2020年2月8日
朝7時に宿で朝食を食べる
目の前に座ったカップルと会話してたら男性の方が元ファイターだった
どうりでデカイ身体してたわけだ
日本のことにもやたら詳しかったので「日本に来たことあるの?」と聞くと格闘技関係で何度も日本には行ったよとの事
何でも聞けば日本で90年代後半から2000年代前半に大ブームを巻き起こしたPRIDE(プライド)という格闘団体の試合で選手のセコンドなどによくついていたらしい
なので日本の総合格闘技の歴史についても結構詳しかった
エンセン井上とかヴァンダレイシウバとかあの時代です
日本の総合格闘技が一番盛り上がってた頃かな
ちょこっと聞いた裏話ではグレイシーハンターと呼ばれていた桜◯和志は現役バリバリの頃実はよく練習の合間にタバコ吸ってたそうです(笑)
さあ今日はジャングルの中の大都市マナウスを目指してアマゾン川下りをするために船に乗る日だ
昨日船着き場で船のチケットを買った時に「船に乗る乗り場はここじゃないから気をつけてね」と一枚のメモを渡されていた
このメモによると朝の9時にはPorto Brasという港に来いという事だろう
8:30 宿をチェックアウトしてporto Brasを目指して歩く
朝から蒸し暑さで汗が止まらない
マナウス行きの船に乗る船着場はここ
8:45 porto Brasに到着 上の写真の奥の建物が船着場
Porto Brasに着いたらスタッフの人にチケットを持っているかとブラジルの入国審査を済ませているかを確認される
確認が終わったら荷物を列に並べて入場する際の順番を確保する
早めに来たので僕の前に並んでたのはこれだけ
9時過ぎからトイレが併設されてる建物の中の警察オフィスでパスポートとチケットチェックを受けるために列に並ぶ
これも早めに並んだ方がいい
船のチケットとパスポートチェックをされた後に顔写真を撮られる
チェックを受けた証にスタンプの押してある小さな正方形の紙を渡された
それが終わればそのスタンプの押された証明とチケットを持ってリストバンドをつけてもらう列に並ぶ
リストバンドは目的地によって色が違う
船はマナウスまで行くけど途中の港で降りる人もいるから色分けされてるみたい
僕はマナウスまで行くので薄青い色のバンド
パナマからコロンビアにボートで越境した時の日焼けがひどくて皮がめくれ始めていて汚いですね すいません
僕はパナマから無人島などを転々としながらボートでコロンビアに入国したんだけど、その時に立ち寄った島で強烈な日焼けをして、更にサンドフライと言う虫に何箇所も噛まれてたんですよ
サンドフライっていうのは中南米のビーチにいるゴマ粒ぐらいの小さな小さな虫です
これに噛まれるとその後約1ヶ月にわたって噛まれた跡と痒みが残るというなかなか厄介な虫
その噛まれた跡も目立っていたので周りの人はリアルにコロナウイルスかと思ってたかもしれないですね
人もだいぶ増えて来たなぁ
おもしろかったのは他の乗客の荷物
これが本当のまるごとバナナ
冷蔵庫・・・これ買ったの??
お菓子の大人買い
マットレスにガスコンロ
薄型テレビ
扇風機
ホントお前らは今から船で引っ越でもするのかというような荷物のオンパレード
乗船までの待ち時間が長いので物売りがジュースやかき氷やお菓子を売りに来る
結局ここで約2時間待たされてようやくガラスの扉が開き、チケット確認と荷物検査があって乗船
僕のは荷物開けられもしなかったけど大荷物の人は大変そうだった
ようやく船に乗船完了
ちなみにこの船は3階まであり、構造は1階部分が貨物
2階と3階が乗客がハンモックを吊るして寝るスペース
2階か3階かは場所さえ空いていれば自由に選べる
ちなみに2階には食堂があり3階には売店がある
あとこの船はマナウスに向けて毎週水曜日と土曜日に出るんだけど 水曜日の船の方が新しくておすすめ
水曜日の船は有料だが一階部分で Wifi が使えて2階にはフットサルのスペースもある
土曜日の船は Wifi もフットサルコートもないのでハズレです
乗船したらまずは場所どりしてハンモックを吊るさないと
3階にはまだハンモックは船のスタッフのがひとつだけ
乗客では3階は僕が一番乗り
これがハンモックの吊るし方 というか結び方
結び方は他にもいっぱいあるけどこれが簡単で丈夫だと近くにいる人から教わった
完成!
これが僕が今日から3泊4日お世話になる寝床だ
ハンモックを吊るす場所を選ぶときはなるべくスマートフォンを充電するコンセントが近いところの方がいいと思う
後は臭いなどの面からトイレから離れること
僕は3階のトイレから遠くて充電コンセントから近い場所を確保した
ついでだし船の中をちょっと見てみよう
3階のこの部分はスタッフルームと乗客の個室
個室は高いけど泊まるとプライベート空間と小さなバルコニーが付く
これは3階の充電コンセント
ここでスマートフォンを充電するんだけど充電してる最中に目を離すとスマホがなくなってるなんてこともよくあるらしい
だからハンモックを吊るす場所はこの充電コンセントがいつでも視界に入るぐらいの近さにするのがベストだと思う
ここは1階の貨物スペース
ここに積荷を乗せて途中いくつもの漁村に荷下ろししていく
3階も人が増え始めた
空いてたスペースがどんどんハンモックで埋まっていく
アマゾン川の水は濁っていて正直綺麗ではない
時折大きな魚が跳ねてるから魚はたくさんとれるみたいだ
だけどやっぱり綺麗な川ではない
これだけ大きな川だから濁流みたいになってしまうのも無理はないか
おいおい、一気に混んで来たな
そろそろ乗客のほとんどが乗り込んできたようだ
ちょっとしたカオス
もう真隣に隣の人のハンモックがある距離感になってくる
中にはマットレスを持ち込んで地べたでくつろぐような連中も出てくる
僕の真隣はブラジルのオバサン
ってかもう座ってるだけで俺のハンモックに当たってるような状態
この船がここまで混むものとは正直思ってなかった
結局昼の12時に出港予定の僕の船は昼の13:30過ぎにようやくマナウスに向けて船出した
船は途中アマゾン川沿いのいくつかの町に停泊して積荷の搬入をし、人をさらに乗せて進んで行く
ここでは主に水などの物資を補給
こうやって荷卸しと積荷を繰り返しながら進んでいく
アマゾン川を進んでいるとよく細長いエンジン付きの小さな船が行き来してるのを見かける
アマゾン川沿いの村に住んでる人たちにとってこのエンジン付きのボートは毎日乗る貴重な足だ
ベンジャミン・コンスタンという港でまた積荷
積荷に時間がかかる場合はその港からまた物売りのおじさんがアイスクリームやジュースやお菓子を売りに船に乗って来る
僕もバニラ味のアイスを一つ買った
そしてここでもまた人が乗って来る
日本人の感覚からするとこんなに混んでるのにまだ乗せるのか?って思ってしまうけどこっちの人はお構いなし
もう本当にスペースが無くギュウギュウ詰めになってくる
アマゾン川沿いにはいくつも名前すらあるか分からない小さな集落があり、子供達が上半身裸で元気に駆け回ってる
川沿いから内陸に向けて一本の未舗装の赤土の道が伸びている
あれは何て村であの道を進めばどこに行くのだろう
こんなジャングルに囲まれた集落で10日でも1週間でもいいから暮らしてみたいと思うのは僕だけだろうか?
そして夕暮れ時 少し早めの夕食の時間
この船は朝昼晩の3食付き(船に乗り込んだ初日の昼だけ無し)
食事の時間はこんな感じ
時間になったら2階の食堂に行く
当然この時間にこの船に乗ってる全員が食堂に向かうので食堂の前には長蛇の列ができている
でもこればっかりは気長に待つしかない
どうせ船の上 時間はたくさんあるんだ 焦る事はない
この日の夕食はスープとパンでした
味はあまり美味しくないと聞いてたけどまぁ普通に食べれるレベル
ちなみに水に関してだけど2階の食堂の前に冷水機があるのでそこからいくらでも飲める
夕方太陽が傾きアマゾン川とそこに浮かぶ僕らが西日に照らされる
観光客なんてほとんど乗ってない 欧米人が4組いるだけ
アジア人なんて俺一人だ
船の甲板に出て寝転びながら少し涼しくなった風を浴びて寝転がり空を見る
ハンモックスペースが人の熱気で蒸し暑かったから夕方の風がたまらなく気持ちいい
夜売店に行ってみた
簡単なジュースや食べ物がここで買える
おじさんはサンドイッチも作ってくれるので惣菜系のパンも食べることができる
初めて見るブラジルの炭酸飲料と手作りのケーキを買って夜の甲板に持って行く
夜風を浴びながら食べるとしよう
ただでさえ灯の少ないアマゾン川にはもう数えるほどしか明かりが見えなかった
これからこの船の上で、いやアマゾン川の上で3泊4日過ごすんだ
ローカル達と一緒にアマゾン川を下りジャングルの中にある都市マナウスを目指す
最高じゃないか