アルバミンチでガイド「アスマモ」を探して部族巡りに出かけよう(アリ族編)

2019年3月3日

前日の早朝にアジスアベバからバスに乗りアルバミンチというエチオピアで部族巡りの拠点になる町に移動してました

アルバミンチ

これがアルバミンチの中心地

トゥクトゥクが山ほど止まってるけど本当にこれと言って何もありません

そして旅人の中でこの町は少々人がウザイのでも有名です(ウザイというかしつこい)

ただこの町に限らずエチオピアは南部に行けば行くほど人がウザくなるので部族巡りに行くのであればもう諦めましょう

到着してすぐ僕とKサンはこの町で部族巡りにあたってガイドを探し始めた

ここからジンカというさらに南部の部族が住んでるエリアの近くまで行ってそこを拠点にする人もいるけど、だいたいの人はそこに行ってからガイドを探すのではなくこのアルバミンチで手続きしてここから向かう事がほとんどである

アルバミンチ

実はこの町には「アスマモ」という名前のアルバミンチでは有名なガイドがいるらしい

結構日本人のガイドをこなしてるのでアスマモ自身も少しだけ片言の日本語が話せるとか

なにより他のガイドに比べてアテンドに関して長けてるらしい

ただこの町にいるという事しか知らないので着いたところでどう探せばいいかなんてわからない

知らない町に着いて特定の一人の人物を探すなんて雲を掴むような話だ

ネットでアスマモという人物が写ってる写真を見たのでその画面だけはスクリーンショットで保存してある

とりあえずこれを手当たり次第にその辺の人に見せて聞いていくしかないか

とりあえず手始めにジュースやお菓子を売っている小さな商店のオバサンに写真を見せながら声をかけてみた

「すいませーん このアスマモって人探してるんですけど知りませんか?

知らないですよね、ハイすいません」

「あれ、アスマモじゃない 知ってるわよ」

1発目でミラクル

この僕の引きの強さ 完璧すぎませんか? 自分が怖いです

なんて事ではなくて、実はこのアルバミンチって日本でも田舎の村や町でよくあるパターンの町全員が知り合いみたいなやつ

アルバミンチってエチオピアでは他の町に比べたらまあまあ大きな町なんだけどそれでも日本の田舎のちいさな町内3つか4つぶんくらいのレベルの町だ

この町の人のほとんどがどうもアスマモという人物を知ってるらしい

で、この商店のオバチャンの兄弟がアスマモをよく知ってるらしいので紹介してもらえることになった

更にこの商店の上が安宿になってるので宿もここに決めた

すぐ横もバスステーションだ

グーグルマップにも載ってない名前があるかないかわからないような宿にシングルルームを一部屋取るとそこにKサンと2人で放り込まれた

シングルルームに2人ってウケル!

シングルなんでもちろんベッド1台しかないんですよ しかも小さめの

僕とKサンは2人とも身長も高いのでどう考えても普通にこのベッドに2人で横になるには狭すぎる

でどうやって寝たかというと縦に2人並んで寝るのではなく、2人ともベッドに対して横向きに寝ました

横の幅なんてめちゃくちゃ短いので当然2人とも足は全部ベッドからはみ出てしまってる状態です

しかもこの宿夜でもメチャクチャ部屋の中に熱気がこもって暑いので2人とも夜中まで寝付けなかった

外も十分暑いはずなのに外が涼しく感じるくらい部屋が暑いんです

もう僕とKサンは夜水シャワー浴びてパンツいっちょでベランダに出てました

あれだけ南部からマラリアを心配してたのに暑さに負けて2人ともエチオピア南部でパンツいっちょで外にいるとかもう無茶苦茶(笑)

一応マダガスカルで買ってきた蚊取り線香を炊いてたんだけどあまり効果は見られず蚊どもは元気に飛び回ってました

もう刺すなら刺しやがれって感じです

マジで夜でも部屋に長時間いてられないくらい暑かった

当然Wifiもないし、かろうじて水とはいえシャワーがあるだけでもマシと思うしかなかった

今振り返ってもこのエチオピア南部一帯の宿は結構キツかったです

話を戻してチェックイン後、アスマモと会うためにオバサンの兄弟に会わせてもらいました どうやらアスマモが始めた?会社で一緒に働いてるみたいです

僕とKサンが明日アスマモにガイドしてもらって部族を見に行きたい旨を伝えると・・

「アスマモは今別の客をアテンドして南部の部族のところへ行ってるから今日明日はこの町には戻らないよ」っとまさかの返事だった

うぁぁぁぁぁぁ・・タイミング悪かったか

このアスマモって人を頼りにして来たのになぁ

どうするかKサンと迷った結果、アスマモの会社だったら安心だろうという事になって結局この人の会社で民族巡りをお願いする事にした

ここでドライバー+ガイド込みで1泊2日で素朴な民族の「アリ族」と唇にお皿を入れる事で有名な「ムルシ族」を見に行くプランを申し込んだ

出発は明日の朝6時30分

僕らは民族巡りを終えたあとケニアとの国境を目指すため、このアルバミンチには戻らずに途中のコンソという町で降ろしてもらう

なのでアルバミンチ→アリ族の村→ムルシ族の村→コンソというコース

このコースで一人あたり約12000円

これに別途ムルシ族の写真をとる時の料金がかかります

料金も支払ったのであとは明日の朝を待つだけです

・・・が、次の日の部族巡り当日の早朝にプチ事件が

朝の5時すぎに見知らぬ男が僕らのホテルに訪ねてきて「さぁ行こう」と言ってきた

正直こっちも一瞬「え?」ってなった

正確に言うと会ったことはないけど見たことはある男

そう、この男は僕らが探していたアスマモだ

なんと早朝にこの町には戻って来ないと聞かされていたアスマモが僕らを迎えに来た

しかも昨日の説明では朝の6時30分にピックアップの車が宿の前に来ると言われたのにアスマモさんは何故か朝5時に僕らを迎えにきて会社の事務所に連れて行こうとする

この辺りからちょっとこの会社内で連絡のやり取りがしっかり出来てないんじゃないかと不安になり始めていた

朝の5時から重い荷物を持って事務所に行くと案の定、車はまだ来ていなかった

そもそもアスマモさんは他のお客さんをアテンドしていて昨日今日とアルバミンチには戻ってこれなかったんじゃないのか・・?

その辺のところが気になってアスマモさんに聞いてみたところ「え?俺昨日もこの町にいたけど」って言うもんだからこっちも「はぁぁ??」ってなってしまった

「俺たちは間違いなく昨日アスマモさんの同僚からアテンドに行っていてこの町にはいないって聞いたよ。もしアルバミンチにいたとしたら君の友達はかなり意味のわからない嘘を俺たちについていた事になるよ」と言うとアスマモさんもなんでそんな事になってるんだと困惑気味

聞くところによるとアスマモさんのアテンドは他のガイドより少しだけ高いらしい

結局僕らはすでにドーライバー+ガイドのお金を払ってしまってるので今からまたアスマモさんを雇うお金とか払えないのでアスマモさん抜きで出発する事になったんだけど、アスマモさんはピックアップで僕らを迎えにきた同僚らにブチキレ(笑)

まぁ同僚のミスなのか意図的な嘘だったのかはわからないけどアスマモさんからしてもそんなやり取りがあったから僕らをアテンドする仕事を逃した訳なんで怒って当たり前だわな

そして僕らもやっとアスマモさんと会えたのに彼にアテンドしてもらえなくてモヤモヤした気分だ

今後行く人が同じような状況に陥らないようにアスマモさんに聞いた彼の電話番号を書いておきますので、これからの人はアスマモさんに直接連絡を取って直接会われるのがいいと思います

エチオピアのアルバミンチの部族ガイド「アスマモさん」の電話番号 0936512199

塗り潰しした写真で申し訳ないんですけど一応アスマモさんの顔写真も載せておきますね

アスマモ

この人がアスマモさん 後日たまたまムルシ族の村で再会した時に撮った写真

Tシャツの「俺流」の文字がいいですね(笑)

とにかく直接アスマモさんにコンタクト取る事が大事だと思います

そんなこんなで半泣きになって怒ってたアスマモさんや同僚達を置いて僕らとドライバーは一路民族が多く分布するジンカという町を目指した

アルバミンチからジンカ

アルバミンチからジンカ

道路を見てるだけでどれだけ田舎の山間部に入って行ってるかがよくわかる

途中の川では地元の人が洗濯をしていた

アルバミンチからジンカ

ネパールでも見たけど川で洗濯なんて昭和初期の日本みたいだよな

いいなぁ なかなかアフリカしてるわ

アルバミンチからジンカ

アルバミンチからジンカ

アルバミンチからジンカ

アルバミンチからジンカ

アルバミンチからジンカ

その後もアフリカらしい景色の連続で、時に竜巻なんかを見ながら進んでジンカの町にたどり着いた

ここでアリ族のガイドを探すらしい

アルバミンチからジンカ

一応なんか決まりがあるようでアリ族を見に行く場合は絶対にアリ族出身のガイドを付けないといけないらしい

同じ理屈でムルシ族を見に行く時もムルシ族出身のガイドをつけないといけないらしい

アスマモさんみたいに両方をガイド出来る人はかなり特殊なようだ

ドライバーに紹介されたアリ族出身のガイドが結構良さそうな人だったのでその人に決めて一緒にアリ族の村に向かった

アリ族の村

そしてようやくアリ族の村にたどり着きました

ここがアリ族の村か

話には聞いてたけどなかなか素朴でひっそりとした暮らしをしている

アリ族の村

アリ族ってこの辺の部族の中でもすごく慎ましい生活をしていて、金カネと言わない部族だと聞いていた

どの部族を見に行くか決める時に彼らのそういう人間性がアリ族を選ぶ決め手になった

アリ族の村

これはマンゴーの木か

アリ族の人たちはほぼ自給自足の生活を送っていて色んなフルーツの木がこの村を囲むように植えられている

アリ族の村

これはパイナップル

そしてお馴染みのバナナの木

アリ族の村

アリ族の村

これはトイレ

木で出来たボットン便所なんて民族の村の中の便所らしいな

アリ族の村

村に到着して少しすると村の女性がコーヒーを入れてくれる事になった

今から生豆を焙煎してコーヒーを作ってくれるようだ

アリ族の村

手慣れた様子で豆を焙煎するアリ族の女性

僕とKサンも代わり番こで焙煎させてもらった

アリ族の村

アリ族の村

豆の色がだいぶ変わって来たところで今度は村の子供達が集まって来た

アリ族の村

アリ族の村

子供達はKサンの大きな一眼カメラに興味津々だ

僕は相変わらずiPhone7で撮影

アリ族の村

ちょっと背景が白飛びしてしまったけど悪くはないよね?

いつかいいカメラ買って写真マスターしたいです

豆がだいぶ焙煎されてきました

コーヒー豆のいい香りが漂っていた

アリ族の村

アリ族の村

この子はコーヒー入れてくれてる女性の娘サン

この村で一番食いしん坊だった

アリ族の村

ポップコーンみたいなのも作ってくれました

アリ族の村

次はお湯です

当然ここでは何もかもがアナログだ

アリ族の村

お湯を沸かしてる間にさっき焙煎したコーヒー豆を小さな臼で潰して粉々にします

アリ族の村

ミルの役目ですね

動きに無駄がないです

アリ族の村

こんな感じにすっかりきめ細かなコーヒーの粉になりました

あとはお湯が沸くのを待つだけ

アリ族の村

近所のアリ族の人たちは結構暇そうに1箇所に集まってます

ちょっと何やってるのかはよくわからない

アリ族の村

でも多分これがアリ族の近所の座談会(笑)

日本のオバチャンが夕方近所の人と外で話してるような感覚なんだろう

アリ族の村

近所の人から何か食べ物が回って来ました

これって日本でいう「おから」じゃね? ってかもうおからでしょ、これ

子供達とおからを食べながら待ってるとコーヒーセレモニーの準備が整ったようです

アリ族の村

ちゃんとこういうのやってくれるんですね なんか嬉しい

ここのアリ族のコーヒーなんですがちょっと変わっていてこの村ではコーヒーに塩を入れるんです

アリ族の村

塩ですよ!塩!

色んな国で色んなコーヒーを飲んで来たけどさすがにこれは初めてだった

スーダンの生姜を入れたコーヒーはすごく美味しかったけど僕はこの塩入りのコーヒーはちょっと苦手だった

でも一緒に飲んでたKサンは割と気に入った様子

アリ族の村

別のお家ではエチオピアのソウルフード、インジェラを焼き始めてました

インジェラってもとの原料がいくつかあるんだけどここではトウモロコシから作るインジェラを作っていた

アリ族の村

そしてこのトウモロコシから作るインジェラを食べてビックリしたのがあのインジェラ独特の酸味が全く無いんです

これならインジェラが苦手な人でも絶対食べられるはず

おかわり出来る美味しさでした

アリ族の村

次にアリ族の村で使ってるお皿や容器をどうやって作ってるのか見せてくれました

粘土に近い土に水と石を粉状にしたパウダーを混ぜながらこねていきます

アリ族の村

女性がこねながら伸ばしていき形を整えるとあっという間に平べったいお皿の形になっていきました

これを乾かして火で焼くそうです ここでは本当に全部が手作りだ

アリ族の村

ガイドが村のマーケットに行こうと言ったのでKサンと3人で夕方のマーケットを見学に

アリ族の人はここで晩御飯の材料を買うらしい

この日もかなりの人で賑わっていた

アリ族の村

完全に外でいかにもアフリカらしいマーケットだ

とあるオバサンが売ってるものにやたらと虫がたかってたので何かなと思って見に行ってみた

アリ族の村

アリ族の村

全部蜂ですこれ

蜂が匂いにつられてやって来ててこれでもかってたかってる

アリ族の村

でもヨーロッパでもよくあるんだけどミツバチのような小型の蜂はあまり外国の人って追い払ったりしないんだよね

そして食べ物についたとしても蜂を汚い虫とは扱わない

アリ族の村

マーケットで地酒が売ってたのでお酒に強いKサンが挑戦

僕もお酒が飲めたらこういうの手を出したいんだけど、如何せん全くもって飲めないので

アリ族の村

地元の人達も観光客が自分たちの酒を飲んでどうリアクションするのか興味あるみたいでガン見してた

アリ族の村

大人も子供も多いアリ族のマーケット 活気があって楽しかったー

アフリカを長く旅してる時はこういう風景が普通になってくるけど、これを書いてるヨーロッパにいる今またこういう景色を見たくなってしまう

アリ族の村

マーケットをあとにしてまたも地酒を蒸留してる場所へ案内してもらった

表ではオッチャンが早くもグビグビ飲んでました

アリ族の村

アリ族の村

お酒詳しく無いので仕組みはよくわからないですがここで蒸留してるようです

またもや全てがアナログ

アリ族の村

アリ族の村

Kサンはここでもグイっとひといきに飲んでました 結構喉にきたらしい

飲みっぷりを見て喜んでるのは僕らのアリ族のガイド

お酒が飲めるって得だなぁと時々思ってしまう

アリ族の村

そのあとは村の裏道を散歩しながら元の村に戻る

僕はこういう何も無いような田舎の道が好きだ

時々すれ違う地元のアリ族の人の姿も頑張って生活してるなぁって自然に伝わってくる

アリ族の村

アリ族の村

お、なんだこれ

まさか玄関マットみたいに使うのか?

アリ族の村

ヤギみたいですね かなりの獣臭がしました

アリ族の村

そしてここがアリ族の人のパブ

こんな部族の村でパブって(笑)

もうすでに出来上がってるオジサンとオバサンに軽く絡まれて少しお酒を飲まされる

アリ族の村

ってかこれ何のお酒なんよ・・??

アリ族の村

Kサンも飲んでたけどもうここに来るまでにきついのを2杯飲んでるからここで更に飲んだ時にはもう結構酔っ払ってましたね

アリ族の村

アリ族の村

酒の飲めない僕は酒を飲まない子供達と戯れて撮影会

中国人と思われてるのかアチョーみたいにしてくる子供がいる

彼らからしたら日本人と中国人の見分けなんてつかないし文化も一緒だと思ってるのかもな

アリ族の村

きっと日本人も韓国人も中国人も遠く離れた人たちからすれば全部同じひとくくりなんだろう

元の村に戻ると夜の食事の準備が始まっていた 周辺はすっかり暗くなっていた

アリ族の村

街灯も何も無いアフリカの民族の村の中で過ごす夜

僕らは今貴重な体験をしてるはずだ

アリ族の村

アリ族の村

アリ族の村

ご飯を食べる前に村の子供が火の周りで何かのセレモニーで踊りを踊ってくれた

昔アフリカのドキュメンタリー番組で見たワンシーンのようだ

アリ族の村

アリ族の村

出来上がった料理は家の中に持ち込んでインジェラの上に乗せていただきます

これもコーンから作ったインジェラだから酸味なし

アリ族の村

生地にも小さな穴がたくさん空いてるから上手に焼けてる証拠だ

この家の人達と一緒に夕食タイムとなった

アリ族の村

食事を終えたあとに僕たちにあてがわれた小さな家

そこには木のベッドが1台だけ置いてあった

アリ族の村

僕らは2日続けて1台のベッドで眠ることになった

明日はまた別のガイドとムルシ族の村を訪問する

ムルシ族の訪問はこの部族巡りのメインに考えてたイベント

この時はまだそこでエチオピア南部の人間のウザさを思い知らされる事になるなんて露程も思ってなかった

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