2018年11月11日
スルプスカ共和国という国をご存知だろうか?
スルプスカ共和国とは連邦国家のボスニアヘルツェゴビナの中に構成される共和国だ
ボスニアヘルツェゴビナなのにスルプスカ共和国ってどういう事?っと思われたかもしれない
スルプスカ共和国を説明するにはボスニア紛争から紐解かないといけないので詳しくはググってもらいたいと思う
住んでる人のほとんどがセルビア人のスルプスカ共和国
結果だけ言うとボスニア紛争の終結に決着の落とし所としてボスニアヘルツェゴビナの中にスルプスカ共和国を設立し世間に公認された
つまりボスニアヘルツェゴビナという国はボスニアヘルツェゴビナ連邦とこのスルプスカ共和国という2つの構成体から成る連邦国家なのだ
偉そうに説明しているが僕がこのスルプスカ共和国の存在を知ったのは実は最近だ
トルコを旅してる時にカッパドキアで出会った日本人の女性の旅人がこのスルプスカ共和国に行っていて話を聞いて興味を惹かれたのだ
それからずっと行きたいと思っていたスルプスカ共和国
今日僕はボスニアヘルツェゴビナの首都サラエボから、そのスルプスカ共和国の一番大きな都市のバニャルカに移動する
まずはいつも通りバスターミナルでバスチケットを購入
こちらがサラエボからバニャルカまでのバスチケット 32.5兌換マルク(約2080円)
Peron:8というのがバスの出るプラットホームです
僕のバスはプラットホーム8から出ると言う事
バスに乗り込んでからは周りのセルビア人かボスニア人かわからないオバサンがこれ食べなと世話を焼いてくれる
プリッツっぽいお菓子を好きなだけ取れとくれたんだけど遠慮して少ししか取らずに袋を返したら「もっと取れ」と言って再度袋を渡されて、それでも少しだけ取って返すと最後には全部食えと袋を返すのを拒否された
オバサン優しすぎます
その後もミカンをくれたりと初めて会ったどこの国の旅人かもわからぬ僕に常に気を使い続けてくれた
本当に東ヨーロッパのオバサンの優しさは抜けている
バスは軽快に小さな山を走り続ける
途中バニャルカに近づくにつれて東ヨーロッパの田舎の山で暮らす人々の村を抜けていくのだけどここの景色が最高だった
正直この間は見とれていて写真を取るのを忘れていた
山の斜面に素朴な家が距離を空けて並んでいて、そこに夕方前に少し傾いた太陽が照りつけて最高の雰囲気だった
僕の面倒をみてくれてたオバサンもそこで降りて行った
またこの辺りを訪れることがあったら長距離バスではなく自転車などで好きな場所で止まって小さな村を訪れてみたいな
到着したバニャルカは21度 過ごしやすい気温だ
今回予約してる宿はバニャルカのバスターミナルから徒歩10分ほどの場所
しばらく歩くと僕の泊まる宿が見えてきた
宿の名前はCity Hostel Banja Luka
City Hostel Banja Lukaの場所はこちら
City Hostel Banja Luka
- ロケーション:★★★☆☆
- スタッフ :★★★★☆
- 価格 :★★★☆☆
- 清潔感 :★★★★★
- WIFI :★★★★★
※あくまでも個人的な評価です
予約したのはツインルーム ほぼ完璧なホテルでした
清潔感良し、スタッフ良し、Wifi意外にサクサク
メリットはバスターミナルから近い事と、近くに安くて美味いフードコートを兼ね備えた大型ショッピングセンターがある事
逆にデメリットはバニャルカを観光するにあたって中心地まで約20分ちょっと歩かないといけないところと料金がちょい高めなところ
でも高いだけの快適さはあります 居心地良かった為に3泊してしまいました
水回りがここまで綺麗なホテルに泊まるのは久々だった
このホテルは周りも静かで僕が行った時は他の客もほとんど居なかったのでマジで快適だった
あともうちょっと料金安ければ完璧のホテル
この部屋提供してもらってるので十分満足だけどね
部屋に荷物を置いて街に出た時にはもう夕暮れだった
ボスニアヘルツェゴビナの中にありながらセルビアの国旗?っと思ったけどこれはスルプスカ共和国の国旗
セルビアの国旗に記されたエンブレムが無くなった状態の国旗ですね
カラーの配列はセルビア国旗と同じです
先述したとおり当然ここのほとんどの住民はセルビア人だ
大きな道路に出てみたけど思った以上に何もない
ここバニャルカはスルプスカ共和国の最大の都市であり、尚かつ事実上の首都となっている
「事実上の首都」とはどういう事かと言うと、実はこのスルプスカ共和国は北部と東部に分かれている
僕が今いるバニャルカは北部のスルプスカ共和国
これとは別にボスニアの首都サラエボの東部にもスルプスカ共和国はあって、スルプスカ共和国の法的な首都は東部のイストチノ・サラエヴォという町になる
しかし多くの構成体や政府機関が本部を置いているのはイストチノ・サラエヴォではなくここバニャルカなのだ
そういった経緯から法的な首都はイストチノ・サラエヴォだが、事実上の首都はバニャルカという認識になっている
街の中心までやって来きたがこのあたりはそれなりにレストランやカフェが並んでる
結構いいベーカリーカフェもあったのでまた後日紹介します
カフェが立ち並ぶエリアから大通りを挟んで斜め向かいに大きな教会が見えた
これはバニャルカのシンボル的な教会Christ the Savior Cathedral Church(救世主キリスト大聖堂)
バニャルカで観光場所を調べれば真っ先に出て来るのがこいつだ
実はこの教会はナチスの空爆などで一度は破壊されてしまったらしい
今ここに立ってるのは16年かけて再建されたもの
この日は結婚式が行われていた
本日の主役登場 どうか末長くお幸せに!!
こちらはさっきの教会の近くにあるバンスキドヴォルという建物
この周辺は綺麗な建造物が多いなぁ
そこから南下すると人はまばらだけどショッピングストリート
どうも映画館やショッピングモールが固まってるバニャルカ市民が買い物にくるエリアみたい
ボウリング場やカジノも近くにあった
秋は夕焼けと雲が綺麗だ これはここスルプスカ共和国でも同じようだ
これといって何か特別な観光場所があるわけではないけど、人はいいし素朴な街だし宿もいいのでもうしばらくゆっくりしてから次の国へ行くことにしよう