2020年1月29日
クナ族の漁村のハンモックの上で目を覚ました
昨晩は夜中思った以上に冷えてパーカー1枚でハンモックの上というのはなかなかに寒かった
体を起こし海を見てみるとすでにクナ族の地元民が漁に出ていた
ずっとこうして子供の頃から毎朝漁に出て暮らしてきたんだろうな
地元民の人の暮らしは美しく見える
さぁ今日は予定通り行けば国境に差し掛かってコロンビアに上陸する日
僕らも出発しないと
朝から今日も元気にカリブ海をボートで跳ね進んで最初に休憩したのはこの島
ここも十分綺麗な島
グーグルマップで現在地を確認してみるとIsla de Pinos(アイラ・デ・ピノス)という島のようだ
綺麗な浜辺にジャングルも持っているまあまあ大きな島みたい
あとこの辺は浅くて海が綺麗なのでシュノーケリングにも適してるらしい
僕はちょっとジャングルの入り口を見学
こんな鬱蒼とした木々に覆われた道が奥へと続いている
船のスタッフに迷子になるといけないからジャングルの中には入らないようにと言われてたので入らないけど一人旅だったら絶対に奥まで行ってたわ
先にシュノーケリングをやってたメンバーからシュノーケリングセットを借りて僕もシュノーケリング開始
Gopro持って潜らなかったので海の中の写真はないけど魚はもちろんクラゲやヒトデなど色々見れたのでそこそこ満足だった
ヒトデは潜らなくても浜辺からも見える
1時間ちょっと滞在して次は昼飯を食べる為に別の島に移動
写真では波が立ってないように見えるので穏やかな移動かと思うかもしれないがボートはめちゃくちゃスピードを出しているのでこの日も跳ねまくってます(笑)
また船酔いするかと思ったら1時間ほどで昼飯休憩の島に到着した
ほんとよくこれだけの数の島が分布してるな
離島や南の島が好きな人にはこの船旅は割とおすすめかもしれない
毎度のことながら現在地確認
今僕らはIsla Seletupa(アイラ セルタッパ)という2つの島からなる諸島の細長い方の島にいるようだ
広々とした砂浜にたくさんのパームツリー
立ち寄った人がご飯を食べれるようにテーブルと椅子、それにハンモックも用意されている
なんとなくながここは観光客が休憩に立ち寄るのに作ったしまって感じがする
島のおじさんにヤシの実を取ってもらった
ヤシの実はひとつ2ドル
取れました 次にこれを飲みやすいようにカットしてもらう
おじさんがナタでガツガツ切って飲みやすいように形を整えてくれる
出来上がったのがこれ
中のココナッツウォーターを飲み終わった後はココナッツの実を食べられるようにまたおじさんがナタで割ってくれる
中のココナッツの実はみんなでシェアして食べた
島を出るときにチラッとトイレを見たんだけどここも木の板で囲われてるが海の中にダイレクトでボットンするタイプ
この辺の島のトイレは全部そうなんだろうな
コロンビアとの国境の港町 Puerto Obaldia(プエルトオバルディア)は目前だ
昼食を食べた島から進むこと2時間弱
ついにコロンビアとの国境にさしかかった
あれがPuerto Obaldia(プエルトオバルディア)か
港町といってもイミグレーションとパナマの海軍と少しのお店があるだけ
時折観光客を乗せた船がイミグレーションが閉まった後に到着することもあるので、そんな時のために一応小さな宿もあるにはある
でも正直町とも言えない規模だ
イミグレーションは主にここで勝手にパナマ側からコロンビア側に海を渡ったり、逆にコロンビア側からパナマ側に勝手に入ったりしないようにするための監視小屋も兼ねている
一旦全員荷物を下ろしてイミグレに歩いて行く
イミグレーションで一人一人呼ばれてパナマの出国審査を受ける
ここでのパナマの出国審査ではパスポートのコピーが必要
持ってない場合はイミグレの横のお店でコピー出来ます
無事に出国審査を終えたら船着場の近くの監視小屋に出国審査を終えた証明としてパスポートチェックを受けに行く
監視小屋で OKをもらえればコロンビアに入る船に再び乗れる
僕が行った時はこういった流れだった
全員無事パナマの出国審査をクリアして、ここで船をコロンビア行きの船に乗り換える
ここからは新しい船と新しいスタッフ達と一緒にコロンビア入りを目指す
パナマの出国審査を終えて当然ながら次はすぐにコロンビアの入国審査かと思いきやなかなかコロンビアのイミグレが見えてこない
それどころか船のスタッフが「ちょっと積荷があるから港町に寄るね」との事
そして本当に何やらビーチの見える港町に船を付けて「荷物をボートに積み終わるまで1時間なんでちょっとブラブラして時間潰しておいて」と言ってボートから降ろされた
何処なんだここ?
というより俺達って今パナマを出国したはずだよな
そしてまだコロンビアのイミグレーションにはついてないから入国審査を受けていない
だとしたらこのビーチはパナマかコロンビアなのかどっちなんだ?
船のスタッフに聞くとここはまだぎりぎりパナマのLA MIEL(ラ・ミエル)という港町
パナマの出国手続きをしたのに立ち寄って滞在も出来てしまう秘密のビーチのような場所
マップで確認したら確かにLA MIEL(ラ・ミエル)と記されてる
バッテリー残り9%・・・ ボチボチやばいな
もしここに滞在するとなったらここにいる間どういう扱いになってるんだろう?
パナマの出国手続きは終えたのにまだパナマにいることが出来る
例えばここに3日滞在したとしたらパナマを出国してからコロンビアに入るまで空白の3日間が出来てしまう
国土としては間違いなくパナマにいるんだけど、パスポート上ではもうパナマにいないことになっている
こういう場所はどう考えてもわざと作ってますね
どういう目的でそうしてるかはそれぞれで考えてみてください
それにしても最後の最後まで面白い場所に連れて来てくれる船旅だよ
僕は最初コロンビアまで運んでもらうためにこのボートにお金を払った
でも今はコロンビアまで運んでもらう為ではなく、2泊3日の船旅でここまで見てきた昔から変わらない自然に抱かれたカリブの人たちの生活を肌で感じる経験をするためにお金を払ったんだなと思っている
こんな経験は日本ではいくらお金を払ってもできない
パナマ〜コロンビア間を船で移動することを決めた時にはまさかこんなにも過酷だけど素晴らしい移動と国境越えになるとは思わなかった
パナマの観光客なのか水着姿の地元民ぽい人が犬を連れてビーチを歩く
数人の集団がもうすぐ夕日になろうとしている西日に照らされながら泳いでいる
パナマシティを出てから全く見ていなかった欧米人の観光客も数人
彼らが泳いでる向こうには座礁した船が海の中にそのまま残っている
すごい場所だよな
2つの国の出国審査と入国審査の間にある秘密のビーチ
そしてこのビーチの向こうはパナマとコロンビアの間にまたがる断崖絶壁のゲリラが潜伏する山だ
LA MIEL(ラ・ミエル)での積荷を終えて再び皆船に乗り込んで再出発
この崖の向こう側はおそらく南米から中米へと麻薬を運ぶルート
この断崖絶壁の山が遮断しているために観光客のパナマとコロンビアの陸路移動は出来なくなっている
そして岩山を見ながら進んでいる時に船の運転手が大きな声で何かをスペイン語で言った
ドイツ人の兄弟が「今この船はコロンビアに入ったって言ってるよ」と教えてくれた
俺たちはついにコロンビアに入ったんだ
この2泊3日辛かったけど何処もかしこも美しくて貴重な体験をさせてもらった
ついに南米に辿り着いたぞ
1月4日にグアテマラのアンティグアを出て中米南下を始めてからここまで長かった
このパナマ〜コロンビア間のボートでの越境は僕の世界一周の中で一番忘れられない国境越えとなった
そして僕らのボートはついにコロンビアの最初の港町 Sapzurro(サプスロ)に到着
ここでこの2泊3日何かとよく一緒に行動していたビニーがボートから降りた
彼はこのSapzurro(サプスロ)に一泊する予定
僕を含めた後のメンバーは船を乗り換えてさらに次の港町のCapurgana(カプルガナ)を目指す
ビニーも明日にはカプルガナには来る
小さな町だからまたすぐ会えるだろう
ビニーと別れて僕らはすでに待っていたカプルガナ行きのボートに乗り込んだ
Sapzurro(サプスロ)からCapurgana(カプルガナ)までは約15〜20分で到着
ようやく僕の目的地であるコロンビアの北の港町カプルガナに着く事が出来た
でもまだ終わりではなくて今からやらなければならないことは2つ
ひとつはこの町の中にあるコロンビアのイミグレーションで入国審査を受けること
入国審査を受けるも何ももうコロンビアに思いっきり入国してしまってるけどね
まあなんにせよこの町のイミグレーションでこの後入国審査です
もうひとつは今日中に確実にこの港町にたどり着けるかどうかわからなかったので、僕はまだ宿を予約してない
よって宿探しをしなければいけない
この3日間の船旅でフラフラになった体でバックパックを背負ってカプルガナの町を歩き回って探しあてたのがHostal Capurgana
そして運がいいことにイミグレーションはHostal Capurganaの斜め前
夕方の6時、ようやくの入国審査をクリアした
部屋のベッドに体を投げ出すともう動きたくなかった
とにかく久々に疲れてしまったなあ
どこか夕食を食べる店を探さないと 久々に魚以外のものでも食べたい
近くのボロボロの暗いローカルなレストランでチキンの定食を頼んだ
来たばかりでまだ何もわからない新しい国と新しい町
ここはカリブ海に面したコロンビア北部の港町
今まで足を踏み入れたことがなかった南米という新大陸にいる
僕の世界一周、南米編の始まりだ
コメント
すごいルート
こういうブログで初めてみた
あいう様、コメントありがとうございます!
実はこのルートは中米から南米に南下する旅人には意外と知られております^^
ただ実際にこのルートを使用する旅人は非常に少ないです
僕は陸路(飛行機を使わない)にこだわった旅をしてるのであえてこのルート選択をしました