒を基調とした綺麗で豪華なラウンジがお出迎え
そしてそこを通り抜けるとあっという間に観客席の方に出た
ここがあのテレビでいつも見てたユベントススタジアムか
客席のあの大きな星マークはなんだろう?
チャンピオンズリーグの優勝回数か何かですかね?
ピッチには芝生に風を送る大きな送風機が設置してあった
バイエルンミュンヘンのスタジアムを見に行った時もそうだったけど本当にヨーロッパの大きなスタジアムの芝の手入れの念入りさは半端じゃない
お約束のパノラマでも1枚
一通り観客席からスタジアムを眺めた後、ガイドについてまた別の場所に移動
この風景は目に焼き付けておこう
そして次にやってきたのは選手たちのロッカールーム
ここも当然ながらチームカラーの白と黒が基調
ただここまで完全に白と黒ばっかりにされるとなんか目がチカチカしてきます
スタジアムツアーといえば通常はロッカールームに入った時にロッカーに選手の名前が振られているものだ
そしてガイドが「ハイ、ここがメッシのロッカーだよ」とか「このロッカーはノイヤーだね」とか今までは教えてくれてたんだけど、なぜかこのユベントススタジアムのツアーのロッカールームには選手の名前が貼られてなくて、ガイドもどのロッカーが誰のロッカーなのか全く説明はしてくれなかった
もしかしたらクリスティアーノロナウドとか特定の選手が人気過ぎて、みんな同じロッカーで写真を撮るので時間がかかりすぎてしまう為、あえて選手の名前を隠していたのかもしれないね
ここは選手がマッサージを受ける部屋 そして奥にはジャグジーが
ただ心なしかジャグジーはやたら狭く見えた これ一人用なのかな
続いて選手が実際に試合中に踏みしめてるピッチに向かいます
さっきは客席からだったけど今回は本当にピッチレベルに立って見渡すことになる
ハト(笑)
観客席の2階と3階の間にはユベントスが今まで何かしらのタイトルを勝ち取った年数と何を勝ち取ったかのトロフィーの形が書かれていた
これによると1984年はユベントスは三冠を達成したってことか
最後に案内されたのは選手がインタビューを受けるインタビュールーム
ここでみんな結構写真撮影してた
未来のロナウド!?
このようなコースで約40〜50分にわたるスタジアムツアーが終了した
これが10ユーロは結構安いんじゃないかな
いいスタジアムだったなぁ
今度来るときは実際にここで試合を見たいよ
夕方スタジアムを後にして近くで夕食を食べてからまたバスを乗り継いで今日の朝チェックアウトした宿で預かってもらってる荷物を取り、トリノの街の中心に出てみた
なんだか今晩は賑わってるなぁ
みんなおしゃれなレストランのテラス席で友達や恋人同士で夕食を食べている
そんな中僕は一人、でっかいバックパックを背負ってこれから野宿する場所探しだ
僕は明日の朝のバスでイタリアを出てスイスの首都ベルンに向かう
そのバスの時間まで寝る場所を探さないといけない
とりあえずまだ街に人が多い時間のうちにトラムに乗って朝バスが出るバス停の近くのエリアまで移動しておくことにした
この奇妙な像が立っている公園のベンチを寝床に決めた
近くには浮浪者も数人寝てるがサブバックさえしっかり守って寝ればこんなでかくて汚いメインバッグを盗む奴なんていないだろう
最近一国一国進むのが早い
スイスは物価の高い国 スイスもそんなに長くは滞在出来ないだろう
たまにはどっかひとつの国でゆっくりしたい
ゆっくりするならどの国が良いかと考えてるうちに眠りについていた
コメント
ユベントス!
ジダン好きなので、めちゃくちゃ羨ましいです!!
じーこ様、コメントありがとうございます!
おぉ、同じくユーベ好きでしたか!
何かと共通点が多いですね^^