コパンルイナスから首都テグシガルパに移動

2020年1月10日

今日はコパンルイナスからホンジュラスの首都テグシガルパに移動したいと思う

コパンルイナス

コパンルイナスからテグシガルパに移動するにはミニバンまたはチキンバスで一度San Pedro Sula(サン ペドロ・スーラ)という街に行く

そこからチキンバスを乗り換えてLA Guama(ラ・グアマ)という町まで行き、更にそこでまた乗り換えてテグシガルパに行くという行程

だいたいだけどまずコパンルイナスからSan Pedro Sula(サン ペドロ・スーラ)まで4時間

San Pedro Sula(サン ペドロ・スーラ)から首都テグシガルパまでが4〜5時間

あとはそれに乗り換えの待ち時間といった感じだ

朝7時過ぎに出たミニバンはきっかり4時間の11時過ぎにSan Pedro Sula(サン ペドロ・スーラ)に到着した

サン ペドロ・スラ

San Pedro Sula(サン ペドロ・スーラ)のバスターミナル

San Pedro Sula(サン ペドロ・スーラ)の街はここ

実はこのSan Pedro Sula(サン ペドロ・スーラ)という街は以前世界の殺人率ナンバーワンの街として不名誉な記録を残した街

San Pedro Sula(サン ペドロ・スーラ)の街の中で起こる殺人事件の数は日本全体の一年間の殺人事件の400倍とも言われている

サン ペドロ・スラ

なぜそうも治安に問題があるのかと言うとSan Pedro Sula(サン ペドロ・スーラ)という街は中南米諸国で生成された麻薬が欧米に流れるルートになっているのだ

欧米諸国に流れるドラッグの半分以上がSan Pedro Sula(サン ペドロ・スーラ)を経由して運ばれる

つまりここはドラッグを生業にしている麻薬カルテットの街

そのために麻薬組織間の抗争が頻繁に起きている街だ

それならば一般人は関係ないんじゃないかと思われるかもしれないが、この街の7割の人が貧困状態にあり生活のために麻薬の調達をしている

この街の人も生活のためにドラッグ業に手を染めているのだ

それが治安の悪さに拍車をかけている

この地域では警察すら務めたがらないというのがこの街の治安の悪さをよく表している

ただの乗り換えで訪れただけの街なので念のため乗り換え待ちの間はバスターミナルから出ないようにしておいた

そしてLA Guama(ラ・グアマ)行きのミニバンに乗り込んでLA Guama(ラ・グアマ)のチキンバス乗り場でテグシガルパ行きのミニバンを待つ

ここでどういう訳か随分と待たされた

周辺の人に聞くけど皆スペイン語しか話せないのでどうなってるのか自体があまり把握できない

とりあえず車は来るからここで待ってろとだけ言われる

そしてようやくやってきたミニバンに乗り込み首都テグシガルパに向かって出発

中米でよく治安の悪い街と言うとまず名前が挙がる街が3つある

ひとつはエルサルバドルの首都サンサルバドル

もう一つは僕が先ほどいたホンジュラスのサン・ペドロ・スーラ

そして最後のひとつが今から向かうホンジュラスの首都テグシガルパだ

その3つの危ないと言われてる都市の中でもぶっ飛んでいるのがサン・ペドロ・スーラとテグシガルパ

そんな状態なのでテグシガルパにはなるべく明るいうちに早めに着きたい

なのにだ

こんなテグシガルパへの移動日に限って大渋滞

高速道路が渋滞で詰まって動かないという状態
先で事故があったのか工事でもしてるのか分からないがとにかく急いで欲しい

でも僕の期待とは裏腹にひどい渋滞は数時間続いた

渋滞が始まった頃は遅くても夜の20時までにはテグシガルパに着けるだろうとタカをくくっていたがそんな時間はもう通り過ぎてしまっている

夜の21時30分を過ぎた頃ミニバンの左の窓からようやく首都テグシガルパの街の明かりが見え始めた

テグシガルパ

あれが熟練のバックパッカー達も恐れて避けて通るホンジュラスの首都テグシガルパ

ミニバンの中に外国人は僕一人

こんな時間になってしまったが一人で大丈夫だろうか

夜22時10分、ミニバンはようやくテグシガルパの中心に到着した

到着したバスターミナルでは悪質そうな白タクのドライバーが客引きをしている
普通のタクシーもいることにはいるが数は少ない

地元の人たちはほとんどが迎えの車などを呼んでおりそれに乗ってどんどん消えていく

見たところローカルの人でもバスターミナルから歩いて帰る人は見当たらない

地元の人でもこの時間にこの街を歩きでうろつくことはしないようだ

でも僕は当然迎えなどいないし、白タクのふっかけてくるような値段の車に乗るつもりもない

白タクのドライバーも信用できるかどうかわからない
乗ったのはいいがそのままどっかに連れ去られる可能性だってないことはない

そして僕はまだ宿を予約してなかったのでどこに行けばいいのかも分からない状態だった

仕方なくバックパックを担ぎバスターミナルを出て覚悟を決め夜のテグシガルパを歩く

夜のテグシガルパは歩いていて久々にヤバイ雰囲気を感じた

夜道に何をしてるわけでもなく突っ立っている連中

道には僕とそいつら以外人はいない

そいつらの真横を通り過ぎるだけで緊張が走る

気を張り詰めているので背中に変な汗をかいている

南アフリカのヨハネスブルグ以来の緊張感でさすがに人目に付く場所ではスマホを出せなかった

周りに人がいなくなったのを確認してからスマホを取り出して地図アプリを見る

地図アプリによるとここから2 km ほど歩けばゲストハウスがある

こんな時間でも受付がいるのかどうかわからないけどとりあえず行ってみよう

しばらくゲストハウスに向かって歩いていると途中から住宅街のようなところに入り、その住宅街の入り口にあたるエリアには守衛が立っていて踏切の遮断機のような横長の棒が車が勝手に出入りするのを防いでいた

海外ではお金持ちが住んでいるエリアによくこういう門やゲートと警備員が設置されていることがある

どうやらここは少し裕福な人が住んでいる住宅街のようだ

ゲートにいる守衛にどこに行くのかと聞かれる

地図アプリを見せてゲストハウスの名前を伝えると「この時間にオーナーはいないけどオーナーは顔見知りだから電話で呼んであげるよ」と言って守衛の男はどこかに電話をかけ始めた

「今電話が繋がったからあと15分ぐらいでオーナーが来るのでそれまでここで一緒に待っていなよ」

彼は僕を守衛の小さな小屋に招き入れてそこで座って待っていなと言ってくれた

守衛の言うとおり10分ちょっとで宿のオーナーのオバサンが車でやってきた

優しそうで品のあるオバサン

身なりや車を見る限り間違いなく一般のホンジュラス時に比べたら金銭的に余裕がある層の人だ

ここはゲストハウスというよりオバサンがいくつか持っている家のひとつを旅行者に貸している民泊のようなシステムの宿だった

お金持ちのオバサンの家だから中は清潔できっちりしてて快適そのもの

バスルームの使いやすさや清潔さは日本のビジネスホテルレベルだ

一通りの家の説明をしてくれてWifiのパスワードと何かあった時のためにオバサンの What’sApp の番号を置いて行ってくれた

テグシガルパ

おばさんが自分の家に戻ったのでこの家には僕一人

ベランダに出てこの守られた静かな住宅街を眺めてみた

ブログを更新しようかと思ったが朝一からの移動に次ぐ移動とテグシガルパに着いてからの緊張感から解き放たれてようやく休めるようになった僕にその気力は残ってなかった

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