2023年4月1日
おはようございます
今日は泊まってたYHAホステルを出て500〜600メートルほど離れた宿に移動する
YHAホステルをチェックアウトして南西の方に移動すると急に路上を歩く人達の質が変わったような気がした
そして路上のホームレスが増えて、そいつらもイケイケになっている
いかにもダウンタウンって感じになった
今まで僕が歩いてたのはオークランドの綺麗な場所だったんだなぁ
今日僕が泊まるホステルの横では路上で服が売られてた
ニュージーランドに来てからこんなの見たの初めてだ
ホステルにチェックインして荷物を置いた
ちょっと一気に風景が変わったこの辺を歩いて飯屋でも探そう
今日はだいぶ曇り空
そういえば夕方は雨が降るって天気予報に出てたな
街に落書きとチラシの量が随分と増えた
でもだからと言って別にヨハネスブルクみたいに殺伐とした雰囲気が漂ってる訳でもない
ちょっとホームレスとジャンキーみたいな人の数が増えたからって元々治安のいいニュージーランドには変わらないのだ
さ、とりあえず飯屋だ 腹が減った
お、日本料理屋か
もうすぐ日本に帰るからここで無理して食べる必要はない
でも、最近パンばかり食べてたから正直米も食べたい
表のメニュー表を見る限り、ニュージーランドの日本料理屋にしてはそこまで高くない気もする
ちょっとだけ中を覗いてみるか
見るだけならタダだからね
見るだけなら・・・
ほほう・・
これは・・・
普通に美味そうだね
でも、日本に帰ったら嫌でも日本食になるんだ
他の飯より高いジャンルの日本食をここで無理して食べることはないんだ
味噌汁来ましたーー(笑)
そんでからカツ丼!!
ハイ、我慢できませんでした
食うしかねぇだろ、あんなの見たら
いただきまーーす
味噌汁が五臓六腑に染み渡る
やっぱり日本食はいつ食べても最高だわ
さ、腹も膨らんだ事だしもう少し散歩してから帰るか
この辺りは結構マリファナの匂いがプンプンします
吸ってる人多いんだなぁって感じるくらいに所々で大麻の匂いがしてる
そして僕が今まで歩いてた場所では見かけなかったヘッドショップ(マリファナ関連のグッズを売ってる店)もこの通りだけで4軒くらいある
明らかにこの辺のダウンタウンには大麻が浸透してるのが分かる
でもニュージーランドではまだマリファナは違法だ
雨が降り始めたのでホステルに戻って来た
今日泊まるホステルはドミトリーがなくて、小さいけど全部屋個室
BK ホステルっていう宿
部屋はこんな感じ
冷蔵庫とデスクがあるのはありがたい
トイレとシャワーは部屋の外にあって共用だ
全部屋個室のBKホステルの場所はこちら
BKホステル
- ロケーション:★★★☆☆
- スタッフ :★★★☆☆
- 価格 :★★★☆☆
- 清潔感 :★★★☆☆
- WIFI :★★★☆☆
※あくまでも個人的な評価です
中国人か韓国人経営のホステルだと思う
周辺の感じは上記した通りです
街の中心に出るのに15分ほどかかる
ニュージーランドにしては安く個室に泊まれる方だが、壁がかなり薄い
隣の部屋の人のクシャミや咳払いが聞こえるレベル
ドアも薄いので廊下で誰かが話していたら内容丸聞こえ
1〜2泊ならまぁいいかなって感じの宿
部屋でパソコン作業をして夕方過ぎに夕食を食べれるところを探しに行った
ローカル達が沢山入ってるフードコートを見つけて僕もそこに入ってみた
東南アジア料理や中華料理などアジア料理が圧倒的に多いフードコート
ここはマレーシア料理みたい
でもメニュー内にはタイ料理もあってなんか中途半端感が否めない
まぁ適当になんか食べてみるか
ナシゴレンを注文
でも、これは本当のナシゴレンじゃない
カレーチャーハンみたいなご飯が明らかにおかしい
マレーシアで食べた本場のナシゴレンこんなんじゃなかったぞ
食べてみたら味もまあまあ許容範囲かな?ってレベル
うーーん
でもまだ腹が減ってる
食欲があるのはいい事だ
体がまだ欲してるなら食べておこう
同じフードコート内で次はタイ料理のお店へ
ここでお口直しだ
鳥のチリバジル炒め
これはまあ美味しかったかな
2品食べてもう満腹で外へ
すっかり暗くなってしまったな
暗くなったダウンタウンの街を一人で歩く
実は昨日、メキシコ人の彼女と少しばかりWhatsAPPのメッセージのやり取りで揉めた
いや、揉めたっていうほどではないのかもしれないけど、僕の世界一周が終わることで意見が食い違ってこじれた
僕はもうすぐ世界一周が終わってしまうのが寂しくてしょうがなかった
でも、メキシコ人の彼女は僕の世界一周が終わることは良いことだとメッセージで言ってきた
そして世界一周が終わって日本に帰ったら、日本での生活はもっと楽しいものになると彼女は言った
でも僕は全くそんな風に思えなかった
正直、できればもっと旅をしていたい
5年間も毎日世界を放浪しながら好きなことをしてきたんだ
僕の当たり前だった、僕の日常だった夢のような旅が終わる
世界一周が終わる
僕からしたらへこんでしまうような現実だ
でも彼女はそれをいいことだと言って日本に帰ってからの生活は楽しいものになると気軽に言ってきた
僕は日本に帰ってから楽しくなるとは思えないと彼女に伝えた
だってそうだろう
今は毎日世界一周で好きなことをしてるけど、日本に帰ったらせいぜい小さな部屋を借りて、この歳で再就職の仕事を探しからだ
正社員じゃなくてアルバイトの雇用になるかもしれない
そうなったら働いてもせいぜい時給1000円とかだろう
そんな給料でひと月の生活を成り立たせていかなければならない
これからの日本での生活に僕は楽しいと思えるようなものを見出せなかった
逆にそんな生活のどこが楽しいって言うんだろう
僕は世界一周が終わることが寂しくてしょうがなくてショックを受けているのに、いくら彼女だからと言って軽々しく「世界一周が終わってからの生活がいいものになる」なんて言って欲しくなかった
日本に帰っても残酷な現実が待っているだけなんだ
もう今のような夢のような日々じゃなくなるんだ
それを僕はよく理解してるつもりだ
彼女は今後日本に来るつもりだったから、もしかしたら僕の世界一周が終わって日本に帰ったら僕と彼女の日本での生活が始まるという意味でそう言ったのかもしれない
でも僕はまだ僕の世界旅が終わってしまうということに対して心の整理がついてない状態だった
そこで彼女にそんな風に言われたから、つい僕は「日本に帰っても何も楽しいことなんてない」とハッキリ言ってしまった
それで今メキシコ人の彼女とは少し気まずくなっている
彼女はハッキリ言って悪くない
彼女はただ僕との日本での生活を楽しみにしていただけだ
でももうすぐ世界一周が終わってしまう事に対して、心の中がぐちゃぐちゃになっていた為、彼女のことを気にかけてやれる心の余裕がなかった
そう
僕は世界一周が終わってしまうのが寂しくて、どこか怖かったのだ
母国に、日本に帰ってこそ世界一周が達成されるのに
どうしてこんな気持ちになるんだろう
まだ日本に帰りたくない
これが僕の正直な気持ちだった
何とも言えない気分のままトボトボと歩き、宿に戻ってパソコンで明日空港で受けるPCR検査の予約をした
明日の午前中の11:30にはPCR検査だ
フライトは明後日の4月3日
だから明日の午前中に空港内の検査所でPCR検査を受けておく事にした
そして明日はそのまま空港泊だ
この世界一周で街の中で過ごすのは今晩が最後だ
さっきも書いた彼女との会話を思い出していた
そして心の整理がつかないとしても、日本に帰るという現実を受け入れなければならないんだと自分に言い聞かせた
でも自分に嘘はつけない
僕の本心は僕が一番よくわかっている
色んな葛藤を抱えながら宿の天井を見上げ、この世界一周の街の中での最後の眠りについた