タイム トゥ セイ グッバイ

2022年4月30日

おはようございます

メキシコ最終日

またこんな日が来るとは思わなかった

今日は彼女が仕事を休んで空港まで僕を見送ってくれる事になっている

朝の10時にiPhoneのアラームで目を覚ました

まだ寝ぼけ眼の状態でベッドの上で彼女を抱きしめる

こうやって2人で起きる朝もこれが最後だ

メキシコシティ

ゆっくりと起きて2人でカフェに行き、朝食

なんだか気持ちが浮ついてどこか足が地についてないと言うか、今日またメキシコを離れないといけないという事実が受け入れられない

自分でフライトチケットを取ったのに、なんだか今日メキシコを離れる事が信じられない

メキシコシティ

暑くなり出したメキシコシティ

これからがいい季節なのにな

メキシコシティ

今日の共和国広場は何か子供向けのイベントをやっていて家族づれで大賑わい

広場の中にリングまで設置されて子供向けのソフトなルチャリブレまでやっている

メキシコシティ

笑いありのコミカルなルリャリブレで観客や子供から笑い声と声援が飛んでいる

この楽しそうな雰囲気の中、僕の心の中には今日メキシコを離れるというひっかかりがあり素直に楽しめない

みんなと見るルチャリブレ

顔では多分笑ってたと思う

でも心は違う

メキシコを離れる寂しさ、オーストラリアに無事入国出来るかの不安

また彼女をここに置いて行かなければならない葛藤

色んな気持ちが絡み合って胸の中がザワついている

宿泊先のラブホテルに戻って1ヶ月と1週間過ごした部屋を出る準備

荷物の整理とパッキングを済ませた

彼女に「また僕がメキシコに戻って来るからね」っと言って指切り

メキシコシティ

また一人で旅立つ事になってゴメンな

でもこの約束を果たすためにまたここに必ず戻って来るから

その時まで少しだけ待っててね

夕方16時、宿をチェックアウトしてウーバーを呼んだ

自分一人なら地下鉄を乗り継いで空港まで行くんだけど、もうすぐ夕方の帰宅ラッシュ

今日は彼女も一緒なのでこんな時はウーバーだ

夕方16時45分過ぎに空港到着

僕のフライトは19:40

十分間に合う時間に余裕を持って到着

今日のフライトは世界一周中に僕が乗らないような航空会社

エミレーツ航空だ

と言うのもオーストラリアって他の大陸からの直行便ってのがほぼ無い

本当は南米から直接飛ぼうと思っていたが、南米からだとまずアメリカを経由する

アメリカは乗り換えでも入国扱いの国

今までの世界一周でイランやスーダンにも行ってる僕はアメリカには入国出来ない

だからアメリカを経由せずにオーストラリアに行く航空券を探す必要があった

そのルートを運航してるのが中東オイルマネーで潤ったエミレーツ航空やカタール航空

それがメキシコから飛んでる

そのために南米からわざわざメキシコに戻って来た

エミレーツはどちらかというと高級な航空会社

僕が取ったのはメキシコ→ドバイ→オーストラリアの航空券

ドバイでトランジットしてオーストラリア入国を目指す

チケット代は世界一周旅行者に取ってはつらい21万円越えのチケット

エコノミーでこれだもの

エミレーツやカタール航空のビジネスやファーストクラスなんてとんでもない金額だよ

さて、まずはエミレーツ航空のチェックインカウンターでチェックインを済まさなければならない

でもこのチェックインがちょっとした関門

と言うのも元々入国には色々と厳しいオーストラリア

そこにコロナパンデミックが始まって、オーストラリア国内の規制の厳しさは僕も色々動画やニュースで見てたけどハンパなものではなかった

最近になってようやく国内も落ち着き、入国規制も緩和されて来たもののまだまだ油断出来ない

さらにオーストラリアに飛ぶ場合、チェックインカウンターでの書類チェックがかなり厳しいらしいのだ

去年の年末にオーストラリア入国を果たした友達に話を聞くと、なんでもオーストラリアに着いてからの入国審査より出国の際のチェックインカウンターでの書類チェックの方が厳しかったそうだ

基本、航空会社は搭乗者が向かった国で入国拒否を食らった場合、その航空会社が責任を持って飛行機に乗せて元いた国に戻さなければならない

そういう自体にならないように航空会社は入国審査が厳しい国に飛ぶフライトのチェックインでは抜かりなくビザなどのチェックを行うのは普通の事

僕の取った航空券はドバイからオーストラリアもエミレーツ

だからここを通過出来ればオーストラリアまでの2枚の航空券をもらえるはず

ドバイではチェックインカウンターに並ぶ必要すらない

つまり入国前に書類チェックがあるのはここだけ

さらに最近オーストラリアに入国した人のツイッターを見てると、オーストラリアの入国審査が思った以上にスムーズで書類のチェックもあまり見てないような感じだったとツイートされてるものが多い

となるとここが最大の関門だ

このメキシコの空港のチェックインさえクリアしたらあとはオーストラリア到着後の入国審査まで何もない

一応、チェックインカウンターで難しい話をされても理解出来るように、そしてこっちの言いたい事を伝えられるように通訳がわりにメキシコ人の彼女がチェックインカウンターまで着いて来てくれる

これは心強いぞ

チェックインカウンターへ続く列に並んでると思った以上に進まない

前方を見るとオバサンが2人ほどチェックインで揉めている

チェックインカウンターのエミレーツ航空の職員は首を横に振ってオバサンの搭乗を拒んでいる

チェックインカウンターはもちろんひとつではないので何人か同時に行われてるのだけど、僕らの正面のカウンターで受付してる女性も男性職員に首を横に振られている

どうなったらそういう状態になるんだよ

見てるこっちは怖くなって来るんだが

因みにオーストラリア入国には4月18日からPCR検査の陰性証明が必要なくなった

でもワクチンの2回接種がルールになってる

必要書類はワクチン接種証明書と各種ビザ、そしてDPDという2月から始まった事前入国情報登録システム

この3つ

でもこのワクチン接種に関して特例がある

持病やアレルギーなどでワクチン接種を出来ないと判断された人はその証明を持っていればワクチン免除で入国を認められる

ここが肝

僕は今回それを用意しての入国に挑む

DPDの事前登録でもワクチン接種証明を登録する項目があるが、そこも接種できない理由がある人の項目に飛んで入力を済ませれば問題なくDPD登録が完了した

あと気になるのはワクチンを接種出来ない理由がある人が入国出来るのは観光目的以外という話を聞いたことがある

僕が持ってるビザは一般的な観光ビザのETAs

これで入国するということはモロに観光

そこを突っ込まれるかどうか

とにかくさっきから2人のオバサンがチェックイン出来ずに返されてるのを見てる

思った以上にしっかり見てるっぽい

あの2人のオバサンを断った女性職員と男性職員のところには出来れば並びたくない

でもしばらく並んでるとだいたい空いてるカウンターに呼ばれる順番的に、カウンターの処理速度的に自分がここに呼ばれそうだという予測がついてくる

それはさっきオバサンのチェックインを拒否した男性職員のカウンター、もしくはその隣のカウンター

頼むからあの首を横に振ってた男性職員のところだけはやめてくれ

でも神様は僕をその男性職員と戦わせたいようです

僕はその男性職員のカウンターに呼ばれた

出来る限りの笑顔でチェックインカウンターに向かう

「オラ〜 ブエノスタルデス!コモエスタ?」

愛想よく挨拶も交わし、ドキドキしながらパスポートとビザのプリント用紙を渡す

その途端!!!

「ニモツ、ココニオイテクダサイ」

え? は・・?

日本語?

「ワタシ、ニホンゴ ハナセマス ANAデハタライテマシタ」

なんとこのオジサン、日本の航空会社ANAで働いてた経験があるらしい

「えぇ?日本語話せるなんてビックリです」

「ハハハ、デモワタシノニホンゴ スコシヘン デショ?」

「いやいや、すごく上手ですよ! あなたの日本語は

あ、DPDのアプリの登録内容見せた方がいいですか?」

「イイエ、トウロク サレテルナラ ダイジョウブデス」

オジサンが日本語を流暢に話す事に驚きながら会話してる最中にあっという間にメキシコからドバイ、そしてドバイからオーストラリア行きの2枚の航空券が発行された

メキシコシティ

マジか!?

これマジかああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

あの難関と思われたオーストラリア行きの航空券が通訳の彼女の出る幕なく、オジサンと日本語で会話しながらあっさりゲット出来るなんて!

ノーチェックに近かったじゃないか

もうこんなユルユルの状態になってるんだな

安堵の表情でチェックインを終えて、ゲートに向かう前にメキシコ人の彼女と最後に空港のカフェでラテを飲む

メキシコシティ

彼女が「チェックインがあっさり終わったから今回私何も話して無いよー」っと言う

いや、でも本当に良かった

何事もないに越したことはない

DPDの登録内容すら見られなかったとは

これってつまりオーストラリア政府はガンガン人を入れたがってる、また観光客を呼びたがっているという事なのかもしれないな

とにかくこれで一旦問題なくオーストラリアまでは着けるはず

あとは向こうでの入国審査を残すのみだ

残ってたメキシコペソを一旦アメリカドルに両替

向こうに着いて無事に入国できたらこれをまたオーストラリアドルに両替する

やるべきこともほぼ終わり航空券も入手した今、気がかりなのは彼女の事だけ

またここでお別れだ

そして次に会えるのは僕の世界一周が終わってまた僕がメキシコに戻る時

もしくは日本が観光客の受け入れを再開して、彼女がワクチンなんか打たなくても日本に来れるようになってからだ

あ、僕の彼女は僕がワクチンの危なさとコロナパンデミックの仕組みを全て教えたのでワクチン未接種です

「約束通りまた戻ってくるから」

そう言って彼女にキスする

彼女の目が潤んでる

こんな短期間で2回もお別れの時間を作ってしまうなんて悲しい思いさせてるよな

でも彼女も今は理解してくれてる

目から涙がこぼれないように我慢しながら「あなたの夢でしょ?さぁ行って来て。そして必ず戻って来て」と言ってくれた

ゲートに入る前のセキュリティーチェックの前で人目も気にせず最後にもう一度キスした

「行ってくる。必ず戻るからその時まで元気で!」

何度も振り返り手を振りながらセキュリティーチェックへと入って行った

メキシコシティ

セキュリティーチェックを抜け、免税店が並ぶ通路をゲートに向かって進む

全てのお店が開いている

去年9月にここからペルーに向かう時の空港とはえらい違いだ

また友達や彼女と離れてメキシコから旅立つ

世界一周は僕の夢

そしてオセアニアに行くという事はその最終章

コロナパンデミックが起きようと、どんなに希望のない期間待たされようと諦めなかった

時間もお金もそうとう犠牲にした

でも僕は帰らなかった

世界一周を諦めなかった

それが僕の夢であり、僕が正しいと思った選択だからだ

「夢」という言葉を使う以上、簡単に諦めちゃいけない

夢ならば安易に投げ出しちゃいけない

簡単に諦めがついてしまうもんなら、そんなもん夢じゃない

子供の頃に世界一周を頭に描き、世界旅に憧れたあの気持ち

それを忘れてはいない

俺は最後まで突き進むぞ やり遂げるぞ 子供の頃からの夢を叶えるぞ

メキシコシティ

さぁ搭乗だ

Wifiの電波がギリギリ残ってたので通路に立ち止まり、彼女にWhatsAppでメッセージを一言送った

送ったメッセージは以前ペルーに飛ぶ時に送ったのと同じ一言

「Voy(行って来ます)」

以前もこう送って僕はメキシコに帰って来た

またこのメッセージを送って、今度は世界一周を終えてメキシコに戻ってくるんだ

メキシコシティ

エミレーツ航空の航空機は2階建てのまぁ立派なもの

ビジネスクラスの席は広々として他の航空会社なんかより豪華そのものだ

まぁ世界一周中の僕には今現在縁のない席ですけどね

メキシコシティ

自分のシートについて落ち着くとメキシコでの思い出が蘇る

もうメキシコは僕の第二の故郷

自然にそんなことが思えるほどにこの国に定着した

メキシコシティ

僕は新しい国に行く

だから思いを引きづられちゃいけないのについメキシコの事を考えてしまう

メキシコシティ

早く切り替えて前を、これからを見ないといけないよな

メキシコシティ

座席に座ってるとキャビンアテンダントがこんな袋を配ってくれた

なんかこれ以前、世界一周前にエミレーツ航空に乗った時ももらったような気がする

メキシコシティ

メキシコシティ

中にはアイマスクに靴下、歯ブラシに耳栓などのアメニティが入ってる

マスクと消毒液も

メキシコシティ

さすがエコノミーで21万越えのチケット代払わすだけの事はあるな

機内サービスも良さそうだ

メキシコシティ

何故かもう1個くれた

さぁそろそろフライト

パンデミックが始まる前はなるべく飛行機に乗らないようにしてたのに、コロナで陸路が塞がってからほぼ空路での行き来になった

これでこの世界一周中、何度目のフライトになるんだろ

もう憶えてないや

でも陸路で進んでたとしてもオーストラリアは絶対に空路を使わないと行けない場所

アメリカを経由できない事情で遠回りするけど、順調に行けば5月2日の夜にはシドニーだ

メキシコシティ

僕を乗せた翼は定刻通りに飛び立った

眼下に夜の灯りがともり始めたメキシコシティの街が見える

メキシコシティ

今、彼女はこの街のどこにいるだろう?

彼女も今空を見上げてこの飛行機を見てるかな?

前を見ないといけないと誓ったとこなのに

この時ばかりはメキシコという国の事を考えずにはいられない

メキシコシティ

タイム トゥ セイ グッバイ

辛くても言わなくちゃいけない

メキシコで関わった全ての人と起こった出来事に

形だけではなく、うわべではなく

心の底から感謝を込めてさよならを言う時だ

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